夢見しあの日 第五話

夢見しあの日 第五話

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :4:4
総セリフ数 98
製作日 2009/10/25〜2010/1/8
概要説明  時は幕末。改革の道を辿った政府、男性のみが政治を動かす世の中。
女性たちも政治への参政を求めて政府と争う時代。
そんな中、飢えた女性改革派の氷華隊と、飢えた政府の雇われ浪士たちの夢狼軍。
合コンから一夜明け、再び始動し始めた二つの組織。殊音たちはたまたま出かけていた秀次郎たちと茶屋で出逢う……
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
朝霧雫
(あさぎり しずく)
5 氷華隊隊長。男らしく、大雑把なところが多々あり。あずさとは幼少の頃から育ち、慕っている。一人称オレ
天満あずさ
(てんま あずさ)
14 氷華隊副隊長。隊長を慕う忠誠心の強い、頭のよく切れる。氷華隊のまとめ役。
姫宮殊音
(ひめみや ことね)
19 氷華隊奇襲部隊隊長。甘い物には目がなく、部下を使って甘味処を調べている。12歳の小さい元気娘。
川月かりん
(かわつき かりん)
16 氷華隊二番隊長。隊長級では一番女の子らしさがある(?)甘い物同盟を殊音と結んでいる。
斉藤龍太
(さいとう りょうた)
13 夢狼軍リーダー。お人好しな一面を持ち合わせた人物。朝倉とは幼馴染で林とは師弟関係
松林秀次郎
(まつばやし しゅうじろう)
14 斉藤たちに魅かれて入った。まだ12歳ではあるが、四番隊長を任されている。ちょっと生意気
林和樹
(はやし かずき)
14 学問所の先生として、新政府のあり方を説いてきた。志ある斉藤たちの成長を見届けるためについてきた。哲学者
大島大吾
(おおしま だいご)
3 食いものには目がない軍内一の優しい心の持ち主。結構巨体のため、見た目でビビる。






【氷華隊本部】(殊音が頭を抱えながら起床)

001 殊音 「うぅー…頭がガンガンするぅ…」
002 あずさ 「昨日、量も考えず飲み過ぎるからだ。阿呆」
003 殊音 「だってぇ…あー」(だるそうに)
004 あずさ 「今日は寝ていろ。足手まといだ」
005 殊音 「うんー…」
006 あずさ 「ったく、隊士たるものが酒などに溺れおって…」
007 「あ〜ず〜さぁ〜…」(だるそうに)
008 あずさ 「……隊長?」(呆れた目で見る)
009 「今日の見廻りお願い…」
010 あずさ 「…二日酔いですか?」
011 「…みたい」
012 あずさ 「まったく、隊長ともあろう方が隊士たちに示しがつかないだろうに」
013 「ごめん…」
014 あずさ 「いいから隊士たちに見つからないように隠れて寝ていて下さい」
015 「うーん…」(ふらふらと去る)
016 あずさ 「まったく…士気が上がるどころか、失墜してしまう」(ため息まじり)
017 かりん 「天満副隊長、おはようございます」
018 あずさ 「あぁ、おはよう。朝帰りか?」
019 かりん 「早朝見廻りですー」
020 あずさ 「一番飲んでいた割に一番まともだな」
021 かりん 「林さんに介抱してもらっていたんで」
022 あずさ 「そうだな、連れて行かれてたものな」
023 かりん 「朝霧隊長たちは?」
024 あずさ 「二日酔いで潰れている」
025 かりん 「今から見廻りですか?」
026 あずさ 「それもあるし、紅蓮との情報交換会議に出席する」
027 かりん 「あたしも参加しますか?」
028 あずさ 「いや、いい。休んでいろ」
029 かりん 「はい」



【夢狼軍本拠地】(秀次郎が寝込んでいる)

030 「ただいま戻りました」
031 斉藤 「あ、林さん。おはようございます」
032 「秀次郎は二日酔いですか?」
033 秀次郎 「んんー…あのおチビ…」(うなされている)
034 斉藤 「子供のくせにガンガン飲みやがったからな」
035 「龍太君も結構楽しそうに飲んでいましたが、楽しかったですか?」
036 斉藤 「あ、はい。思ったより楽しみました」
037 「たまにはいいでしょう?あのようなことも」
038 斉藤 「林さんも目標達成ですか?」
039 「なかなか興味深い方々と知り合えましたからね」
040 斉藤 「それはよかった」
041 「…ところで龍太君。重要な情報です」
042 斉藤 「ん?何ですか?」
043 「長居広末さんが惨殺されました」
044 斉藤 「長居って官僚の?」
045 「それと護衛の警官の幹部数名も」
046 斉藤 「警官の幹部?」
047 「かなり厳重な警備だったそうですが…嫌な予想が当たりましたね」
048 斉藤 「ますます気を引き締めないとなっ」
049 「警官など上官命令で動いてますので、指揮官を失って統率が取れなくなったところを狙われているのかもしれません」
050 斉藤 「俺らも各一人一人が自立して動く覚悟を持たないといけなそうですね」
051 「それは龍太君にしつこく言いたい言葉ですね」
052 斉藤 「へっ?俺ですか?」
053 「私が死んでしまっても取り乱したりしてはいけませんよ?」
054 斉藤 「え…林さん、何言って…」
055 「例えばの話ですから。ですが、そうですよ。いいですね?」
056 斉藤 「は…はい」
057 「はい。…では、私は少々書を読むので部屋にこもります。何か用があれば呼んでください。では」



【源氏茶屋】(甘味調査にかりんと殊音が入店)

058 殊音 「…――でね、平氏茶屋はお団子のモチモチ感がびみょーなんだよね」
059 かりん 「今日は白玉が食べたい気分」
060 殊音 「源氏茶屋は甘味類は美味ランキングの上位に入るよ」
061 かりん 「ごんげ茶屋もいいと思ったけど」
062 殊音 「まぁまぁ、食べてみてからいいなよ」
063 かりん 「まぁね」
064 殊音 「おばちゃん、ぜんざい2つ」
065 かりん 「おはぎもっ」
066 殊音 「でもさーこんなところ副隊長に見つかったらどやされそうだよねー」
067 かりん 「見回りの一環だから問題ナッシング!」
068 殊音 「それ副隊長の前でも言ってね」
069 かりん 「無理」
070 殊音 「かりんちゃんの意気地無しー」
071 かりん 「それで何回はめられたことか…」
072 秀次郎 「あー!やっぱり。どこかで聞いた声だと思ったら」
073 殊音 「うわ…ガキんちょ…」
074 秀次郎 「ガキはどっちだよ、何でこんなとこにいるんだよ」
075 殊音 「かりんちゃんとぜんざい食べに来たの!何でガキんちょがいるのさっ」
076 秀次郎 「お茶をすすり…」
077 大島 「秀次郎どんが甘い物を食べたいと…」
078 秀次郎 「わーっ、悪いかよっ」(大島の声をかき消す)
079 殊音 「うん。女の子はいいけど、男はダメ」
080 秀次郎 「何だよそれ」
081 殊音 「なんでもなのっ」
082 秀次郎 「あんた、ばかなんじゃないの?」
083 殊音 「なっ、殊音バカじゃないもんっ!バカって言う方がバカなんだよ。バカッ」
084 秀次郎 「今自分でバカって言ったじゃん。バカって認めたことになるじゃん」
085 殊音 「あんたの方が殊音よりバカだもん」
086 秀次郎 「甘い物食べ過ぎで脳みそ溶けてるんじゃない?」
087 殊音 「あんたなんか脳みそ甘々になってるじゃん」
088 かりん 「林さんはいないんだ…」
089 秀次郎 「ん?林さん?」
090 大島 「林どんは部屋で書物を読んでいるだ」
091 秀次郎 「近頃物騒だって言うのに毎晩どこかに出かけているみたいだし…」
092 かりん 「殊音、うちこの後ちょっと予定あるから別行動ね」
093 殊音 「え?」
094 秀次郎 「やーい振られてやんのっ」
095 殊音 「なっ、違うもんっ」
096 秀次郎 「お前みたいなガキには付き合いきれ…って、大吾!それ僕のまんじゅう!」
097 大島 「早い者勝ちだた…ごっつぁんです」
098 秀次郎 「なっ…おばちゃん、まんじゅう5個!」






作者のツブヤキ
 いよいよ物語りは中盤に?
かりんはちょこちょこと隊の任務もせずに出かけている様子。
そんな隊員の行動を鬼の副隊長が知らないはずがない…
今後がわくわくですよ

使用報告・リクエスト・感想・コメント応援・随時、受付中! ⇒   掲示板  

(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります)









台本一覧へもどる

オリジナルボイドラ劇場へもどる

声物語劇団へもどる

ブログを見る

★☆先月の台本人気ランキング☆★