夢見しあの日 〜第三話〜

夢見しあの日 第三話

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :6:4
総セリフ数 100
製作日 2008/12/11〜2009/10/9
概要説明  時は幕末。改革の道を辿った政府、男性のみが政治を動かす世の中。
女性たちも政治への参政を求めて政府と争う時代。
そんな中、飢えた女性改革派の氷華隊と、飢えた政府の雇われ浪士たちの夢狼軍。
ついに合コンの開始。運命の歯車が動き出す…
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
朝霧雫
(あさぎり しずく)
18 氷華隊隊長。男らしく、大雑把なところが多々あり。あずさとは幼少の頃から育ち、慕っている。一人称オレ
天満あずさ
(てんま あずさ)
11 氷華隊副隊長。隊長を慕う忠誠心の強い、頭のよく切れる。氷華隊のまとめ役。
姫宮殊音
(ひめみや ことね)
15 氷華隊奇襲部隊隊長。甘い物には目がなく、部下を使って甘味処を調べている。12歳の小さい元気娘。
川月かりん
(かわつき かりん)
11 氷華隊二番隊長。隊長級では一番女の子らしさがある(?)甘い物同盟を殊音と結んでいる。
斉藤龍太
(さいとう りょうた)
15 夢狼軍リーダー。お人好しな一面を持ち合わせた人物。朝倉とは幼馴染で林とは師弟関係
朝倉賢人
(あさくら けんと)
4 夢狼軍サブリーダー。野心家で、無口。頭脳派らしく、戦略・作戦指揮の一切を担っている。
林和樹
(はやし かずき)
5 学問所の先生として、新政府のあり方を説いてきた。志ある斉藤たちの成長を見届けるためについてきた。哲学者
松林秀次郎
(まつばやし しゅうじろう)
9 斉藤たちに魅かれて入った。まだ12歳ではあるが、四番隊長を任されている。ちょっと生意気
大島大吾
(おおしま だいご)
4 食いものには目がない軍内一の優しい心の持ち主。結構巨体のため、見た目でビビる。
浪士 10 女性排斥派の浪士。






【本部付近】(氷華隊幹部かんざしなどの小物を買いに)

001 かりん 「いよいよ、今日だね!」
002 殊音 「楽しみだねっ。かっこいいお兄さん、わくわく」
003 「ハメを外すなよ?」
004 かりん 「分かってますよ!!」
005 あずさ 「隊長はおまえ達のことが心配なのだ」
006 殊音 「心配って、殊音もう子供じゃないもん!」
007 あずさ 「いくら今日は部隊で動いていないと言えども、いつ襲撃されるか分からない。気を引き締めろ」
008 かりん 「天満副隊長、厳し過ぎです…」
009 「まぁ…正論だ。気を抜かれると困るのはある。我々は常に死と背中合わせ……」
010 浪士 「待て!…そこの女たちだ」
011 殊音 「ほぇ?」
012 浪士 「集団で真昼間から堂々と!貴様ら賊軍だな」
013 あずさ 「皆…戦う用意を」(小声で)
014 「近頃、物騒で…女子が襲われるという事件が起きているから警戒して集団で行動している」
015 浪士 「では、その腰に差している立派なブツはなんだ?」
016 「護身用だ」
017 浪士 「嘘だな。成敗してしてやる」
018 「チッ、出世欲に溺れた愚者めっ!皆、正当防衛だ、斬るぞ」
019 かりん 「あいさっ」
020 殊音 「はいなっ!」
021 浪士 「はぁぁぁぁっ!」(抜刀し、突進)
022 殊音 「たぁぁー…わわわっ!?」(迎え討とうとし、鼻緒が切れ、つんのめる)
023 かりん 「殊音!」
024 浪士 「天誅!!」(殊音に斬りかかる)
025 かりん 「はぁっ!」(浪士の脇腹斬る)
026 あずさ 「川月どけっ!」(走り込む)
027 かりん 「はぃっ」
028 浪士 「く…」
029 あずさ 「はぁっ!!」(心臓を突く)
030 浪士 「ぐぅっ…」
031 「人誅!!」(首を切り落とす)
032 あずさ 「成敗完了…」
033 殊音 「…あぅあぅー、血でベトベト…」
034 かりん 「豪快に返り血浴びたね」
035 「…ちっ、今日という今日まで不埒な輩が徘徊とは、全く」
036 あずさ 「隊長、この格好では会えませんよ?」
037 「だな、とんだ予定狂わしだ…」
038 かりん 「急いで着替えなきゃ」



【東屋鶴の間】(男5人と女4人が向かいあう)

039 斉藤 「比度は…あー、えと…何言えばいいんだっけ…」(焦る)
040 「見合いの席を用意して頂いたことを感謝します…ですよ、龍太君」
041 「こちらこそ、殿方にお会いできてうれしゅう限りでございます」(頭下げる)
042 殊音 「ぷぷーっ」(笑い堪えられずに吹く)
043 あずさ 「姫宮」(咎めるように小声で怒る)
044 殊音 「すみません…」(しゅん)
045 斉藤 「まずは集まった者の紹介でも…と」(ぎこちない)
046 「こほん。斎藤さん、堅苦しいのはなしで、もうちょっと力を抜かないか?」
047 斉藤 「え?」
048 「慣れないから疲れる。な?真面目にやらなくてもいいだろ?」
049 「私は姫君に賛成ですよ」
050 斉藤 「林さん…はいっ」
051 「途中で口をはさんでしまい、申し訳ない。故郷では学問所の先生をしていました、林 和樹と申します」
052 秀次郎 「僕は松林 秀次郎」
053 斉藤 「お、俺は斎藤 龍太」
054 大島 「大島 大吾だす」
055 朝倉 「……」
056 斉藤 「賢ちゃん、賢ちゃんの番だぞ」
057 朝倉 「……」(嫌そうな目で斎藤見る)
058 斉藤 「ほら、賢ちゃん」
059 朝倉 「朝倉だ」
060 斉藤 「とまぁ、男性陣はこんなものだ」
061 「今度はオレ…じゃなかった。私たちの紹介だな」
062 殊音 「姫宮 殊音でーす。よろしくお願いしますー」
063 かりん 「川月 かりんと申します。よろしゅうお願い致します」
064 あずさ 「私は天満 あずさ。この子らのお姉さん役の担当です」
065 「で、今回の幹事の朝霧 雫だ。よろしく」
066 「えぇ、お互いよろしくお願いします」
067 斉藤 「えーと…」
068 「しばらくご歓談を。な、みんな」
069 斉藤 「そ、そうそう。飯食うなり彼女たちに話しかけるなり好きに…好きにすればいい」
070 大島 「飯を戴くだ」
071 あずさ 「ん?よくよく考えると数が合わなくないか?」
072 斉藤 「えーと…いち、に…」
073 殊音 「5対4だよ」
074 朝倉 「オレを数えるな」
075 大島 「おらも飯食ってるだ」
076 「好きにペアをつくって話せばいい」
077 秀次郎 「好きにって言われても…」
078 「そうですね。このままでは折角の集まりも台無しです。川月さん、どうですか?一杯」
079 かりん 「え?あ…はいっ」
080 斉藤 「やりますね、林さん」
081 「ほら、斉藤。杯を取れ」
082 斉藤 「ん?」
083 「お酌してやるよ」
084 斉藤 「あ、おぉ。ありがと」
085 「手酌すると結婚できなくなるらしいぞ」
086 斉藤 「まさかー」
087 秀次郎 「むぅ…リーダーまでー。えーとあずささんだったかな…声かけて…」
088 あずさ 「失礼。隣を失礼するぞ、朝倉」
089 秀次郎 「あーちょ…」
090 殊音 「ねーねー、どうやったらそんなに大きくなるの?」
091 大島 「よく食べてよく寝るだす」
092 秀次郎 「大吾は飯しか興味ないから話しかけたって無駄だよ」
093 殊音 「余りもんが何言ってんの?」
094 秀次郎 「なんだよ、ちっこいくせに」
095 殊音 「ちっちゃい奴にちっこい言われたくないよ」
096 秀次郎 「大体ここは酒を飲む席。酒も飲めないお子様が来る場所じゃない」
097 殊音 「飲めないのはそっちでしょ。万年お水侍が」
098 秀次郎 「なんだよ、やるか?」
099 殊音 「OK、かかってきなよ」
100 秀次郎 「一気だ一気。行くぞ」






作者のツブヤキ
 さてさて早速始まった合コン。
お互い本来相入れぬ存在であるが、素性を隠しての実行。数が合わなかったもののなんとかそれなりのペアができたようです。
意外と話が合い、お互い酒を酌み交わし、月が昇っていった。

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