地獄旅行

地獄旅行

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1不問:2
総セリフ数 95
製作日 2011/4/13〜2011/4/13
概要説明  地獄にやってきたアネット。新人研修の地獄旅行だったはずだが…。
スタイル抜群グラマーな地獄案内人・紅魔が地獄をご案内!
たのしいたのしい地獄旅行のはじまりさ☆
利用にあたって 利用規約
目安時間 6分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
紅魔
(こうま)
47 地獄案内人。よくサボっては閻魔たちによく叱られるが、懲りない。結構グラマーでスタイル抜群。
ルシ 8 紅魔と顔馴染みの死神。最近では魂の地獄送迎も行っている。
アネット 40 人魂と共に地獄にやってきた新人?地獄旅行にやってきたとか…人間の形を保っている






【地獄】(人魂と共にやってきたアネット。ニヤニヤしながら紅魔が立っている)

001 紅魔 「おや、地獄へようこそ。あちきは地獄案内人の紅魔。ヨロシク。」
002 アネット 「はぁ…」(瞬きしながら曖昧に頷く)
003 紅魔 「なんだい、新人サンも一緒かい」
004 アネット 「えぇまぁ」
005 紅魔 「まぁいいや、それじゃ地獄旅行とシャレこもうか」
006 アネット 「は、はい」
007 紅魔 「地獄巡りツアーって旗振りながら歩きたいのは山々だけどツアーって程人数いないから今回は振らないよ」
008 アネット 「紅魔さんは…」
009 紅魔 「ん?」
010 アネット 「地獄案内人の仕事は長いんですか?」
011 紅魔 「そりゃまぁ、あちきはベテランだね。まぁ地獄は様々さ。ベテランもいれば当然、新人もいる。新人の時はそりゃ大変さ」
012 アネット 「大変?」
013 紅魔 「あっちこっち連れ回されて手続きが終わってないとか待たされて、クタクタに疲れるのよ」
014 アネット 「はぁ…それは大変ですね…」
015 紅魔 「ま、あちきはベテランだからねぃ。そこらは慣れてる安心しな」
016 アネット 「何年されて…」
017 紅魔 「そいつぁ答えられねぇさ。時間の概念がないからもう忘れちまったさ。まぁずっとって回答でいいかい?」
018 アネット 「はぁ…」
019 紅魔 「人間界は大変だったかい?」
020 アネット 「まぁそれなりに」
021 紅魔 「不況に不景気、なんだか大変な世の中になってるそうだねぇ。ま、地獄に来たからにはそんなん関係なくなるよ」
022 アネット 「えぇ…」
023 紅魔 「ん、口数少ないねぇ。それともあちきが多過ぎだって?どうにも暇なもんでね。話したくなるってもんよ」
024 アネット 「地獄案内人は結構いるんですか?」
025 紅魔 「んぁ、まぁまぁかなー。最近じゃ死神も手伝うからなー人手不足は解消されたけど、暇が増えたかねー」
026 アネット 「暇…ですか」
027 紅魔 「サボるのもいいけど仕事ないのもツマラナイもんさ」
028 アネット 「…あれは?」(針山指差す)
029 紅魔 「あ?あぁ、あれは針千本山さ。あれで串刺しってやつさ。そいや、地獄旅行だったんだっけねぇ。散歩してるつもりだったや」
030 アネット 「刺さってるのは…」
031 紅魔 「串刺し刑が確定した者たちさ。身体が穴だらけになるまで投げられるとこさ」
032 アネット 「はぁ…」
033 紅魔 「この先、丁度三途河原が見えてねぇ。面白いもんが見れるよ」
034 アネット 「面白いもの?」
035 紅魔 「三途河原の石積みさ。聞いたことないかい?親より先に死ぬと河原で石を積まされるって」
036 アネット 「石を…」
037 紅魔 「あれが高く積めたら地獄から還れるのさ」
038 アネット 「どれくらい積めばいいんですか?」
039 紅魔 「さぁねぇ。鬼たちに聞けばいいんじゃないかねぇ」
040 アネット 「あんな小さい子まで」
041 紅魔 「まぁ親より先に死んだ親不孝者たちが永遠に積まされるのさ」
042 アネット 「あ、鬼がきた…あぁーあぁー折角積んだのに崩して…」
043 紅魔 「河原の鬼は石積みを崩すのが仕事さだからねぇ。ま…こうして親より先に死んだことを後悔させられるのが三途河原の石積みさ」
044 ルシ 「おや、紅魔さん」
045 紅魔 「よぉ、お疲れさん」
046 ルシ 「紅魔さんが仕事してるなんて珍しいですね」
047 紅魔 「よせやい、あちきが普段からサボってるみたいに聞こえるだろ?」
048 ルシ 「あれ、紅魔さんが働いてることってありましたっけ?」
049 紅魔 「あちきだってやる時はやるさ」
050 ルシ 「あんまりサボってるとまた閻魔様に怒られますよ」
051 紅魔 「これ以上あちきの印象悪くしないでくれよ」
052 ルシ 「働きたいなら冥界監理局案内課に所属すればいいのに」
053 紅魔 「あそこにいると役人ぶん殴っちまいそうでね」
054 ルシ 「違いないですね」
055 紅魔 「そこフォローするところさ」
056 ルシ 「それじゃ、私は人間界で狩って来ないといけないんで…おっと」(アネットにぶつかる)
057 アネット 「わっ」
058 ルシ 「それじゃ、サヨナラさん」(ニタリと笑い、消える)
059 紅魔 「はいはい、ご苦労様ー。あー今のは知り合いの死神さ。案内人してると顔広くなるのさ。さ、さくさく行くよ」
060 アネット 「…何か聞こえて来た」
061 紅魔 「あぁ、悲鳴さね」
062 アネット 「悲鳴?」
063 紅魔 「そこは股裂き刑の処刑場でねぇ」(指差しながら通る)
064 アネット 「股裂き刑?」
065 紅魔 「ピリピリっと股を裂かれるのさ。真っ二つ。そりゃまぁ痛いらしいねぇ」(手で動作する)
066 アネット 「それで断末魔が…」
067 紅魔 「何度も蘇らせられて裂かれ続けるのさ」
068 アネット 「なんか暑くなってきたような…」
069 紅魔 「地獄には冷房なんてそんなもんついてないでねぇ」(涼しげな顔)
070 アネット 「ムラムラ暑いと言うか…」(周囲を見回す)
071 紅魔 「ようこそ灼熱地獄へ!」
072 アネット 「灼熱地獄…」
073 紅魔 「灼熱の業火に灼熱のマグマ。灼熱の溶岩風呂は熱さを忘れるさねぇ」
074 アネット 「あのボコボコ沸騰しているの?」
075 紅魔 「なに痛みも過ぎれば快感に変わるように地獄も越えれば極楽に思えるね」
076 アネット 「はぁ…」(瞬きして曖昧に頷く)
077 紅魔 「さーて、そこでは閻魔様の判決のお待ち兼ねさ。あー冥界府審査監理局の地獄の最高責任者が閻魔大王様で、閻魔様は役職の一つさ」
078 アネット 「閻魔大王が閻魔じゃ…」
079 紅魔 「閻魔様は…んーそうだなぁ、人間界の部長や課長ってやつ?閻魔大王様が社長って感じか。」
080 アネット 「へぇー…」
081 紅魔 「ちなみに閻魔様はあちきの上司になるんだけど口うるさくてねー、性格も様々。当るも八卦、当らぬも八卦さ」
082 アネット 「閻魔って何人もいるのですか?」
083 紅魔 「ま、一人じゃいくら時間あっても足りないからねぇ。さ、好きなところに並べばいいさ」
084 アネット 「並ぶ?」(ポカンとし、首を傾げる)
085 紅魔 「あちきが案内できるのはここまで。どうだい?楽しかったかえ?地獄旅行は」(後ろに手を組みニコニコ)
086 アネット 「いえ…」(目を伏せる)
087 紅魔 「さてと、片道切符は戴くよ。おや、新人サン片道しかないね。」(アネットの胸元から切符抜き取る)
088 アネット 「え…?」
089 紅魔 「残念だけど、閻魔様の裁きを受けてよき地獄ライフを」(ニヤリと笑う)
090 アネット 「えと…」(戸惑う)
091 紅魔 「あちきは案内人。落とした切符まで捜さないさ。あちきは楽しかったよ、あんたたちとの地獄旅行」(大きくため息をつき、晴れ晴れとした表情)
092 アネット 「あの…」(焦り、肩掴もうとする)
093 紅魔 「あー、久し振りに仕事したら肩凝ったわー。…おっと久し振りっての閻魔様に聞こえちまうか。閻魔様、地獄耳だからねー」(避け、踵を返すと肩を揉みながら首をコキコキ鳴らす)
094 アネット 「ちょっと…」(離れ去っていく紅魔の後を呆然と見送る)
095 紅魔 「地獄の旅行には気を付けな。地獄には切符二枚持たずに来ると帰れなくなるからね。ご愁傷様」(アネットをバックにぺろりと舌を出し片道切符を広げ、肩をすくめる)






作者のツブヤキ
 突然『地獄旅行』という単語が頭に浮かび書きなぐった作品です。
最初は目を開けたら美人のざっぱな案内人が覗きこんでて…って始まりで色々紹介してくれるが、最後に。
おめぇ、地獄旅行じゃなくて実はただの地獄行きだからっ!って展開だったんですが、紅魔の一人語りでも成り立たん!と思ったので、
他の人魂たちと混ぜて地獄担当の新人?を落としてみたら切符を失くして地獄の裁きを受けるってオチに。
悪いのは誰だ?

使用報告・リクエスト・感想・コメント応援・随時、受付中! ⇒   掲示板  

(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります)









台本一覧へもどる

オリジナルボイドラ劇場へもどる

声物語劇団へもどる

ブログを見る

★☆先月の台本人気ランキング☆★