| シナリオ詳細 | |
| 掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
| 作者 | 月宮東雲 |
| 登場キャラ数 | ♂:5♀:4 |
| 総セリフ数 | 103 |
| 製作日 | 2009/10/9〜2009/10/9 |
| 概要説明 | 時は幕末。改革の道を辿った政府、男性のみが政治を動かす世の中。 女性たちも政治への参政を求めて政府と争う時代。 そんな中、飢えた女性改革派の氷華隊と、飢えた政府の雇われ浪士たちの夢狼軍。 合コンもいよいよ盛り上がり、それぞれの物語を創り出していく…… |
| 利用にあたって | 利用規約 |
| 目安時間 | |
| 登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
| 朝霧雫 (あさぎり しずく) |
16 | ♀ | 氷華隊隊長。男らしく、大雑把なところが多々あり。あずさとは幼少の頃から育ち、慕っている。一人称オレ |
| 天満あずさ (てんま あずさ) |
8 | ♀ | 氷華隊副隊長。隊長を慕う忠誠心の強い、頭のよく切れる。氷華隊のまとめ役。 |
| 姫宮殊音 (ひめみや ことね) |
2 | ♀ | 氷華隊奇襲部隊隊長。甘い物には目がなく、部下を使って甘味処を調べている。12歳の小さい元気娘。 |
| 川月かりん (かわつき かりん) |
25 | ♀ | 氷華隊二番隊長。隊長級では一番女の子らしさがある(?)甘い物同盟を殊音と結んでいる。 |
| 斉藤龍太 (さいとう りょうた) |
18 | ♂ | 夢狼軍リーダー。お人好しな一面を持ち合わせた人物。朝倉とは幼馴染で林とは師弟関係 |
| 朝倉賢人 (あさくら けんと) |
4 | ♂ | 夢狼軍サブリーダー。野心家で、無口。頭脳派らしく、戦略・作戦指揮の一切を担っている。 |
| 林和樹 (はやし かずき) |
26 | ♂ | 学問所の先生として、新政府のあり方を説いてきた。志ある斉藤たちの成長を見届けるためについてきた。哲学者 |
| 松林秀次郎 (まつばやし しゅうじろう) |
2 | ♂ | 斉藤たちに魅かれて入った。まだ12歳ではあるが、四番隊長を任されている。ちょっと生意気 |
| 大島大吾 (おおしま だいご) |
3 | ♂ | 食いものには目がない軍内一の優しい心の持ち主。結構巨体のため、見た目でビビる。 |
| 001 | かりん | 「それでそれで?その話の続きは?」 |
| 002 | 林 | 「まぁまぁ、焦ってはいけませんよ。どうなったと思いますか?」 |
| 003 | かりん | 「そりゃあ、命が危ないって時に呑気にキノコなんか集めてる代官なんて死んでいいと思いますよ」 |
| 004 | 林 | 「やはりそう思いますか」 |
| 005 | かりん | 「そう思いますね。林さんはどうなんですか?」 |
| 006 | 林 | 「答えは知っている訳ですが、その代官を推測分析すると、よほど肥えていたのかと思います。そんな人が松の枝の上に乗れば折れてしまうかと」 |
| 007 | かりん | 「…といことはその代官、死ななかったわけですね」 |
| 008 | 林 | 「鋭い。そうです。死ななかったわけです」 |
| 009 | あずさ | 「朝倉、こういう席で仏頂面で一人飲むのも如何と思うぞ」 |
| 010 | 朝倉 | 「うるさい。あっちに行け。目障りだ」 |
| 011 | あずさ | 「ぬしは不器用なのか?」 |
| 012 | 朝倉 | 「人と関わるのが嫌いだ。ほっておけ。女と話すと虫酸がはしる」 |
| 013 | あずさ | 「嫌い過ぎだろ。なら来なければ良かっただろ」 |
| 014 | 朝倉 | 「好きで来たわけじゃない。もういい、失せろ」 |
| 015 | あずさ | 「…どうにも好きになれない人種だな」 |
| 016 | 斉藤 | 「元々俺達は田舎出身で、貧乏侍だったわけだ」 |
| 017 | 雫 | 「奇遇だな。オレも田舎出身さ」 |
| 018 | 斉藤 | 「林さんの開いている学問所で俺達は育って、都に出稼ぎに来たようなもんだ」 |
| 019 | 雫 | 「ほぅ。まぁ、飲め」 |
| 020 | 斉藤 | 「おぉ。悪いな」 |
| 021 | 雫 | 「華の都とまで言われてるが、上京してみてどうだ?」 |
| 022 | 斉藤 | 「ん?…そうだな、華の都と言って賑わっているが、裏表があるなー。ほら、あんたも飲みな」 |
| 023 | 雫 | 「あんがと」 |
| 024 | 斉藤 | 「あんまり酒は飲まないだろ。女性だと」 |
| 025 | 雫 | 「そうだな。男同士なら付き合い飲みがあるかもしれないが、女はないからな」 |
| 026 | 斉藤 | 「いい機会だ。折角だから飲め飲め」 |
| 027 | 雫 | 「女を酔わせて何する気だ」 |
| 028 | 斉藤 | 「何も。酔っ払ったら家まで送っていってやるからよ」 |
| 029 | 雫 | 「結構。斉藤に送られなくとも自分で帰れる。甘く見んな」 |
| 030 | 斉藤 | 「強情だなぁ…ま、飲むか」 |
| 031 | かりん | 「そかそか〜…んー」 |
| 032 | 林 | 「川月さん、大丈夫ですか?」 |
| 033 | かりん | 「だ、だいじょぶれす!…というより林さんだけ飲んでないです!!」 |
| 034 | 林 | 「おやおや、意外と飲んでいますが」 |
| 035 | かりん | 「ウチの目の前でもっと!」 |
| 036 | 林 | 「…お酒には区切りをつけたつもりだったんですがね…」(ため息をかるくつき、呟く) |
| 037 | かりん | 「ほらほらー」 |
| 038 | 林 | 「これでどうです?」(一気に飲み干す) |
| 039 | かりん | 「ウチも負けな〜い♪」(とっくりの酒を飲む) |
| 040 | 林 | 「川月さん、おやめなさいっ」(慌ててとっくりを奪う) |
| 041 | かりん | 「けちー……ぅっ」(頭押さえてグルグル頭回す) |
| 042 | 林 | 「大丈夫ですか?川月さん」 |
| 043 | かりん | 「うーだめー…」(ぐったりしはじめる) |
| 044 | 林 | 「ほら言わんことない。外の空気を吸いましょう」 |
| 045 | かりん | 「うー」 |
| 046 | 林 | 「一人じゃ無理そうですね…。誰か…」 |
| 047 | 雫 | 「いい飲みっぷりだな、斉藤」 |
| 048 | 斉藤 | 「雫さんこそ。驚きましたよ」 |
| 049 | 殊音 | 「あはははは〜秀次郎はまにゃまにゃお子ちゃま〜」 |
| 050 | 秀次郎 | 「じょーゆーお前こそお子しゃまだろー」 |
| 051 | 林 | 「誰か…って。誰もいませんね…」(かるくため息をつく) |
| 052 | かりん | 「うー、あー」 |
| 053 | 林 | 「かりんさん、立てますか?」 |
| 054 | かりん | 「むりぃー…」(ぐてっ) |
| 055 | 林 | 「仕方ありませんね。失礼します」(背中と足を抱え姫様抱っこ) |
| 056 | かりん | 「んー…」 |
| 057 | 林 | 「少し外で風に当たりましょう」(外へ出て行く) |
| 058 | 林 | 「こちらお水になりますよ」 |
| 059 | かりん | 「ありゃがとぅ〜」(手元がおぼつかない) |
| 060 | 林 | 「川月さん、私が飲ませますから寝ててください」 |
| 061 | かりん | 「はーい…」 |
| 062 | 林 | 「無茶はいけませんよ。お酒の過摂取は命を奪われる危険がありますから」 |
| 063 | かりん | 「林さん、せっきょうばっかり…」 |
| 064 | 林 | 「…川月さんも存じているかと思いますが、近頃都は荒れており、数多の命が散り行く場となっています」 |
| 065 | かりん | 「……」 |
| 066 | 林 | 「生きていたくともいられなくなる者もいるのですよ。小さなことで命を失って欲しくないのです」 |
| 067 | かりん | 「……うん」 |
| 068 | 林 | 「…空を見上げてご覧なさい。満天の星が夜空を飾っていますから」 |
| 069 | かりん | 「星…」 |
| 070 | 林 | 「川月さんはあの星の1つ1つが人の命だって信じられますか?」 |
| 071 | かりん | 「人の命…ですか?」 |
| 072 | 林 | 「長寿を全うした者、そうでない者…この乱れた世に巻き込まれた哀れな若者たち…」 |
| 073 | かりん | 「人は、死んだら天に昇るんですものね…」 |
| 074 | 林 | 「肉体から離れた命は星となり、白く輝き続けているのかもしれない」 |
| 075 | かりん | 「……」 |
| 076 | 林 | 「帰りは送って行きます。もう少しこのまま風に当たってましょうか」 |
| 077 | かりん | 「はい…」 |
| 078 | 雫 | 「そろそろお開きにするぞ」 |
| 079 | 斉藤 | 「帰る用意しろー」 |
| 080 | 秀次郎 | 「も、もぅむりりぃー」(仰向けでぐったり) |
| 081 | 殊音 | 「あへへへ〜」(目回しながら倒れてる) |
| 082 | 雫 | 「だらしないぞ、殊音」 |
| 083 | 斉藤 | 「あれ?賢ちゃんは?」 |
| 084 | 大島 | 「朝倉どんは先に帰っただ。林どんは結構前に女の人抱えて出てっただ」 |
| 085 | 雫 | 「女の人…?」 |
| 086 | あずさ | 「川月の姿が見当たらぬが…」 |
| 087 | 斉藤 | 「彼女結構飲んでいたから涼みに行ったんじゃないか?林さんがついているなら大丈夫だと思うが…」 |
| 088 | あずさ | 「近頃物騒だ。あまり一人歩きはして欲しくないんだがな」 |
| 089 | 斉藤 | 「大吾、秀次郎を運んでくれ」 |
| 090 | 大島 | 「任せるだす」 |
| 091 | 雫 | 「仕方ないな…オレが殊音をおんぶしてやっか…おっと」(ふらつく) |
| 092 | あずさ | 「隊長ッ」 |
| 093 | 斉藤 | 「おっと…危ないぞ。雫さん」(受け止める) |
| 094 | 雫 | 「あ、あぁ…ありがとう」(呆気にとられる) |
| 095 | 大島 | 「女の子も運ぶだか?」 |
| 096 | あずさ | 「いや。姫宮は私が責任を持つ」 |
| 097 | 斉藤 | 「雫さん、結構飲んだでしょ。人の心配より自分の心配した方がいい」 |
| 098 | 雫 | 「へ、平気だ平気。ほら、歩け…あだっ」(壁に額ぶつける) |
| 099 | 斉藤 | 「ほら言わんこっちゃない。肩貸すのでつかまって」 |
| 100 | 雫 | 「うぅ…情けない」 |
| 101 | 斉藤 | 「何、困った時はお互い様。男も女も関係無いですよ」 |
| 102 | 雫 | 「…この借りは必ず返すからな」 |
| 103 | 斉藤 | 「人情が厚い話で。さ、行きましょう」 |
| 作者のツブヤキ |
| いよいよ初めての合コンが終わりました。 お互いこの集まりを通じて見えない壁の距離が縮まったか。けど、見えない組織の壁が、心が、お互いを拒み続けている。 お互いいくつかはかなりいい関係を築いていったのだが、今後どうなっていくのか… 今後が楽しみですね |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |