試着できマスか

試着できマスか

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:1
総セリフ数 118
製作日 2010/10/24〜2010/10/28
概要説明  流行に疎く、男にもこれといって気になることはなかった真帆。
他の女子たちと一緒に服を買うという大学生デビューをするため、中学の時の知り合い修哉に頼み込む。
服を買いに行くというための予行ショッピングが始まるッ
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
柴田 修哉
(しばた しゅうや)
60 真帆と中学の頃の知り合い。しっかり者で面倒見のいい頼れる男!
森本 真帆
(もりもと まほ)
58 世間知らずに近い大学生。女子高から大学へ。実家近いけど一人暮らし挑戦中






【夜10時ごろ】(部屋でのんびりする修哉に電話する真帆)

001 修哉 「…ん。非通知…?誰からだろ」(携帯電話に出る)
002 真帆 「あの…もしもし…」
003 修哉 「はい」
004 真帆 「あのさ…」
005 修哉 「はい」(相手が誰か気付き、知らないフリする)
006 真帆 「えーと」
007 修哉 「はい、こちら安心安全まごころ込めてに挑戦するほっとウィルカンパニーでございます」(事務的に)
008 真帆 「へ?」
009 修哉 「本日はどういった内容のご用件でしょうか。インターネット回線、電話機の故障、契約内容の変更、サポートサービ…」
010 真帆 「あぁぁぁぁ、スミマセン。スミマセン!かけ間違いました!ごめんなさいっ!」(焦って早口でまくし立て慌てて切る)
011 修哉 「あ…切れた」(携帯の画面見る)
012 真帆 「はぁはぁはぁ…間違えた…。番号押し間違えた…あー恥ずかしい…。何?ほっとウィルカンパニーって…」(胸に手を当て息整える)
013 修哉 「明日大学で会うのに何で電話掛けてくるんだろ…」
014 真帆 「これだから電話は嫌いなんだ…ボタン一つで恥をさらす……ん?」(携帯画面を見直して眉を寄せる)
015 修哉 「つか、携帯電話の使い方知ってたんだ」(再び真帆からかかってくる)
016 真帆 「おいっ」(繋がった瞬間怒鳴る)
017 修哉 「はい、こちら美味しさと完全とけん…」
018 真帆 「柴田ッ」
019 修哉 「はい、柴田です。只今留守にしております。電話の方はそのままご用件をピーという音の後にファクシミリの方はそのまま送信して下さい」(留守番コールっぽく)
020 真帆 「柴田、ふざけるな。そこにいるのは分かっている!あの…だな…」
021 修哉 「あのな、電話ってのはな。初めに用件言う前に名前を言うもんだぞ」(呆れたように)
022 真帆 「あぁ…すまん。森本真帆だ、うん。真帆」
023 修哉 「はいはい、森本さんね。ご用件は何でござんしょーか?」
024 真帆 「いあ、その…何だ…うん」(沈黙)
025 修哉 「だからなんだ?」
026 真帆 「あのだな…」
027 修哉 「うん」
028 真帆 「えーとだな…」
029 修哉 「あのね、森本。通話時間って君、見えてる?こうしている間に通話料金ってかかってるんだよ?」
030 真帆 「あぁあぁあぁ、そのあのこの…そう、週末…休日時間あるかっ。うん、時間。そう、時間!」
031 修哉 「勝手に自己完結されても困るけど、何?」
032 真帆 「少し付き合って欲しいんだっ!」



【お昼前】(ファッションセンター前で待ち合わせ)

033 修哉 「…で、付き合えって。何?」
034 真帆 「わざわざスマナイ。いや…あのだな。今回呼んだのはな」
035 修哉 「なんとなく想像はつくんだけどさ…」
036 真帆 「今度みんなで服を買いに行くんだけどな…その…今まで服を買ったことがなくて…」
037 修哉 「うん」
038 真帆 「何を買っていいのか分からないんだっ!」
039 修哉 「知るかッ!そんなん気に入ったもの買え!」
040 真帆 「いや…」
041 修哉 「何を着て行ったらいいか分からないとかなら判断しようあるけど、当日何買うかなんて今決めんでもいいだろうが」
042 真帆 「じゃ、何着ていっていいか分からない」(しれっと言う)
043 修哉 「そうですか」(納得。帰ろうとする)
044 真帆 「服選び付き合ってくれっ!頼むっ!」(修哉の袖掴む)
045 修哉 「…と言われても」
046 真帆 「高校の時はそういうの疎くて、服屋にも行ったことなくて…お洒落も特に気にしてなくて…。だけど大学に入ってからは変わろうって…」
047 修哉 「じゃあ、まずはその中学生の時のダサいトレーナーを着るのをヤメレ…」



【お昼ごろ】(ファッションセンター内)

048 真帆 「…今までずっと親が服買ってきたから服とか買いに行ったことなくて…」
049 修哉 「まぁ、俺も高校の時まで学生服だったからな。大学入学の際、困ったのは私服だったしなぁ…」
050 真帆 「さて…まず何から買うとするかな」
051 修哉 「上から決めていくか」
052 真帆 「おぉ、帽子か」
053 修哉 「それは最後だ。まずは服だろうが」
054 真帆 「む…服か…。よし、かかってこいっ!」(武道のように構える)
055 修哉 「服は襲いかかってきませんっ」(断言)
056 真帆 「うむ、よろしい」(満足そうに頷き元の体勢に戻る)
057 修哉 「全然意味分かんないけど。とにかく気に入った服を選んでみな」
058 真帆 「お…おーん」(眉を寄せ、真剣に服を見始める)
059 修哉 「森本と二人で服の買い物とかって…デートみたいだな…」(ふと気付き、呟く)
060 真帆 「柴田ッ、メイド服が売ってないぞ」
061 修哉 「……」(真帆を見て沈黙)
062 真帆 「チャイナとかも売ってないもんなんだな…」
063 修哉 「お前ね、服屋とかより同人ショップ行った方がいいだろ」
064 真帆 「えーと…これなんかどうだ?フリフリのレース」(白のワンピースを取る)
065 修哉 「気に入ったんだったらいいと思うよ」
066 真帆 「じょ、冗談だ。こんなもん着るわけないだろ、似合わんのに!」(慌てて戻す)
067 修哉 「俺、向こうの方いるから決まったら呼んで…」
068 真帆 「あ、おい!柴田…」
069 修哉 「ったく、付き合いきれんよ、奴のおふざけに構ってられるか」
070 真帆 「たたた大変だ、柴田っ」(服の値札を指差しながら走って来る)
071 修哉 「何だ、森本」
072 真帆 「1っちょ万円する!」
073 修哉 「うん」
074 真帆 「た、高いぞ!」
075 修哉 「いや、服はそんなもんだぞ、フツー」
076 真帆 「へ?」
077 修哉 「それに皆で買いに行く時は駅前なんだろ?あっちだと2〜3万はするぞ」
078 真帆 「え…」
079 修哉 「服なんて気に入った物買ってなんぼのもんじゃん」
080 真帆 「そう…なのか」
081 修哉 「そんなこと言ってると中学生の時の服とかジャージとかしか着れなくなるぞ?」
082 真帆 「そうするか…」
083 修哉 「いや、ダメだろ。女の子として…」



【しばらく経過】(試着用のズボンや衣類を両手に抱えながら試着室へ)

084 修哉 「気に入った服はちゃんと着れるか試着しないと大変なんだぞ」
085 真帆 「めんどくさいんだな服選びって」
086 修哉 「時間かかるけど、めんどくさがっちゃダメなところだろ」
087 真帆 「わかったわかった着ればいいんだろ?着れば」
088 修哉 「小さくて困るのは森本だろ…」(呆れる)
089 真帆 「あ…下着も買わなきゃっ」
090 修哉 「勝手にしろ…」
091 真帆 「って、あれ?柴田、サイズはどれを選べばいいんだ?」
092 修哉 「だぁぁぁぁぁっ!俺に訊くな!!お前の下着のことなんか分かるかッ」
093 真帆 「何故下着に試着がない?ないと大きさが分からないではないか」
094 修哉 「当たり前だろうが!服は下着とか着ているから試着していいけど生はダメだろ!」
095 真帆 「生!」
096 修哉 「諦めて…って、今穿いてるのを見ろよ」
097 真帆 「おぉ…そうか。えーと…」(修哉の目の前で見ようとする)
098 修哉 「バカッ!中で見ろ!!アホッ!!」(慌てて試着室に押し込む)



【試着終了】(試着したものを抱えて出てくる真帆)

099 真帆 「結局わからなかった…」
100 修哉 「あのさ、森本。男の前で下着の話はどうかと思うぞ」
101 真帆 「な…聞く方が悪い!!耳塞いでいろっ」
102 修哉 「それとずっと気になっていたけど…金」
103 真帆 「ん?あぁ、平気だ平気。下着なんて一枚百円くらいだ…」(値札見てサッと青ざめる)
104 修哉 「男物より安いんだ?」
105 真帆 「て、店員だ。店員を呼べ!480円だなんて…認めんぞ!」(修哉に値札と商品つきつける)
106 修哉 「いや、480円でも安い方だろ!?絶対世間知らずと笑われるからやめとけっ!!」
107 真帆 「たかが布切れだぞ、試着もできない使い捨ての!それが高くてたまるかっ」
108 修哉 「なんか言い分は分かるけど仕方ないだろ、色々と。とにかく俺の目の前にそれチラつかせるな」(目をそらす)
109 真帆 「まぁなんだ、何はともあれ、これで皆との買い物はバッチリだな」(鼻高々)
110 修哉 「いや…ここより絶対高いからな?他の店は。若者が行く店とかはな」
111 真帆 「なん…だとっ!?」(目を見開く)
112 修哉 「さっさと会計して帰るぞ…」



【数日後】(真帆が修哉の家、来訪)

113 真帆 「柴田…この前買った下着なのだが…上はいいのだが…」(顔をしかめながら言う)
114 修哉 「上はいいのだが?」
115 真帆 「下が小さ過ぎる…いたる所が喰い込んでキツイ…」
116 修哉 「お前の頭の方が色々とキツイ。ならそんなのを穿くな」(呆れ)
117 真帆 「な…ノーパン健康法なんて今どき流行ら…というか、柴田は今脱げというのか!」(ハッとし、顔赤らめる)
118 修哉 「あぁめんどくせぇ…さっさと帰れ…」






作者のツブヤキ
 そんな思考回路で大丈夫か? 大丈夫だ、問題ない!
作者は病気です。もはや末期かもしれません。病院がきた方が早いです。病院行かないので。
元は今から三ヶ月前、友人と服を買いに行きまして、その際、服とかズボンって試着あるけど下着ってなくね。
サイズわかんなくね?どーすんの?と言ったことが発端ですが…。野郎たちのパンツが云々って話は魅力ないので。
女の子に置き換えたらなんかもう全然わからんというかね。
噂じゃ試着できるらしいですね…直じゃ無理らしいけど。当然!

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