暴け!サンタの正体!

暴け!サンタの正体!

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:1
総セリフ数 101
製作日 2010/11/12〜2010/11/12
概要説明  サンタの正体をあなたは知っているだろうか…。
毎年巧みな妨害工作によって神秘のベールに包まれていたサンタの正体を暴くべく兄弟が奮闘。
利用にあたって 利用規約
目安時間 6分半程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
サンタ 17 自称サンタ代行…いや三田さん代行の龍次たちの父。親バカ。サンタ伝説を守ろうと必死
龍次
(りゅうじ)
41 なんか色々と間違って育った兄。たぶん妹のせい。妹に引っ張られてる
望美
(のぞみ)
43 サンタの正体を暴くために命を懸ける少女。兄より立場が上…らしい






【リビング】(テーブルにはご馳走が沢山並べられている)

001 龍次 「お…そろそろクリスマスか」
002 望美 「そろそろって今日よ!龍兄!」
003 龍次 「そうか!今日か!」
004 望美 「今年こそサンタを待ち構えてやるんだから!」
005 龍次 「捕穫だな」
006 望美 「そして恐喝する!」
007 龍次 「望美、外道だな」
008 望美 「べっつにぃー?」
009 龍次 「ダメだぞ、望美。犯罪名をそのまま使っちゃ。犯罪やりますって言ってるようなもんだろう恐喝罪だなんて」
010 望美 「だって、サンタって願い事何でも叶えてくれるんでしょ?捕まえな、損損!」
011 龍次 「もっとソフトにだな…今年こそサンタを拘束して監禁して泣き喚くまで帰さん。…とかさ」
012 望美 「…監禁罪」
013 龍次 「あれ?おかしいな、ソフトのつもりだったんだけど罪名入ってら」
014 望美 「いいの。とにかく願い事叶えられるだけ叶えてもらうの」
015 龍次 「そんなに都合いいわけないと思うが…というか貪欲だなぁ。外道だわ」
016 望美 「ただの純真に玩具が欲しい無垢なお子様ですよ、サンタさんに夢と希望を求める」
017 龍次 「ほぅ、玩具!」
018 望美 「おっきいお友達が持ってるような…大人の…」
019 龍次 「ストップ、ストップ、ストップ!!それ以上の単語は色々とマズい!」(慌てて制止する)
020 望美 「早く大人になりたいなっ」
021 龍次 「え、何で?」
022 望美 「早く大人になりたいのっ!」
023 龍次 「え?どうして?子供でいいじゃない」
024 望美 「でもね、なんだかなってみたい!」
025 龍次 「…大人は汚いよ…」(ボソッと呟く
026 望美 「大人の時間って魅力的だし…サンタは大人の時間に大人の国からやってくるもん」
027 龍次 「なんか、サンタが一歩間違えると卑猥に聞こえてくる…」
028 望美 「今年こそ、絶対に捕まえるんだから!」
029 龍次 「三年前はそのまま寝ちゃって、一昨年は急に腹痛・嘔吐に苦しめられて、去年は急に眠くなって気が付いたらプレゼントが置いてあった…と」
030 望美 「今年は携帯のムービーをセット。4ヶ所に盗撮用のカメラを設置!」
031 龍次 「おぉ、用意周到だなっ」
032 望美 「龍兄の部屋から痴漢セットグッズ借りた」(さらっと言う)
033 龍次 「Nooooooooooooッ!!」(頭抱えて膝つく)
034 望美 「痴漢・盗撮は犯罪です」(アナウンスのように)
035 龍次 「…まぁ、要はバッチリなんだな?」
036 望美 「あとで『階段』とか『電車』ってタイトル書かれたビデオテープ検閲しとくんで」(さらり)
037 龍次 「やめてけろーーーー」
038 望美 「さぁ、どっからでもかかって来い!サンタ!」
039 龍次 「…あ、そういえば今年の注文ってしたの?」
040 望美 「うん。したよ、昨日」
041 龍次 「え?」
042 望美 「龍兄トイレに言ってる間にお母さんに頼んどいた」
043 龍次 「嘘ぉぉぉぉおぉおぉおおっ!?俺頼んでないよ?まだ頼んでないよ?裏切り者ォォォォ!」
044 望美 「残念だったね」
045 龍次 「今からでも間に合うかな?当日でも間に合うかな?」
046 望美 「あ、お母さんがサルでもわかる算数ドリルを頼んだおいたって」
047 龍次 「俺は小学生かッ!!」(突っ込む
048 望美 「よし、来い!」
049 龍次 「最低だっ!」
050 望美 「大人の玩具を袋に沢山詰め込んだサンタよ!」
051 龍次 「それはそれで最低だ!希望も夢も薄汚い物しか詰まってないじゃないかっ」
052 望美 「あ、新しい下着も頼んどいたんだった」
053 龍次 「なんか嫌だな、アダルティな物ばっかり詰まった袋担いでるサンタって。危ないよ色々と!女性じゃないと絶対誤解されるって…いや女性でもマズいか」
054 望美 「さぁ、いつでも来い!脳内ピンクサンタッ!」
055 龍次 「つくづくサンタが可哀想に思えてきた」



【夜中】(寝室で待ち構える二人・望美ベッドイン。龍次ドア際に直立待機)

056 望美 「さぁ…いよいよ…いよいよサンタが…。大人の玩具と女の子の下着とバカのわかる算数ドリルを担いで…」(ヒソヒソ声)
057 龍次 「ねぇ、今バカの算数ドリルって言ったよね?今バカって言ったよね?」(隣にいる望美を見てヒソヒソ声)
058 望美 「さぁ来い…」(ヒソヒソ声)
059 龍次 「絶対バカにされたよね?俺。望美に今バカにされてたよね?」(ヒソヒソ声)
060 望美 「シッ!…来る」(声ひそめる)
061 サンタ 「…よい子は眠っているかな…?」
062 望美 「……3、2、1」(小さく呟く)
063 龍次 「どりゃあ!」(襲いかかる)
064 サンタ 「どわぁぁっ!?」(驚き、二人に押し倒される)
065 望美 「確保ォー!容疑者確保ー!」(サンタの腕逆折り)
066 龍次 「っしゃぁ!GETだぜ!」(ガッツポーズ)
067 望美 「ふっふっふっ、観念なさい。サンタ・クロース。…ライト」
068 サンタ 「ぐぅぅ…」
069 望美 「ライト」
070 サンタ 「悪い子め…くそぅぅ…」
071 望美 「ちょっとライトッってば!!」(怒鳴る)
072 龍次 「あ…俺か!?」(慌ててつけに行く)
073 望美 「さぁて、サンタの顔とやら……パパン!?」(下で苦しむ父を見て驚く)
074 サンタ 「イダ…イダダダダダ!望美、痛い…痛い」(ミキミキ悲鳴を上げる両腕)
075 望美 「どういうことなの…?」
076 サンタ 「いや…そこで三田(みた)さんに会って…」
077 龍次 『誰ー!?』
078 望美 「いくら欲しくても女性の下着を盗むなんて犯罪よ?自首してきて…」
079 サンタ 「ゑ?」
080 望美 「やだ…そんなものまで所持しちゃって…何する気だったの!?」(転がった玩具見てドン引く)
081 サンタ 「パパはなぁ、家の前で三田さんに会ってこれを渡してくれって…」(必死で弁明)
082 龍次 「いや…これ渡されたって」(転がる女性下着を白い目で見る)
083 サンタ 「いや、ほら!三田 九郎(みた くろう)さん。ね?名刺もらったの、ほら?ほら?」(ポケットから名刺取り出す)
084 龍次 「三田…九郎…。サンタクロース村より…」
085 望美 「ねぇ、パパン。クロースの『ス』が抜けてるよ。九郎だと」
086 サンタ 「わはっ、しまった!眠かったから打ち忘れたかっ!」(頭抱える)
087 龍次 「あんたが作ったんかいっ!」(つっこみ
088 サンタ 「あ、いや、違うぞ!三田さんに頼まれてだな…」(慌てて弁明)
089 望美 「パパンと三田さんってどういう関係なの?」(疑いの眼差し)
090 サンタ 「え?あ…いや…ただの通りすがりの人?ハハハ…」
091 龍次 「おかしいでしょっ!?」
092 サンタ 「あぁ、そうだ。龍次、お前が欲しがってた物も渡されたぞ」(龍次に冊子渡す)
093 龍次 「え?あぁ、ありが…『アホでもわかるかけざんドリル』…」(硬直)
094 サンタ 「いやぁ、望美もそんな大人っぽいのをサンタに頼むようになったか…」
095 龍次 「俺は小学生かぁぁっ!」(ドリル叩きつける)
096 サンタ 「父さん、悲しいぞ…うぅっ…」
097 望美 「年頃なんだから別にいいじゃん!…ジロジロ見ないでよね、パパン!」
098 サンタ 「そうやって娘は離れてくんだな…うぅ…三田さん、娘の愛を下さいぃ…」
099 望美 「もうやだぁー」
100 サンタ 「そうか…ツンデレか。ツンデレの愛なら仕方ないな。父さん受け入れるぞ、望美」
101 龍次 「…夢も希望も何も持ってきてくれなかったサンタさん。今年はどうやら厳しい現実をプレゼントしてくれたようだ……その後、三田さんの姿を見た者は誰もいない」(『その後、〜』ナレーションのように)






作者のツブヤキ
 ふぅ…。ようやく自我の構成が…。流れるまま書ききれました。久々!
元々チャットでの会話から生まれたネタを参考にバババッと書いてみました。
感動を通り越してきっと切なくなってくれるって。だってサンタさんの正体って…。
…おっと、誰か来たようだ。

使用報告・リクエスト・感想・コメント応援・随時、受付中! ⇒   掲示板  

(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります)









台本一覧へもどる

オリジナルボイドラ劇場へもどる

声物語劇団へもどる

ブログを見る

★☆先月の台本人気ランキング☆★