Next Change Ark 第1話

Next Change Ark 第1話

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :6:3不問:3
総セリフ数 133
製作日 2010/4/1〜2010/4/2
概要説明  機械廃棄場にて旧型マシンの暴走の通報を受け、アーク一人が向かい、任務遂行する。
本部に帰還する途中に通ったショッピングモールでとある親子の会話を聞き、過去の記憶を反芻する。
4年前の事故は事件だった…。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
ソレント・ローバー 10 アークの上官。首都政府軍のエリートだったが、アークを気にかけて一緒に異動。昇進を蹴ってまでアークに尽くした。
マラウト・ウエハース 6 アークの忠実なる部下でアークを慕っている。仕事をきちんとこなし、頼れるが何故か行動に幼さが残る
アーク・ファーネスト 41 元首都政府軍の軍人だったが、クエイルシティーに異動し、軍隊長。
4年前首都で事件に巻き込まれてからクエイルシティーに引っ越してきた。
クリュア・ファーネスト 19 姉想いのアークの妹。キールと恋人同士で、姉を誘ってよく三人で買い物に出かけていた。4年前の事件に巻き込まれた。
キール・ガイレント 10 クリュアの恋人。正義感が強く、困っている人がいたら助けてしまう。民間兵の組織運営・チーム活動をしていた。
少年 2 頭にゴーグルをつけ、薄汚れたポケットのたくさんあるジャケットを着た風変わりな少年。
母親 9 ロボペットの電池を買いに来た客。4年前子供を連れて首都に買い物に来ていた母親。
子供 6 ロボペットに愛称をつけて可愛がっていたが、新しいものに対する好奇心が勝る。
店員 5 ロボペット販売店の店員。新しいロボペットに買い替えるよう勧める。
店主 4 買い物に来たクリュアたちに古い物の良さを説教した。今では忘れ去られた考えを説いていた…
ナチェス・サーベルス 14 首都政府軍最高責任者である司令長。冷酷残忍で、任務についての犠牲は出ても仕方ないという考えで、助かる命を助けようとしない。
軍兵A 15 首都政府軍の兵士。治安維持・警備など担当。事件発生現場周辺を封鎖し、立ち入り禁止にした。






【廃棄場】(通報を受け、旧型機械の破壊に出動したアーク)

001 ソレント 「こちらソレント。状況の報告」(無線より)
002 アーク 「こちらファーネスト。現場に到着…」(面倒そうに無線に答える)
003 ソレント 「そんなことは分かっている。どういう状況だ」
004 アーク 「旧型マシンの暴走、自己修理機能を持っている」
005 ソレント 「直に援軍が到着する。それまでもつか?やはり一人では厳しかったんじゃないのか?」
006 アーク 「援軍など無駄だ」
007 ソレント 「ほぉ、ちっとは骨のある奴らか。マラウトを向かわせたのだが…」
008 アーク 「杞憂だったな。ふんっ、3、2、1…終了…。これより帰還する」(銃で破壊していき、残機カウント)
009 ソレント 「ふぅ…りょーかいっ…」(【鼻から息出すように】呆れたように溜息つきながら)
010 マラウト 「アークさんっ!助太刀に来ましたっ」(エアーバイクをアークの側に横付けする)
011 アーク 「もう終わってる」(銃をしまいながらマラウトの脇をスタスタと通り過ぎる)
012 マラウト 「あれ…一人でやっちゃったんですか?」(動かなくなったジャンクを見て、アークと見比べる)
013 アーク 「他に誰がいる」(振り返らず行く)
014 マラウト 「ちょっと待って下さいよー、アークさんっ。…これから帰還ですか?」(バイク降り、アークを追う)
015 アーク 「…そうだ」
016 マラウト 「前々から思っていたんですが、何でエアーバイク乗らないんですか?」
017 アーク 「歩く方がいい」
018 マラウト 「バイクの方が速いですし、ないと不便ですよ?」
019 アーク 「先帰れっ」(ウザったそうにマラウトを振り払う)
020 マラウト 「あ、ちょっと……はぁ」(停めてきたバイクを見て溜息つく)



【ショッピングモール】(ロボペットの電池を交換しに来た親子の会話が耳に入ってくる)

021 子供 「ママ―、早く早く―。みーくんの電池ー」(片腕で大事そうに抱えながらもう片手で母親の裾を引っ張る)
022 母親 「はいはい。すみません、ロボペット用の電池を下さい。電池切れちゃって…」
023 店員 「これはまた古い玩具を…これなら今新しいのが出ていて」
024 母親 「えぇ、でも新しいのって高いじゃない?」
025 店員 「いえいえー、今特別価格でお安くなっているんですよー」
026 子供 「ねー、まだー?」
027 アーク 「古い玩具…か」(子供の玩具を見て懐かしそうに目を細める)
028 店主 「物を大切にする子だけに彼らから声が聴こえる」(アークの回想)
029 クリュア 「声が聴こえるの?」
030 店主 「そうだ。古いものを大切に扱いなさい。際限なくあるかのように見えて限りあるもの」
031 クリュア 「おじさん、何か難しいよー」(眉寄せて文句言う)
034 店主 「壊れて動かなくなるまで使ってあげること。それが彼らの幸せだ…」
035 クリュア 「うん」
036 店主 「その玩具…大事にしなさいな」
037 クリュア 「うんっ」
038 店員 「これなら、新型でこんなのとかありますよ」(店頭に並ぶ商品の1つを取って見せる)
039 子供 「おぉー」(目を丸くする)
040 母親 「あら、素敵なデザイン」
041 店員 「新しい商品を開発していますから、今こそ買い換えのチャンスですよ」
042 母親 「そうねー…マーちゃん、どうする?これならママ買ってもいいわよ」
043 子供 「ほんとっ!?じゃあじゃあっ」(浮かれはしゃぐ)
044 店員 「こんなのは如何ですか?」
045 子供 「もうこんなのいらなーいっ」(大事に抱えていたロボペット投げ捨てる)
046 少年 「おっと…勿体ないなー」(捨てられたロボペットに駆け寄る)
037 子供 「ママーありがとー」(新しいロボペットを抱えて店出てくる)
038 少年 「……可哀想に」(呟き、ロボペット持ち去る)
039 ナチェス 「旧型から新型に。旧型は壊れやすく、暴走の危険があります。より安全な新しい物に買い替えよう。古い物は悪だ。政府広報課」(街頭TVよりCM)
040 アーク 「古い物…か」(思いを馳せるように呟く)
041 アーク 旧型の機械が暴走し人々に危害を加える。そうした事件が近頃、頻発している。それが国の…政府が喚起している新型買い換え政策。
042 アーク 4年前に起きた首都での事故。地下デパートで稼働していた旧型の暴走…



【4年前の首都地下デパート】(クリュアたちに付き合って買い物に来ていたアーク。事故発生、デパートから避難、外は混乱状態)

043 キール 「ちぃっ、何だって言うんだ…」
044 クリュア 「危機一髪って感じだねっ…」
045 アーク 「ったく、非番だというのに事故が起きられても困るぞ」
046 クリュア 「お姉ちゃんはもっと働けって神様が言ってるんだよ」
047 アーク 「よしてくれ…これ以上働いたら死んでしまいそうだ」(苦笑)
048 キール 「そうだぜ。姉(あね)さんだけ働かせとくわけにはいかないさ」
049 アーク 「民間組織のことか」
050 キール 「まぁな、軍だけじゃ頼りねぇからよ」
051 クリュア 「キールったら頼れる男〜」
052 キール 「よせやいっ」(恥ずかしがる)
053 アーク 「しかし、あんまり首を突っ込みすぎるなよ?深入りするといつしかその首抜けなくなるぞ」(自分の首を人差し指で突きながら警告)
054 キール 「姉さんと違ってクビは飛ばないから平気さぁ」(手打ちでクビ叩いてニヤリと笑う)
055 母親 「まーちゃんっ!!まーちゃんっどこなのっ?」(必死で人混み探す)
056 キール 「ちっ、はぐれたのかあの親子…」
057 アーク 「デパート周辺は見ての通り、軍が閉鎖したぞ」
058 母親 「お願いですっ!あの子がまだ中に…」
059 軍兵A 「この周辺は封鎖した。立ち入り禁止だ」
060 母親 「助けて下さいっあの子を…」
061 軍兵A 「危ないから早々と立ち去れっ」(女性突き飛ばす)
062 母親 「あなた軍人さんなんでしょう…助けて下さいよ…」
063 軍兵A 「現場周辺の閉鎖しか任務を受けていない。救助活動は後回しだ」
064 母親 「誰か…誰か助けて…」
065 アーク 「まだいくらか取り残されているようだな」
066 クリュア 「なんとかしてあげたいね…」
067 キール 「ったく、これだから軍隊は…。俺らの出番だなっ」
068 クリュア 「出番って…キール?」
069 キール 「ゼノン、ドーク!行くぞっ」(仲間に声かけ、デパートの入口へ向かう)
070 クリュア 「あ…キールッ!!」
071 キール 「悪いっ、すぐ戻るっ」(半分振り向き、手を振りながら)
072 軍兵A 「お前ら、この周辺は軍が封…ぶぉっ」(鉄拳を顔面直撃)
073 キール 「人命救助が最優先だろうが…バカヤローが」
074 クリュア 「もぅ…」(呆れ混じりのため息)
075 アーク 「先が思いやられるな」(消えるキールの後ろ姿を見、クリュアに声掛ける)
076 クリュア 「それがまた彼のいいとこなんだけどねっ」
077 軍兵A 「ナチェス司令長ッ、お勤め御苦労さまですっ」(到着した車に敬礼)
078 ナチェス 「…周辺を爆破しろ」
079 軍兵A 「ハッ。…爆弾を用意ッ」
080 アーク 「ずいぶんと過激だな」
081 クリュア 「爆破って…そんなことしたら中の人たちが…」
082 アーク 「どうやら軍は中の人々を見捨てるようだな…」
083 クリュア 「いけないっ、そんなことしたらキールたちもっ。私…連れ戻してくるっ」
084 アーク 「なっ、待て!クリュア、中は危険だっ」
085 クリュア 「大丈夫、すぐ戻ってくるからっ。少しだけ待っててお姉ちゃんっ」
086 アーク 「クリュアッ」
087 軍兵A 「周辺に爆弾の設置、完了しましたっ!」
088 ナチェス 「内部は?」
089 軍兵A 「は?」
090 ナチェス 「内部には仕掛けたか?」
091 軍兵A 「いえ…まだ…」
092 ナチェス 「仕掛けろ」
093 軍兵A 「ハッ」(敬礼して立ち去る)
094 アーク 「ナチェス司令長」
095 ナチェス 「ん?」
096 アーク 「妹が中に入ったので少し待って頂きたいのだが…」
097 ナチェス 「この周辺は封鎖したはずだ。入る方が悪い」
098 アーク 「建物の中にはまだ人が…」
099 ナチェス 「待っていれば多くの市民が危険にさらされる」
100 アーク 「しかし……クリュア?」(携帯鳴り、クリュアからかかってくる)
101 クリュア 「もしもしお姉ちゃん?」
102 アーク 「クリュア、もうすぐ爆破される。早く出てくるんだっ」
103 クリュア 「うん、わかってる。今避難しているから5分あればみんなと出られるよっ」
104 アーク 「そうか」
105 クリュア 「でね、おかしいのお姉ちゃん。キールも言ってるんだけど」
106 アーク 「おかしい…?」
107 軍兵A 「ナチェス司令長、準備が整いましたっ」
108 クリュア 「この暴走、誰かが操作……」
109 ナチェス 「爆破するっ」
110 アーク 「なっ…待てっ、あと3分で妹がっ」
111 ナチェス 「黙れっ、爆破しろッ」
112 軍兵A 「ハッ」
113 アーク 「待てッ!?」(慌ててとめようとする)
114 軍兵A 「爆破ッ」(ボタン押す。周辺炎上・崩壊)
115 アーク 「な……」(目見開き呆然)
116 ナチェス 「…む、貴様軍人か」(アークの胸つけている政府軍バッジを見て言う)
117 アーク 「あ…ぁ…」
118 ナチェス 「軍人ならば封鎖された時点で妹をとめておかなかったのが悪い。認識の甘さだな」(崩壊を見て満足そうに立ち去る)
119 アーク 「あ……クリュア……」
120 ソレント 「相変わらず爆破して周辺ごと破壊とは頂けないな、ナチェス」
121 ナチェス 「ふん…これは私のやり方だ」
122 ソレント 「犠牲を増やすだけでは支持は増えないぞ」
123 ナチェス 「…どうだかな」(ニヤリと笑い立ち去る)
124 アーク 「クリュアァァァァァァッ」(炎上する建物へ突っ込もうとする)
125 軍兵A 「危険ですから下がってくださいっ」(アーク止めようと立ちふさがる)
126 アーク 「どけっ!中にはまだ妹がッ、クリュアがッ!!」
127 ソレント 「アーク?」
128 軍兵A 「この爆破、もう無理ですって…うがぁっ」(殴られる)
129 アーク 「無理なものかっ、クリュアが…」
130 ソレント 「よせっ、アークッ、落ち着くんだっ」
131 アーク 「クリュアが…クリュアが……クリュアがぁっ」(パニくる)
132 ソレント 「落ち着け、落ち着くんだ」
133 アーク 「クリュアッ、クリュアァァァァァッッッ」






作者のツブヤキ
 作品自体は前々からできていたものの、ずっとタイトルが決まらなくて放置してました。
「無線での会話」・「銃撃戦」の2つが重要なキーです。…というか、それを描きたかったがためにこのような
莫大な話となったという。
相変わらずぶっ飛んだ発想でしょ?w

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