夢見しあの日 第十話

夢見しあの日 第十話

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :6:4
総セリフ数 149
製作日 2010/5/11〜2010/5/12
概要説明  夢狼軍と氷華隊が全面衝突。隊長同士出逢ってしまい…
幸せの形で終えることはできないのだろうか…これは自由のための戦いだから…
感動の最終話。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
朝霧雫
(あさぎり しずく)
18 氷華隊隊長。男らしく、大雑把なところが多々あり。あずさとは幼少の頃から育ち、慕っている。一人称オレ
天満あずさ
(てんま あずさ)
22 氷華隊副隊長。隊長を慕う忠誠心の強い、頭のよく切れる。氷華隊のまとめ役。
姫宮殊音
(ひめみや ことね)
12 氷華隊奇襲部隊隊長。甘い物には目がなく、部下を使って甘味処を調べている。12歳の小さい元気娘。
川月かりん
(かわつき かりん)
4 氷華隊二番隊長。隊長級では一番女の子らしさがある(?)甘い物同盟を殊音と結んでいる。
斉藤龍太
(さいとう りょうた)
19 夢狼軍リーダー。お人好しな一面を持ち合わせた人物。朝倉とは幼馴染で林とは師弟関係
朝倉賢人
(あさくら けんと)
33 夢狼軍サブリーダー。野心家で、無口。頭脳派らしく、戦略・作戦指揮の一切を担っている。
松林秀次郎
(まつばやし しゅうじろう)
20 斉藤たちに魅かれて入った。まだ12歳ではあるが、四番隊長を任されている。ちょっと生意気
大島大吾
(おおしま だいご)
7 食いものには目がない軍内一の優しい心の持ち主。結構巨体のため、見た目でビビる。
大蔵大臣 7 政治の一切を執り仕切っている大臣。傲慢な面がある。
警官 6 大臣警護のため、待機している警官隊。






【秀次郎待機する部屋】(殊音の部隊が秀次郎の部隊と衝突。混戦)

001 殊音 「行け行けーっ」
002 秀次郎 「たぁぁぁっ」(殊音に斬りかかる)
003 殊音 「はっ…」(短刀で防ぐ)
004 秀次郎 「こしゃくな……殊音?」(再び斬りかかろうとし、目丸くする)
005 殊音 「秀…次郎?」
006 秀次郎 「何でお前がここにいるんだよっ」
007 殊音 「これはそっちの台詞っ…じゃなかった…、こっちの台詞ッ!!」
008 秀次郎 「官軍の後方支援部隊の夢狼軍の四番隊長だからさっ」
009 殊音 「…ガキんちょが?」
010 秀次郎 「おチビこそなんだよっ」
011 殊音 「女性改革派、氷華隊…奇襲第三部隊隊長、姫宮殊音っ」
012 秀次郎 「女性改革派かよっ」
013 殊音 「そうだよっ、文句ある?」(頬膨らませ凄む)
014 秀次郎 「文句大アリだよっ…とにかく逃げよう」
015 殊音 「え?」
016 秀次郎 「これだけの軍勢さ、直に陥落するだろうけど、警官隊の応援が駆けつけたら被害が大きくなるっ」
017 殊音 「でも…殊音、隊の隊長さんだし…」
018 秀次郎 「生き残るんだっ、さ…逃げようっ」(殊音の手を取り、ドアへ駆けだそうとする)
019 朝倉 「どこへ行くんだ?秀次郎」(ドアが開き、笑いを浮かべながら来る)
020 秀次郎 「サブリーダー…」
021 朝倉 「何をしている?早く敵を殺せ」(殊音指差す)
022 秀次郎 「…嫌だ」
023 朝倉 「上の命令だぞ、秀次郎」
024 秀次郎 「軍なんか辞めてやる…」(冷汗を流しながら)
025 朝倉 「ほぅ、規律を破りさらに脱退しようというのか?」
026 秀次郎 「…僕は僕の生き方を見つけたんだ、こんなところ…」
027 朝倉 「脱退は処刑だったな」(刀をゆっくり抜く)
028 秀次郎 「…じょ、上等だよ…。僕は…僕は辞めるんだ…」(震えながら朝倉に刀向ける)
029 殊音 「秀次郎…」
030 秀次郎 「…こ、殊音…。隙を見て、一緒に逃げよう…」(殊音の方を横目で見ながら)
031 朝倉 「敵を助け、夢狼軍を脱退。規律を破るとは万死に値する」
032 秀次郎 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ」(叫びながら斬りかかる)
033 朝倉 「フンッ」(簡単に払いのける)
034 秀次郎 「今だッ、殊音ッ!!」
035 殊音 「うんっ」(二人の脇をすり抜ける)
036 朝倉 「させるかっ」(振り返り、刀を振り上げる)
037 秀次郎 「はぁぁぁっ」(殊音の後を追って駆けだす)
038 朝倉 「死ねッ!!」(刀を突きの構えに変えて二人を突く)
刀が二人の体を貫く。
039 秀次郎 「あぐ…」
040 殊音 「あ゛ぁ……」
041 朝倉 「二人仲良く逝けッ」(刀引き抜き、再び突き刺す)
042 秀次郎 「あが……こ…とね………」(殊音の手をつかみ崩れ倒れる)
043 朝倉 「ガキ共に私の理想郷などわからなかったようだな」(刀を引き抜き、血を払い落とし立ち去る)



【大蔵大臣の部屋】(騒ぎを聞きつけ、部屋の中ウロウロする大臣)

044 大蔵 「何が起きているのだっ!!…えぇいっ斉藤は、朝倉は…夢狼軍の奴らは何をやっとんだ!!」
045 朝倉 「…お呼びですかな、大臣殿」(返り血を拭いながらやってくる)
046 大蔵 「朝倉めっ、何が起きておるんだっ、一体何が…」
047 朝倉 「ご安心ください、大臣殿」
048 大蔵 「えぇい、落ち着けるかっ」
049 朝倉 「直に死という静寂がきますよ…フフフ」
050 大蔵 「夢狼軍は何やっているんだ」
051 朝倉 「鎮圧にあたってますよ」
052 大蔵 「女性改革派の奴らか」
053 朝倉 「大臣殿はゆっくりお休みになって下さいな」(ゆっくりと近付く)
054 大蔵 「こんな時に寝てなんか…」
055 朝倉 「永遠にな…」(心臓を突き刺す)
056 大蔵 「ぐぇっ…」
057 朝倉 「…これで俺が時代が来る。フフフ、ハハハ、アーハッハッハッ」(高笑いし、退室)
058 警官 「…大蔵大臣が殺害されているっ」
059 朝倉 「おい」
060 警官 「はっ」
061 朝倉 「館に火を放て」
062 警官 「は?」
063 朝倉 「一網打尽にするぞ」
064 警官 「そのようなことすれば、大蔵大臣が何者に殺害されたか…」
065 朝倉 「能無しがっ」(斬り捨てる)
066 警官 「ぐわっ…」
067 朝倉 「フン…、所詮使えない者共よ」



【斉藤の待機部屋】(雫と斉藤出逢う)

068 「やはり斉藤か…」
069 斉藤 「雫さん…」
070 「なんとなく、そんな気はしてた」
071 斉藤 「女性改革派…なんだよね」
072 「…おっと、改めて自己紹介だったな。オレは女性改革派、氷華隊…隊長、朝霧雫」
073 斉藤 「…そうか。俺は夢狼軍のリーダー、斉藤龍太だ」
074 「退く気はないか、斉藤」
075 斉藤 「仕事なんでね…」
076 「…そうか」
077 斉藤 「間違っているって。心ではわかってんのによ」
078 「オレたちがか?」
079 斉藤 「どっちも」
080 「そうか…」
081 斉藤 「けど、俺達が間違っているって教えてくれたのは雫さんなんだ…」
082 「…オレが?」
083 斉藤 「東屋で会ってからさ…女性のこともっと知りたいって思ったんだよ…」
084 「かりんとか、殊音見て?」
085 斉藤 「雫さん見て…」
086 「オレを?バカ言うなよ」(吹き出す)
087 斉藤 「女の子らしい一面があるというかさ…雫さんだったから興味持てたんだと思う」
088 「…斉藤」
089 斉藤 「…そんな雫さんが好きだったわ」
090 「…斉藤、あの朝倉って奴は何者なんだ?」
091 斉藤 「え?賢ちゃんのこと?」
092 「あいつは危険だ…野望で心の中渦巻いていた」
093 斉藤 「賢ちゃんが?」
094 「東屋で会った時、心底オレらを敵視していた。そして冷酷残忍だった…」
095 斉藤 「…賢ちゃんが…か」
096 「今回の件も何か裏がありそうで…」
097 斉藤 「考えすぎじゃないか?」
098 「杞憂であってくれればいい……が」(背後から刃突き刺さる)
099 朝倉 「杞憂…ねぇ」(ニヤリと笑う)
100 「朝倉ぁ…」(睨みつける)
101 斉藤 「賢ちゃんっ!!」
102 朝倉 「逆賊相手に何やってんだ」
103 斉藤 「雫さんは…」
104 朝倉 「雫さんが?この女がか…」(見下したように雫見る)
105 「うぐっ……」(斉藤に倒れかかり絶命する)
106 あずさ 「早く隊長と合流しなければっ…隊長…と」(開いたドアから斉藤と血まみれの雫が見える)
107 斉藤 「雫さんに戦意はもうなかったんだよ、賢ちゃん…」
108 朝倉 「だから貴様は甘ちゃんなんだ」
109 あずさ 「斉藤……貴様ァァァァァァァァァァァァッ!!」(怒りで激昂しながら斉藤に斬りかかる)
110 斉藤 「…なっ」
111 あずさ 「よくも隊長をっ!よくもぉぉぉぉっ」(心臓突く)
112 斉藤 「うが……しず…く…」(崩れ倒れる)
113 あずさ 「…はぁはぁ、はぁはぁ……隊長、隊長…」(雫に駆け寄り、雫揺らす)
パチパチパチ…(拍手の音)
114 あずさ 「…ッ」(ハッとする)
115 朝倉 「いやぁ、実に愉快だ。邪魔だった男を、俺の手を汚さずに消せたんだからなぁ」(口元歪めて笑う)
116 あずさ 「…貴様もいたのか」(刀を持ち直す)
117 朝倉 「傑作だったよ、君が勘違いで罪もない奴を殺したんだからな」
118 あずさ 「何だと…」(斉藤を見る)
119 朝倉 「その女を殺したのはこの俺だ。そいつはその女に惚れた大馬鹿野郎さ」
120 あずさ 「貴様が隊長を…」
121 朝倉 「それが何だ?俺の理想郷に女はいらない」
122 あずさ 「貴様ァァァァァァッ」(朝倉に斬りかかる)
123 朝倉 「フンッ、怒りで太刀筋も乱れている。雑魚め」(軽くあしらい、刀を取り上げる)
124 あずさ 「くっ…」(床に倒れこむ)
125 警官 「朝倉さんっ、こちらにも火が回りますッ早く脱出をっ!」(黒煙が入ってくる)
126 朝倉 「今行くっ」(あずさを一瞥し、立ち去る)
127 あずさ 「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ」(床叩き、悔しがる)
128 朝倉 「夢見し、あの日は…間もなくだ…」(ニヤリと笑う)
129 あずさ 「くそっ、くそっ、くそぉっ…隊長ぉ…」(床叩き涙流す)
130 あずさ 「隊長…隊長……げほっこほっ…我々が夢見たあの日は……ごほぉっごほっ」(黒煙吸いこみ咳込む)
131 大島 「…斉藤どん」(殊音・秀次郎抱きかかえながら現れる)
132 あずさ 「あの日は…もぅ……」
133 大島 「さ、立つだす…」(あずさの肩触れる)
134 あずさ 「触るなッ…げほっげほっ…隊長と…共に……」(大島の手を払いのける)
135 かりん 「天満副隊長…」(大島の陰からふらっと現れる)
136 あずさ 「私は隊長を…お守りできなかった…」
137 大島 「…早くここから出るだす」
138 あずさ 「私は隊長と共に、この地で果てるっ!」
139 かりん 「天満副隊長、行きましょう…」
140 あずさ 「隊長といない隊など……何の価値があろうかっ」
141 かりん 「天満副隊長ッ、朝霧隊長が亡き後、氷華隊の指揮は誰が取るんですかっ」
142 あずさ 「…知るかぁッ」(一蹴)
143 大島 「この方がそれを望んでるだすかっ」(あずさの頬殴り、怒鳴る)
144 あずさ 「貴様ッ……」(拳固めて反撃しかけ、大島の目を見てハッとする)
145 大島 「助けられる命助ける。…林どんの言葉だす」
146 かりん 「大島さん…」
147 大島 「やること残ってるだす。やってから考えろ…だす」(ニッと笑う)
148 あずさ 「…あぁ」(頷き、雫の手を握ってかるく黙祷)
149 大島 「さぁ、行くだすっ」






作者のツブヤキ
 全てが終わりました。このシーンを書きたくて書きたくて仕方なかったです。
2年前からこのシーンだけは無駄に構想ができていました。念願のって感じです。
あずさの隊長を失ってから悲しみ、絶望。
大島のおいしい役どころとか、この話には思い出がいっぱい詰まっています。
次話にて完結しますので、是非読んでみてください。

使用報告・リクエスト・感想・コメント応援・随時、受付中! ⇒   掲示板  

(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります)









台本一覧へもどる

オリジナルボイドラ劇場へもどる

声物語劇団へもどる

ブログを見る

★☆先月の台本人気ランキング☆★