シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:1♀:1 |
総セリフ数 | 114 |
製作日 | 2010/8/8〜2010/8/9 |
概要説明 | たまたま立ち寄ったアラダタの町にてルーシャと出会う。 私を13万シャハットで買い取ってくれないか。 ティックはルーシャが滅びた古の踊り子一族のヘレナ=テリュだと聞き、買い取ることを決意し、追手から逃げる。 そして… |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
ティック | 56 | ♂ | 旅の行商人。いつも変わらぬ生活に飽きてきた。 |
ルーシャ | 58 | ♀ | 旅の踊り子。滅びたと言われる古代民族の生き残り。明るく振る舞うのとダガーを扱うのが得意 |
001 | ティック | 「はぁはぁ…はぁはぁ…はぁっ…」(大きく息をつき、座り込む) |
002 | ルーシャ | 「旅人さん足早いのね…」(感心する) |
003 | ティック | 「まぁね…足には自信あるから…」 |
004 | ルーシャ | 「腕っ節には?」 |
005 | ティック | 「めっぽう弱い…ケンカには勝ったためしがない」 |
006 | ルーシャ | 「あら、頼りないのね」 |
007 | ティック | 「頼りないって、コラ」 |
008 | ルーシャ | 「やっぱり、男の人は腕っ節が強くて、頼れないとっ…ね?」(ウインクする) |
009 | ティック | 「なら、そんなもん剣豪に頼め…」 |
010 | ルーシャ | 「だって剣豪さんだとお金無さそうじゃない?」 |
011 | ティック | 「人をヒモみたいに言うなっ」 |
012 | ルーシャ | 「クス、ごめんなさい」 |
013 | ティック | 「で、今後どうして行くんだ?」 |
014 | ルーシャ | 「そうね…とりあえず、富豪に13万シャハットを支払うことかしら」 |
015 | ティック | 「支払うって、どこの誰よ?」 |
016 | ルーシャ | 「本人同様、この町にでっぷり構えたお屋敷に住む富豪よ」 |
017 | ティック | 「へぇ…本人と同様にでっぷりなんだ…」 |
018 | ルーシャ | 「そこに投げ込んでくればいいわ」 |
019 | ティック | 「金持ちって何で金たくさん持ってるのにまだ欲しがるかねぇ」 |
020 | ルーシャ | 「腹の皮が張ってるように欲の皮も張ってるのよ」 |
021 | ティック | 「さっきから君、うまいこと言おうと頑張ってるでしょ」 |
022 | ルーシャ | 「まぁね、うまいことの一つや二つ言えないと、商売やってけないでしょ?」 |
023 | ティック | 「いや、別に商売は笑い誘う仕事じゃないからさ…。物売る仕事だからね?」 |
024 | ルーシャ | 「あ…そういえば、私旅人さんの名前聞いてなかったかも」 |
025 | ティック | 「そういえばそうだな。俺も名前聞いてないや」 |
026 | ルーシャ | 「私はルーシャ。あなたは?」 |
027 | ティック | 「ティックだ」 |
028 | ルーシャ | 「ティックね。呼びにくいから旅人さんね」 |
029 | ティック | 「どこが呼びにくいんだよっ!?」 |
030 | ルーシャ | 「なんか、旅人さんって方がしっくりくる。名前変えた方がいいんじゃないかしら、『旅人さん』に」 |
031 | ティック | 「おぃ、失礼だぞ。てか、ひどいな」 |
032 | ルーシャ | 「クス、ごめんなさい」 |
033 | ティック | 「いや…ごめんなさいって…。まぁとにかく、13万シャハットを用意すればいいんだな」 |
034 | ルーシャ | 「お願いします」 |
035 | ティック | 「わかった。俺は商会でかき集めてくるから待ってろよ。聞きたいことは五万とあるからな」 |
036 | ルーシャ | 「ご満足するまでお付き合いします、ご主人様」(悪戯っぽく笑う) |
037 | ティック | 「なんだよ、ご主人様って」 |
038 | ルーシャ | 「お金が払われたら、私は身も心もあなたのモノだから…」 |
039 | ティック | 「…恐いコト言う女だよ。心だけは、どんなにお金を積んだって悪魔にしか売れないのにさ」 |
040 | ルーシャ | 「…くす」 |
041 | ティック | 「ま、何はともあれご主人様だけはよしてくれ。普通に呼んでくれ」 |
042 | ルーシャ | 「はーい、旅人さん♪」 |
043 | ティック | 「いや、だからティックって名前があるって」(突っ込む) |
044 | ルーシャ | 「…バカがつくほどのお人好し…。このまま逃げちゃったらどうなるのかなぁ」(ぼんやりと呟く) |
045 | ルーシャ | 「びっくりするんだろうな…旅人さん。…生きてる商品は買っちゃダメなんだって…学ぶかしら…クス」(想像して笑う) |
046 | ルーシャ | 「私のために必死になって…私がヘレナ=テリュだって少しも疑わなくて…あの旅人さん、どれほど後悔してきたんだろう」 |
047 | ティック | 「後悔なんかしてないさ」 |
048 | ルーシャ | 「ッ!?」(驚き、息を呑む) |
049 | ティック | 「変わり映えのない日常なんてうんざり。俺が売っているのは何の変哲もない物かもしれない。だけど、俺の買っているのは非日常と経験とうまい話さ」 |
050 | ルーシャ | 「やだ…旅人さん…。いつからいたの?」 |
051 | ティック | 「逃げ出そうと考えてる辺りから?」(にやっと笑う) |
052 | ルーシャ | 「そ、そんなの冗談だからっ!に、逃げようだなんて思ってないからっ、逃げたりしないから!」(慌てて手を振って否定) |
053 | ティック | 「商人の同士のやり取りでやっぱり掟ってのが存在している。お互い信用を取引するわけだからな。暗黙の了解ってのなんだが…」 |
054 | ルーシャ | 「…うん」(気まずそうにティックを見る) |
055 | ティック | 「嘘に聞こえない冗談は言ってはいけない…信用を損なうからな」(ルーシャを冷めた目で見る) |
056 | ルーシャ | 「…ッ」(恐怖を感じ、息を呑む) |
057 | ティック | 「…とまぁ、商人の道も厳しい。簡単に甘く考えないことだな。ちょっと冗談好きみたいだから忠告さ」 |
058 | ルーシャ | 「…ごめんなさい」 |
059 | ティック | 「ま、遺跡に着く前に一人前にビシバシ鍛えてあげるからさ」 |
060 | ルーシャ | 「…私のこと疑わないの?」(上目遣いで見る) |
061 | ティック | 「ほんとは疑って疑って仕方ないさ。生きた商品は初めて取り扱うからな。逃げたりしないかな?とか、どう取り扱っていけばいいのかって」 |
062 | ルーシャ | 「…私を抱く?あなたの証を刻めば…」 |
063 | ティック | 「真に自分のモノにするのなら、焼印をつけるけどな」 |
064 | ルーシャ | 「…焼印を?」(眉を寄せる) |
065 | ティック | 「君を抱くより確かな証。苦痛をその肌に刻み込む…」(ルーシャに迫る) |
066 | ルーシャ | 「…うそ」(後退りする) |
067 | ティック | 「逃げられないよう、俺のモノという印を今つけてやろうか…」(文様指輪を火で炙る) |
068 | ルーシャ | 「お願い、やめて…旅人さん…」(恐怖で怯える) |
069 | ティック | 「どうして?身も心も俺に売るんだろう?何しようと俺の勝手だろう?」 |
070 | ルーシャ | 「確かに、確かに言いました…だけど、お願いですっ、焼印だけは…どうか焼印だけは…」(懇願する) |
071 | ティック | 「…はぁ。悪ふざけが過ぎたな」(苦笑する) |
072 | ルーシャ | 「え?」 |
073 | ティック | 「君に焼印なんてつけないさ。言ったろ?人身売買はしないって」 |
074 | ルーシャ | 「だって、旅人さん…」 |
075 | ティック | 「お互いの信頼関係が重要なんだ。お金はここにある。その富豪に支払えば…」 |
076 | ルーシャ | 「旅人さんの商品になる…」 |
077 | ティック | 「君は確かに自分のことを『商品』と言った。行きたい場所は遺跡なんだろう?遺跡に着く前に君をう売っ払う事って可能なの?」 |
078 | ルーシャ | 「それは…」 |
079 | ティック | 「よーし、いいだろう。君がどれほど価値があるか見極めて売り出すかは考えよう」 |
080 | ルーシャ | 「旅人さん…」 |
081 | ティック | 「さて、ヘレナ=テリュについて教えて欲しいんだが…」 |
082 | ルーシャ | 「…あの、私もヘレナ=テリュについてはそれほど詳しくは知らないんです…」 |
083 | ティック | 「詳しく知らない?」 |
084 | ルーシャ | 「私がヘレナ=テリュの末裔だって…そう言われ…て」 |
085 | ティック | 「誰に?」 |
086 | ルーシャ | 「私を育ててくれたおばあちゃんに…。私は拾い子で小さいころからおばあちゃんに育てられたの。ある時、旅の楽団が私の村に寄ったから…」 |
087 | ティック | 「旅団に加わったと…。なるほど、じゃあ、ヘレナ=テリュの踊り子というのも又聞きなわけだ」 |
088 | ルーシャ | 「ごめんなさい…あの時は切羽詰まってて…」 |
089 | ティック | 「商品の詐称があった場合、契約は破棄できる。これはお国の法で決められているのは知っているかい?」 |
090 | ルーシャ | 「契約破棄…?」 |
091 | ティック | 「この話はなかったことにするってことさ」 |
092 | ルーシャ | 「そんな…」 |
093 | ティック | 「まぁ、俺も男だ。騙されていたとしても悪くはない取引かもしれないから飲むさ」 |
094 | ルーシャ | 「嫌みなお方」 |
095 | ティック | 「…ま、よろしくなルーシャ」 |
096 | ルーシャ | 「よろしくお願いします」 |
097 | ティック | 「ここでいいんだな?」 |
098 | ルーシャ | 「えぇ、この屋敷であってる」 |
099 | ティック | 「どうやって入る?」 |
100 | ルーシャ | 「入らないわよ?」 |
101 | ティック | 「入らない?」(聞き返す) |
102 | ルーシャ | 「ここから投げ入れるの」 |
103 | ティック | 「これを?」 |
104 | ルーシャ | 「そう」 |
105 | ティック | 「…普通手渡しだろ」 |
106 | ルーシャ | 「いいから投げて」 |
107 | ティック | 「…ったく。おらよっ」(金袋を投げ、門の中へいれる) |
108 | ルーシャ | 「…すぅ。踊り子ルーシャは旅の商人ティックに買い取られたっ。買い取り価格の金額をここに置いて行く」 |
109 | ティック | 「おいおいおい、宣戦布告か?しかもバッチし俺の名前言ってるし…」 |
110 | ルーシャ | 「さ、行きましょう」 |
111 | ティック | 「いいのか?」 |
112 | ルーシャ | 「ボヤボヤしていると捕まるわよ」 |
113 | ティック | 「何で!?」 |
114 | ルーシャ | 「さ、早く行きましょうっ」(ティックの手を取り、駆け出す) |
作者のツブヤキ |
ヘレナ=テリュの踊り子、続編リクエストが入りまして、書かせて頂きました。 これはまだ続いちゃいますね(笑)ヘレナ=テリュの踊り子とは何なのかっという真相に迫るまで続けたいですね。 しかし、こうして一年半前の作品のリクエストがきて、その続編を書くことになるのは驚きです。 それと同時にやはり嬉しいですね。やっぱりリクエストがくるということは読んで頂けている、楽しみにして頂いているって感じられるので! この作品の続編が気になるってありましたら何でもお申し付け下さいまし。 |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |