夢見しあの日 〜第二話〜

夢見しあの日 第二話

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :4:4
総セリフ数 103
製作日 2008/11/21〜2008/11/25
概要説明  時は幕末。改革の道を辿った政府、男性のみが政治を動かす世の中。
女性たちも政治への参政を求めて政府と争う時代。
そんな中、飢えた女性改革派の氷華隊と、飢えた政府の雇われ浪士たちの夢狼軍。
合コンの時が近付く中、茶屋でのんびりする2チーム。まったり
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
朝霧雫
(あさぎり しずく)
15 氷華隊隊長。男らしく、大雑把なところが多々あり。あずさとは幼少の頃から育ち、慕っている。一人称オレ
天満あずさ
(てんま あずさ)
15 氷華隊副隊長。隊長を慕う忠誠心の強い、頭のよく切れる。氷華隊のまとめ役。
姫宮殊音
(ひめみや ことね)
11 氷華隊奇襲部隊隊長。甘い物には目がなく、部下を使って甘味処を調べている。12歳の小さい元気娘。
川月かりん
(かわつき かりん)
14 氷華隊二番隊長。隊長級では一番女の子らしさがある(?)甘い物同盟を殊音と結んでいる。
斉藤龍太
(さいとう りょうた)
19 夢狼軍リーダー。お人好しな一面を持ち合わせた人物。朝倉とは幼馴染で林とは師弟関係
林和樹
(はやし かずき)
18 学問所の先生として、新政府のあり方を説いてきた。志ある斉藤たちの成長を見届けるためについてきた。哲学者
松林秀次郎
(まつばやし しゅうじろう)
5 斉藤たちに魅かれて入った。まだ12歳ではあるが、四番隊長を任されている。ちょっと生意気
大島大吾
(おおしま だいご)
6 食いものには目がない軍内一の優しい心の持ち主。結構巨体のため、見た目でビビる。






【茶屋】(氷華隊幹部、団子食べながら)

001 「あずさ、あれ改革派の中村じゃないか?」
002 あずさ 「ん、あれだな。似てますが別人です」
003 殊音 「お姉さん、あんみつひとつー!」
004 かりん 「三色(さんしき)大福1つくださいな!」
005 「似てるって…本物じゃないのか?」
006 あずさ 「無関係の一般人だ」
007 「どこを根拠に…」
008 あずさ 「人相覚えの天満が言うのだから誠だ」
009 「まぁ…疑って悪かった」
010 あずさ 「それに奴を紅蓮の奴らが追っている」
011 「紅蓮隊が?でも人違いなんだろ?」
012 あずさ 「彼女らが血で染まればいい。どちらにせよ、我々は手出しをしない方が良策だ。下手に恨まれては厄介だ」
013 「とは、言っても…」
014 殊音 「かりんちゃん、このあんみつおいしーよ」
015 かりん 「大福半分食べて見る?」
016 殊音 「うん♪食べるー」
017 かりん 「こんどさ、茶屋『和み』に行ってみない?」
018 殊音 「和み?」
019 あずさ 「ほら、若い衆のことも考え、目立つことは控えて下さい」
020 「若い衆…って、ババくさいぞ、あずさ」
021 あずさ 「な、失礼な」
022 殊音 「あ、タイチョ。たいちょーは食べないの?」
023 「甘いもんばっかり食べてると太るぞ」
024 かりん 「女の子の体は太らないようにできてるんですよー」
025 あずさ 「その割には川月、ぜいにく増えたな」
026 かりん 「え゛」
027 殊音 「えーと、なになに?」(隊士の一人が耳打ちしにくる)
028 「殊音の隊士…どこかで事件か?」
029 あずさ 「ひそひそ話となるとますます怪しいな」
030 かりん 「あぁ…あれは違うよ、あれは…」
031 殊音 「かりんちゃん、宮古大橋の茶屋『甘露亭』の饅頭が美味らしいよ!」
032 かりん 「なんと!」
033 「何の情報だよ…」(呆れたように)
034 あずさ 「甘味処調査か…」(呆れたように)
035 殊音 「殊音甘党通信隊のタイチョさんなんだよ、タイチョ」
036 「本来の目的を忘れるなよ?」
037 殊音 「だいじょうブイ!」
038 あずさ 「隊長こそ…。明日の合コンが気になるんですか?」
039 「は?馬鹿馬鹿しい。何で…」
040 あずさ 「刀、逆に差してますよ」(笑いを隠しながら)
041 「え?あ、う、さ、差し間違えただけだ!」(慌てたように)
042 かりん 「そわそわしてるもんね」
043 「んなぁことはないっ」
044 かりん 「隠さなくてもいいですよ、朝霧隊長」
045 「無駄口たたく暇があるなら仕事しろ」
046 あずさ 「血なまぐさいまま合コンともいきませんでしょうに」
047 かりん 「あー!そうだった!何着てこう…いや、どうしよぉ…」
048 殊音 「かりんちゃんは何着ても似合うよ」
049 かりん 「ありがとう〜」
050 殊音 「敢えて何も着てかないとか」
051 かりん 「ちょっ、どこの裸の殿様のお話さ、役人に捕らえられるでしょ」
052 あずさ 「頭の狂ってるフリをすれば出られる」
053 かりん 「合コンに行くのにとち狂ったフリしないといけないの」
054 「余興ということでいいじゃないか」
055 かりん 「よくないっ」



【茶屋】(奥の席にて)

056 斉藤 「賢ちゃん、本部にいるの?」
057 「えぇ。調べ物があるとかで…」
058 斉藤 「昼間に外も出ないともやし男になるぞ」
059 「かいわれ男かもしれませんねー」
060 大島 「どちらもお腹にたまらんだ…」
061 秀次郎 「ま、副リーダーは甘い物嫌いだしいいんじゃない?…おばちゃん、あんみつ2つー」
062 大島 「3つで」
063 「昨夜、井上さんが殺害されたことより次狙われるのは大蔵省の幹部クラスでしょうか」
064 斉藤 「官軍が警備にあたるから大丈夫だろう」
065 「私はそこを心配しているのです。重役になれば重役になるだけ警護が厳重になります。しかし、下級警備ではなく指揮する上官も表に出るわけです」
066 秀次郎 「大吾ー、勝負する?」
067 大島 「ん?どれだけ食べれるかだ?」
068 「そこを狙われればまとめて消されてしまいます」
069 斉藤 「林さん…」
070 「考え過ぎ…と?」
071 斉藤 「はい。警護がつきますし人数は増えます。いくらボンクラ共出であったとしても人数が多い中彼女らが蜂起するわけないですよ」
072 「そうですね。…杞憂であればよいのですが」
073 斉藤 「ですよ、林さん。杞憂です。団子でも食べて…な?」
074 「そうです、折角のお茶が冷めてしまいます。戴きましょう」
075 秀次郎 「あむ、はむ、はぐ!お姉さん、団子23本追加ッ!!」
076 大島 「25本…あまいだよ、秀次郎。あと50本追加だよ!」
077 斉藤 「それにしても店繁盛してるなー、茶屋娘が忙しそうだ」
078 「主に我々がその要因なわけですけどね」(小声で苦笑しながら)
079 斉藤 「お、店の入り口付近に女の子の集団ですよ、林さん」
080 「賑やかで楽しそうですね」
081 斉藤 「俺はあの右から二番目の腰まで髪のあるあの子がいいな」
082 「顔も見ないで後ろ姿だけで判断ですか?龍太君」
083 斉藤 「林さんはどうですか?」
084 「明日、あるそうですから発言は控えさせて頂きますよ」
085 斉藤 「あぁ…東屋のことですか」
086 秀次郎 「だ、大吾…もう…むりぃ…」
087 大島 「音を上げただか?」(笑いながら)
088 斉藤 「まぁ、お互い欲してるものならばいい人間なんていませんよ」
089 「相手の代表さんはいい人だったのでしょう?」
090 斉藤 「いや、印象は悪くなかったけど、彼女は乗り気じゃなかったし」
091 「ふむ…いや、でも人と会うことによりまた違う思想が聞けますので楽しみですよ」
092 斉藤 「林さんの目的はそっちですからね…」
093 「純潔な付き合いであるならば興味ありますよ」
094 斉藤 「…どうせ俺は不純ですよーだ」
095 「いずれ龍太君にも分かる時がきますよ」
096 斉藤 「さすが我が師ですね」
097 「学問所を離れてもあなたの師弟関係は切れませんよ。人間日々勉学です」
098 斉藤 「うへ…」
099 「さ、戻りましょうか」
100 斉藤 「そうだな…って、お前らどんだけ食べてるんだ!」
101 秀次郎 「お、お腹いっぱぁい…」
102 大島 「ごっちそっさんになるだ」
103 斉藤 「今度からお前らは連れてこないからな…」(怒りを抑えながら)






作者のツブヤキ
 茶屋でのワンシーンを書かせて頂きました。
全体的に重い話になると思われますので明るく陽気で楽しい部分を多く取り上げ、楽しくできるといいと思っています。
殊音とかりんの甘い物探し話。秀次郎と大島の団子大食い競争。
ちなみに最初はあんみつで競争していた男二人でしたが甘ったるさに負けた秀次郎が団子に切り替えて競争しましたが、
子供vs.大食い。普段大食いの大島にかなうわけもないw
次回はついに合コンとなります。どうなるのか…楽しみだ

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