001 |
アーク |
「アーク・ファーネスト、ただいま帰還しました」(面倒そうに敬礼) |
002 |
ソレント |
「やぁ、ご苦労だったな」(顔を上げ、微笑む) |
003 |
アーク |
「マラウトを派遣したのは上官ですか…?」(迷惑そうに) |
004 |
ソレント |
「いやぁ、一人で行かせるのは心配だったんでな」 |
005 |
アーク |
「私は子供ではない。あんなの一人で片づけられる」 |
006 |
ソレント |
「いや、悪かった。君の腕なら十分だったね。だが、マラウトたちだったら、数人派遣しなかったら無理だったよ」 |
007 |
アーク |
「訓練が足りない。実戦が少な過ぎるんだ」 |
008 |
ソレント |
「そうとは言え、町の近郊で実戦訓練はしている。あれで限界だよ…」 |
009 |
アーク |
「これでは使い物にならない。役立たずだ」 |
010 |
ソレント |
「まぁまぁ…、実戦も何も通報があったら君が行っちゃうし、他は民間組織に倒されちゃっているみたいだしね」 |
011 |
アーク |
「民間組織?」(眉を寄せる) |
012 |
少年 |
「だからっ、僕は知らないって言ってんだろっ」 |
013 |
マラウト |
「証拠はあがってんだっ、観念しろ」 |
014 |
少年 |
「なんだよ証拠って」 |
015 |
マラウト |
「君が旧型マシンの改造を行っているというのは近隣の住人から通報を受けている」 |
016 |
アーク |
「…あいつ」 |
017 |
ソレント |
「マラウトが、路地裏で旧型を不正改造しているのを見つけて現行犯逮捕したんだ」 |
018 |
アーク |
「不正改造?」 |
019 |
ソレント |
「旧型を修理できる人は減ってきている。回路など複雑だからね免許を持っていないと修理しても罰せられるんだ。変に改造すると暴走する恐れもあるからな」 |
020 |
少年 |
「僕のマシンは暴走なんか絶対しないっ」 |
021 |
マラウト |
「旧型マシンの不正改造は数年前に法律で禁止されているんだ。ましてや路地裏でやっていること自体が…」 |
022 |
アーク |
「言っていることは正しいがマラウトもガキに見えてきたな」 |
023 |
ソレント |
「相手に合わせてこちらも喋るからな、同じレベルなんだろ」 |
024 |
少年 |
「お前たち軍になんか頼ってられっかよっ、無能ぞろいが」 |
025 |
マラウト |
「な…それは我々に対する軍の侮辱だぞ」 |
026 |
少年 |
「組織ぐるみでしか動けない連中が。命令がなければ動けないくせに」 |
027 |
マラウト |
「我々は常に市民の安全を最優先にだな…」 |
028 |
アーク |
「市民の…安全を最優先……」(呟き復唱) |
029 |
少年 |
「僕たち民間も力つけなきゃいけないんだっ、あんたたちが頼りないからなっ」 |
030 |
マラウト |
「これ以上おかしな行動するならば国家にたてつく反逆組織として組織を根絶やしに…」 |
031 |
アーク |
「軍は市民の安全を最優先に行動している…だと?」 |
032 |
ソレント |
「どうした?アーク」 |
033 |
マラウト |
「とにかく、だ。その危険物体はこちらで没収する」 |
034 |
少年 |
「ただの捨てられたロボペット。無害だって」 |
035 |
マラウト |
「爆弾に改造したかもしれないだろ」 |
036 |
少年 |
「疑い過ぎっ。あーやだやだ、これだから…」(通報合図入る) |
037 |
兵士 |
「坑道より通報。坑道より通報。不審物発見、旧型マシン暴走の恐れあり。各自武装して現場へ直行せよ」 |
038 |
アーク |
「坑道か…。旧型を使用していたのか」 |
039 |
ソレント |
「あまり資金は出ていないから新型への買い替えは進んでいなかったとは思えるが…」 |
040 |
アーク |
「面倒なところで暴走してくれるな…旧型も」 |
041 |
マラウト |
「アークさん、流石に坑道までは歩いて行けませんよ?」 |
042 |
アーク |
「…何が言いたい?」 |
043 |
マラウト |
「乗っていきます?」 |
044 |
アーク |
「エアーバイクなら遠慮する」(立ち去ろうとする) |
045 |
マラウト |
「もちろん車ですよ、軍用車」 |
046 |
ソレント |
「エアーバイク乗れなくとも車ぐらいは運転できないと困るぞ?」 |
047 |
アーク |
「う、うるさい…」(ちらっとソレントを見て言う) |
048 |
マラウト |
「さ、行きましょう。アークさん」 |
049 |
アーク |
「本当にここでいいのか…?」 |
050 |
マラウト |
「えぇ…確かにいいはずですが…」 |
051 |
アーク |
「とても何か起きたようには見えないが…」(車から降りる) |
052 |
マラウト |
「…ですね」(車から降りる) |
053 |
ロッジ |
「こいつぁ、どぉもぉ。あっしはここらで現場監督やっちょるロッジちゅうもんだが…」(二人に近づいてくる) |
054 |
アーク |
「クエイルシティー軍隊長のアーク・ファーネストだ」 |
055 |
マラウト |
「部下のマラウト・ウエハースです」 |
056 |
ロッジ |
「いやぁ、これはこれは…」(アークの手を取り握手しようとする) |
057 |
アーク |
「ごたくはいい。何が起きた?何も起きたようには見えないが…」(坑道を出入りする機械や男たちを見て言う) |
058 |
ロッジ |
「いやなに、あっしらはただいつも通り作業してたんですよ、したらば何だか奥からとんでもねぇ施設が出てきおってさぁ」(手を大きく広げて説明) |
059 |
アーク |
「とんでもない施設?」(眉寄せる) |
060 |
ロッジ |
「おぉ、えらくどでけぇ旧型ロボットが置かれちょって…」 |
061 |
マラウト |
「旧型ロボット?」 |
062 |
ロッジ |
「えぇえぇ、とても作業に使うとは思えねぇんすよねぇー。もっと別の何かに使えそうな…」 |
063 |
アーク |
「坑道の中に?」 |
064 |
ロッジ |
「新しく開通させたとこなんで何があってもおかしくねぇとは思うんだが。まぁ、見てもらった方がいいってことでさぁ、軍人さん」 |
065 |
アーク |
「そうか、マラウト。数人残して行くぞ」 |
066 |
ロッジ |
「あっしらは作業してますんで邪魔だけはせんといて下さいな。案内にはこいつをつけていくんで…おい、バラス!」(男を呼ぶ) |
067 |
バラス |
「おぅ」(やってくる) |
068 |
ロッジ |
「あの施設までこの軍人さんたちを案内してやってくれ」 |
069 |
バラス |
「何だぁ?こんなにゾロゾロ引き連れて…戦争でもおっぱじめようってか?」(武装した兵士たちを見ておどけてみせる) |
070 |
アーク |
「戦闘になる可能性もあるからな。丸腰で暴走されてもかなわん」 |
071 |
バラス |
「本当は俺らも通報するか悩んだんですよ。俺らも普通にここで仕事していたいんで」(坑道に入ってしばらくしてから口開く) |
072 |
マラウト |
「調査が済み、安全性が確認できれば平気ですよ」 |
073 |
バラス |
「封鎖だけはしないで下さいよ?俺ら仕事なくなっちまうんで」 |
074 |
マラウト |
「封鎖したとしても全部…ってわけではないと思うんで大丈夫だとは思いますよ」 |
075 |
バラス |
「ただ、不気味っつうか、暴れだされちゃかなわんから軍隊さんを呼んだってわけさ」 |
076 |
マラウト |
「いい判断です」 |
077 |
バラス |
「頼れるんのは国民の味方の軍人さんたちってわけ、軍隊は強いしよ」 |