シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:6♀:4 |
総セリフ数 | 149 |
製作日 | 2010/5/11〜2010/5/12 |
概要説明 | 夢狼軍と氷華隊が全面衝突。隊長同士出逢ってしまい… 幸せの形で終えることはできないのだろうか…これは自由のための戦いだから… 感動の最終話。 |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
朝霧雫 (あさぎり しずく) |
18 | ♀ | 氷華隊隊長。男らしく、大雑把なところが多々あり。あずさとは幼少の頃から育ち、慕っている。一人称オレ |
天満あずさ (てんま あずさ) |
22 | ♀ | 氷華隊副隊長。隊長を慕う忠誠心の強い、頭のよく切れる。氷華隊のまとめ役。 |
姫宮殊音 (ひめみや ことね) |
12 | ♀ | 氷華隊奇襲部隊隊長。甘い物には目がなく、部下を使って甘味処を調べている。12歳の小さい元気娘。 |
川月かりん (かわつき かりん) |
4 | ♀ | 氷華隊二番隊長。隊長級では一番女の子らしさがある(?)甘い物同盟を殊音と結んでいる。 |
斉藤龍太 (さいとう りょうた) |
19 | ♂ | 夢狼軍リーダー。お人好しな一面を持ち合わせた人物。朝倉とは幼馴染で林とは師弟関係 |
朝倉賢人 (あさくら けんと) |
33 | ♂ | 夢狼軍サブリーダー。野心家で、無口。頭脳派らしく、戦略・作戦指揮の一切を担っている。 |
松林秀次郎 (まつばやし しゅうじろう) |
20 | ♂ | 斉藤たちに魅かれて入った。まだ12歳ではあるが、四番隊長を任されている。ちょっと生意気 |
大島大吾 (おおしま だいご) |
7 | ♂ | 食いものには目がない軍内一の優しい心の持ち主。結構巨体のため、見た目でビビる。 |
大蔵大臣 | 7 | ♂ | 政治の一切を執り仕切っている大臣。傲慢な面がある。 |
警官 | 6 | ♂ | 大臣警護のため、待機している警官隊。 |
001 | 殊音 | 「行け行けーっ」 |
002 | 秀次郎 | 「たぁぁぁっ」(殊音に斬りかかる) |
003 | 殊音 | 「はっ…」(短刀で防ぐ) |
004 | 秀次郎 | 「こしゃくな……殊音?」(再び斬りかかろうとし、目丸くする) |
005 | 殊音 | 「秀…次郎?」 |
006 | 秀次郎 | 「何でお前がここにいるんだよっ」 |
007 | 殊音 | 「これはそっちの台詞っ…じゃなかった…、こっちの台詞ッ!!」 |
008 | 秀次郎 | 「官軍の後方支援部隊の夢狼軍の四番隊長だからさっ」 |
009 | 殊音 | 「…ガキんちょが?」 |
010 | 秀次郎 | 「おチビこそなんだよっ」 |
011 | 殊音 | 「女性改革派、氷華隊…奇襲第三部隊隊長、姫宮殊音っ」 |
012 | 秀次郎 | 「女性改革派かよっ」 |
013 | 殊音 | 「そうだよっ、文句ある?」(頬膨らませ凄む) |
014 | 秀次郎 | 「文句大アリだよっ…とにかく逃げよう」 |
015 | 殊音 | 「え?」 |
016 | 秀次郎 | 「これだけの軍勢さ、直に陥落するだろうけど、警官隊の応援が駆けつけたら被害が大きくなるっ」 |
017 | 殊音 | 「でも…殊音、隊の隊長さんだし…」 |
018 | 秀次郎 | 「生き残るんだっ、さ…逃げようっ」(殊音の手を取り、ドアへ駆けだそうとする) |
019 | 朝倉 | 「どこへ行くんだ?秀次郎」(ドアが開き、笑いを浮かべながら来る) |
020 | 秀次郎 | 「サブリーダー…」 |
021 | 朝倉 | 「何をしている?早く敵を殺せ」(殊音指差す) |
022 | 秀次郎 | 「…嫌だ」 |
023 | 朝倉 | 「上の命令だぞ、秀次郎」 |
024 | 秀次郎 | 「軍なんか辞めてやる…」(冷汗を流しながら) |
025 | 朝倉 | 「ほぅ、規律を破りさらに脱退しようというのか?」 |
026 | 秀次郎 | 「…僕は僕の生き方を見つけたんだ、こんなところ…」 |
027 | 朝倉 | 「脱退は処刑だったな」(刀をゆっくり抜く) |
028 | 秀次郎 | 「…じょ、上等だよ…。僕は…僕は辞めるんだ…」(震えながら朝倉に刀向ける) |
029 | 殊音 | 「秀次郎…」 |
030 | 秀次郎 | 「…こ、殊音…。隙を見て、一緒に逃げよう…」(殊音の方を横目で見ながら) |
031 | 朝倉 | 「敵を助け、夢狼軍を脱退。規律を破るとは万死に値する」 |
032 | 秀次郎 | 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ」(叫びながら斬りかかる) |
033 | 朝倉 | 「フンッ」(簡単に払いのける) |
034 | 秀次郎 | 「今だッ、殊音ッ!!」 |
035 | 殊音 | 「うんっ」(二人の脇をすり抜ける) |
036 | 朝倉 | 「させるかっ」(振り返り、刀を振り上げる) |
037 | 秀次郎 | 「はぁぁぁっ」(殊音の後を追って駆けだす) |
038 | 朝倉 | 「死ねッ!!」(刀を突きの構えに変えて二人を突く) |
刀が二人の体を貫く。 | ||
039 | 秀次郎 | 「あぐ…」 |
040 | 殊音 | 「あ゛ぁ……」 |
041 | 朝倉 | 「二人仲良く逝けッ」(刀引き抜き、再び突き刺す) |
042 | 秀次郎 | 「あが……こ…とね………」(殊音の手をつかみ崩れ倒れる) |
043 | 朝倉 | 「ガキ共に私の理想郷などわからなかったようだな」(刀を引き抜き、血を払い落とし立ち去る) |
044 | 大蔵 | 「何が起きているのだっ!!…えぇいっ斉藤は、朝倉は…夢狼軍の奴らは何をやっとんだ!!」 |
045 | 朝倉 | 「…お呼びですかな、大臣殿」(返り血を拭いながらやってくる) |
046 | 大蔵 | 「朝倉めっ、何が起きておるんだっ、一体何が…」 |
047 | 朝倉 | 「ご安心ください、大臣殿」 |
048 | 大蔵 | 「えぇい、落ち着けるかっ」 |
049 | 朝倉 | 「直に死という静寂がきますよ…フフフ」 |
050 | 大蔵 | 「夢狼軍は何やっているんだ」 |
051 | 朝倉 | 「鎮圧にあたってますよ」 |
052 | 大蔵 | 「女性改革派の奴らか」 |
053 | 朝倉 | 「大臣殿はゆっくりお休みになって下さいな」(ゆっくりと近付く) |
054 | 大蔵 | 「こんな時に寝てなんか…」 |
055 | 朝倉 | 「永遠にな…」(心臓を突き刺す) |
056 | 大蔵 | 「ぐぇっ…」 |
057 | 朝倉 | 「…これで俺が時代が来る。フフフ、ハハハ、アーハッハッハッ」(高笑いし、退室) |
058 | 警官 | 「…大蔵大臣が殺害されているっ」 |
059 | 朝倉 | 「おい」 |
060 | 警官 | 「はっ」 |
061 | 朝倉 | 「館に火を放て」 |
062 | 警官 | 「は?」 |
063 | 朝倉 | 「一網打尽にするぞ」 |
064 | 警官 | 「そのようなことすれば、大蔵大臣が何者に殺害されたか…」 |
065 | 朝倉 | 「能無しがっ」(斬り捨てる) |
066 | 警官 | 「ぐわっ…」 |
067 | 朝倉 | 「フン…、所詮使えない者共よ」 |
068 | 雫 | 「やはり斉藤か…」 |
069 | 斉藤 | 「雫さん…」 |
070 | 雫 | 「なんとなく、そんな気はしてた」 |
071 | 斉藤 | 「女性改革派…なんだよね」 |
072 | 雫 | 「…おっと、改めて自己紹介だったな。オレは女性改革派、氷華隊…隊長、朝霧雫」 |
073 | 斉藤 | 「…そうか。俺は夢狼軍のリーダー、斉藤龍太だ」 |
074 | 雫 | 「退く気はないか、斉藤」 |
075 | 斉藤 | 「仕事なんでね…」 |
076 | 雫 | 「…そうか」 |
077 | 斉藤 | 「間違っているって。心ではわかってんのによ」 |
078 | 雫 | 「オレたちがか?」 |
079 | 斉藤 | 「どっちも」 |
080 | 雫 | 「そうか…」 |
081 | 斉藤 | 「けど、俺達が間違っているって教えてくれたのは雫さんなんだ…」 |
082 | 雫 | 「…オレが?」 |
083 | 斉藤 | 「東屋で会ってからさ…女性のこともっと知りたいって思ったんだよ…」 |
084 | 雫 | 「かりんとか、殊音見て?」 |
085 | 斉藤 | 「雫さん見て…」 |
086 | 雫 | 「オレを?バカ言うなよ」(吹き出す) |
087 | 斉藤 | 「女の子らしい一面があるというかさ…雫さんだったから興味持てたんだと思う」 |
088 | 雫 | 「…斉藤」 |
089 | 斉藤 | 「…そんな雫さんが好きだったわ」 |
090 | 雫 | 「…斉藤、あの朝倉って奴は何者なんだ?」 |
091 | 斉藤 | 「え?賢ちゃんのこと?」 |
092 | 雫 | 「あいつは危険だ…野望で心の中渦巻いていた」 |
093 | 斉藤 | 「賢ちゃんが?」 |
094 | 雫 | 「東屋で会った時、心底オレらを敵視していた。そして冷酷残忍だった…」 |
095 | 斉藤 | 「…賢ちゃんが…か」 |
096 | 雫 | 「今回の件も何か裏がありそうで…」 |
097 | 斉藤 | 「考えすぎじゃないか?」 |
098 | 雫 | 「杞憂であってくれればいい……が」(背後から刃突き刺さる) |
099 | 朝倉 | 「杞憂…ねぇ」(ニヤリと笑う) |
100 | 雫 | 「朝倉ぁ…」(睨みつける) |
101 | 斉藤 | 「賢ちゃんっ!!」 |
102 | 朝倉 | 「逆賊相手に何やってんだ」 |
103 | 斉藤 | 「雫さんは…」 |
104 | 朝倉 | 「雫さんが?この女がか…」(見下したように雫見る) |
105 | 雫 | 「うぐっ……」(斉藤に倒れかかり絶命する) |
106 | あずさ | 「早く隊長と合流しなければっ…隊長…と」(開いたドアから斉藤と血まみれの雫が見える) |
107 | 斉藤 | 「雫さんに戦意はもうなかったんだよ、賢ちゃん…」 |
108 | 朝倉 | 「だから貴様は甘ちゃんなんだ」 |
109 | あずさ | 「斉藤……貴様ァァァァァァァァァァァァッ!!」(怒りで激昂しながら斉藤に斬りかかる) |
110 | 斉藤 | 「…なっ」 |
111 | あずさ | 「よくも隊長をっ!よくもぉぉぉぉっ」(心臓突く) |
112 | 斉藤 | 「うが……しず…く…」(崩れ倒れる) |
113 | あずさ | 「…はぁはぁ、はぁはぁ……隊長、隊長…」(雫に駆け寄り、雫揺らす) |
パチパチパチ…(拍手の音) | ||
114 | あずさ | 「…ッ」(ハッとする) |
115 | 朝倉 | 「いやぁ、実に愉快だ。邪魔だった男を、俺の手を汚さずに消せたんだからなぁ」(口元歪めて笑う) |
116 | あずさ | 「…貴様もいたのか」(刀を持ち直す) |
117 | 朝倉 | 「傑作だったよ、君が勘違いで罪もない奴を殺したんだからな」 |
118 | あずさ | 「何だと…」(斉藤を見る) |
119 | 朝倉 | 「その女を殺したのはこの俺だ。そいつはその女に惚れた大馬鹿野郎さ」 |
120 | あずさ | 「貴様が隊長を…」 |
121 | 朝倉 | 「それが何だ?俺の理想郷に女はいらない」 |
122 | あずさ | 「貴様ァァァァァァッ」(朝倉に斬りかかる) |
123 | 朝倉 | 「フンッ、怒りで太刀筋も乱れている。雑魚め」(軽くあしらい、刀を取り上げる) |
124 | あずさ | 「くっ…」(床に倒れこむ) |
125 | 警官 | 「朝倉さんっ、こちらにも火が回りますッ早く脱出をっ!」(黒煙が入ってくる) |
126 | 朝倉 | 「今行くっ」(あずさを一瞥し、立ち去る) |
127 | あずさ | 「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ」(床叩き、悔しがる) |
128 | 朝倉 | 「夢見し、あの日は…間もなくだ…」(ニヤリと笑う) |
129 | あずさ | 「くそっ、くそっ、くそぉっ…隊長ぉ…」(床叩き涙流す) |
130 | あずさ | 「隊長…隊長……げほっこほっ…我々が夢見たあの日は……ごほぉっごほっ」(黒煙吸いこみ咳込む) |
131 | 大島 | 「…斉藤どん」(殊音・秀次郎抱きかかえながら現れる) |
132 | あずさ | 「あの日は…もぅ……」 |
133 | 大島 | 「さ、立つだす…」(あずさの肩触れる) |
134 | あずさ | 「触るなッ…げほっげほっ…隊長と…共に……」(大島の手を払いのける) |
135 | かりん | 「天満副隊長…」(大島の陰からふらっと現れる) |
136 | あずさ | 「私は隊長を…お守りできなかった…」 |
137 | 大島 | 「…早くここから出るだす」 |
138 | あずさ | 「私は隊長と共に、この地で果てるっ!」 |
139 | かりん | 「天満副隊長、行きましょう…」 |
140 | あずさ | 「隊長といない隊など……何の価値があろうかっ」 |
141 | かりん | 「天満副隊長ッ、朝霧隊長が亡き後、氷華隊の指揮は誰が取るんですかっ」 |
142 | あずさ | 「…知るかぁッ」(一蹴) |
143 | 大島 | 「この方がそれを望んでるだすかっ」(あずさの頬殴り、怒鳴る) |
144 | あずさ | 「貴様ッ……」(拳固めて反撃しかけ、大島の目を見てハッとする) |
145 | 大島 | 「助けられる命助ける。…林どんの言葉だす」 |
146 | かりん | 「大島さん…」 |
147 | 大島 | 「やること残ってるだす。やってから考えろ…だす」(ニッと笑う) |
148 | あずさ | 「…あぁ」(頷き、雫の手を握ってかるく黙祷) |
149 | 大島 | 「さぁ、行くだすっ」 |
作者のツブヤキ |
全てが終わりました。このシーンを書きたくて書きたくて仕方なかったです。 2年前からこのシーンだけは無駄に構想ができていました。念願のって感じです。 あずさの隊長を失ってから悲しみ、絶望。 大島のおいしい役どころとか、この話には思い出がいっぱい詰まっています。 次話にて完結しますので、是非読んでみてください。 |
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