Thief & Girl

Thief & Girl

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:3不問:2
総セリフ数 147
製作日 2010/4/12〜2010/4/14
概要説明  たまたま泥棒に入った屋敷で出会った少女。
可愛がられるあまり、屋敷に閉じ込められ外の世界を知らない少女。
泥棒は屋敷から、とあるものを盗むことを決意する。
利用にあたって 利用規約
目安時間 15分程度   【〜20分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
ライ 49 腕利きの泥棒。素早い動きと身こなしでどんなところも簡単に盗みに入れる。原案では男
チェロ 49 屋敷の主人の娘。本が好きで外の世界にあこがれている。
ベル 20 屋敷の主人に仕える召使い。主人から絶大な信頼を得ている。チェロのことを思っているが、表向きでは主の味方。原案では女。
主人 10 屋敷の金持ち主人。娘のことを可愛がるあまり、屋敷の部屋に閉じ込めた。
夫人 6 屋敷の主人の妻。チェロのことを思っているが、主人と同じ気持ち。
レノ 13 書斎の奥の隠れ部屋に住むメイド。あまり喋らず、人と話すことを極力避ける。書斎に来たチェロの世話係






【書斎】(魔法書を盗みに入ったライ)

001 ライ 「さーてと、魔法書、魔法はどこかなー」
002 チェロ 「何を探しているの」
003 ライ 「わっ」
004 チェロ 「何の本さがしているの」
005 ライ 「同業者…ってわけねーよな。その格好…」
006 チェロ 「変…かな?ベルが作ってくれたんだけど」
007 ライ 「オレを捕まえにきたのか?」
008 チェロ 「捕まえに?…泥棒さんなの?」
009 ライ 「あ、あぁ…泥棒さんだ」(面食らう)
010 チェロ 「本を借りに来たの?」
011 ライ 「いや、盗みに来た」
012 チェロ 「ダメでしょ、盗んだら」
013 ライ 「いや、それが仕事だから」
014 チェロ 「ダメッ、そこまだ私読んでないの」
015 ライ 「高そうに売れそうだから…」
016 チェロ 「盗るならあっち。ここはちゃんと返して」
017 ライ 「いや、泥棒に無茶言うな」
018 チェロ 「返さないんだったら渡さない」
019 ライ 「いや、もうもらってるし…」
020 チェロ 「返して?」
021 ライ 「無理」
022 チェロ 「返してよ」
023 ライ 「無理だって」
024 チェロ 「何で?」
025 ライ 「泥棒だから」
026 チェロ 「泥棒だから?」
027 ライ 「盗んだものは返さないんだぜ」
028 チェロ 「この本はまだ読んでいないから返して」
029 ライ 「ヤダ」
030 ベル 「――様ー、チェロお嬢様ー」(探し回っている)
031 ライ 「やべぇ、逃げなきゃっ」
032 チェロ 「ねぇっ」(ライの袖をつかむ)
033 ライ 「うぉっ」
034 チェロ 「また本を借りに来てくれる?」
035 ライ 「借りに来てるんじゃねーよ。盗みにだ」
036 ベル 「チェロお嬢様、どこですか?」
037 ライ 「ほら、こっちに来るだろ。じゃあなっ」(走り去る)
038 ベル 「…チェロお嬢様?」(チェロの前に登場)
039 チェロ 「あ…ベル」
040 ベル 「どうされました?」
041 チェロ 「ちょっと本をね…」
042 ベル 「届かない本でもありました?」
043 チェロ 「ん、大丈夫」



【書斎の入口】(主人と夫人と従者を連れてチェロのもとへ)

044 主人 「チェロ、最近お前は最近部屋を抜け出しているようだな」
045 夫人 「お父さんはチェロのこと心配して言っているのよ」
046 主人 「お前にはまだ外の世界は早い」
047 ベル 「チェロお嬢様、どうかご理解下さい。主様はあなたをお守りするために…」
048 チェロ 「なんだかんだ言ったって閉じ込めることに違いないでしょ」
049 夫人 「心配なのよ、あなたが危ない目に遭わないように…」
050 主人 「書斎の本を全部読み終えれば必ず出してあげよう」
051 チェロ 「本当?」
052 主人 「本当だ。この書斎には外の世界の知識が詰まっている。それだけ身につければ外の世界へ出ても大丈夫だろう」
053 チェロ 「…わかった。読破してみせるっ」(書斎に入っていく)
054 ベル 「本当によろしいのですか、主様」(書斎に消えるチェロを見送り、主人見る)
055 主人 「うむ…」
056 夫人 「あの子を書斎に閉じ込めるだなんて…」
057 主人 「あやつに外の世界を知らせてしまえば、わしらの下から離れてしまうだろう」
058 ベル 「チェロお嬢様が退屈しないよう、せめて書斎に…と」
059 夫人 「全部の本を読破したらって…あなた」
060 主人 「あれは本当だ…。魔法書も揃えてある。多くの知識を身につけられるはずだ」
061 ベル 「だけど…あの書斎には三万もの本があるわけですね」
062 主人 「ベル…、扉にカギを」
063 ベル 「はい……主様」
064 夫人 「あの子が不憫でならないわ…」(目頭押さえる)
065 主人 「あやつと我々のためだ…」



【書斎入口】(ライが魔法書盗みに侵入)

066 ライ 「ちぇ…続きが気になって売るに売れないっての」
067 ライ 「さてと…あれ?開かない…」(書斎のドアを開けようとする)
068 チェロ 「誰?」(ドア越し)
069 ライ 「あ…えと」
070 チェロ 「泥棒さん?」
071 ライ 「ん、まぁ…」
072 チェロ 「あのね、もうこの書斎には入れない…よ」
073 ライ 「魔法書を盗みに来たんだ」
074 チェロ 「お父さんが扉に特別なカギをかけたの」
075 ライ 「オレ対策?」
076 チェロ 「ううん…私を閉じ込めるため」
077 ライ 「何で?」
078 チェロ 「私を外に出したくないんだって」
079 ライ 「何かおかしいぜ、それ」
080 チェロ 「外は危険がいっぱいだからって…」
081 レノ 「お嬢様…」(チェロ側から)
082 ライ 「外は楽しいぜ、自由がいっぱいだ」
083 レノ 「お嬢様…」
084 チェロ 「あ…」
085 ライ 「どうした?」
086 チェロ 「逃げて!泥棒さん!!」
087 ライ 「は?」
088 ベル 「賊め、わが主様の屋敷に忍び込むとはいい度胸だ」(廊下を走ってくる)
089 ライ 「ちっ」(逃走開始ッ)
090 ベル 「逃がすかッ」(追いかける)
091 ライ 「チェロ、お前を助け出してやる。必ず、必ず助けに来てやる」
092 チェロ 「泥棒さん…」
093 レノ 「…賊の言うこと信じちゃダメ」(書斎の奥から紅茶を片手に現れる)
094 チェロ 「ううん、レノ。私は信じてる」
095 レノ 「…くだらない」
096 ベル 「くそっ…逃げられたか……」



【書斎】(数日後、本を読み続けるチェロにお茶を運んでくるレノ)

097 チェロ 「――男は封印を解くと、閉じ込められたお姫様を助け出しました」
098 レノ 「…お嬢様、お茶です」(紅茶を置く)
099 チェロ 「あ、レノ、ありがとう」
100 レノ 「あと…」(手紙差し出す)
101 チェロ 「…何?」
102 レノ 「手紙」
103 チェロ 「手紙?」
104 レノ 「……じゃあ」(立ち去る)
105 チェロ 「誰からだろう……Dear…チェロ…」(手紙開く)
106 ライ 「Dear チェロ、囚われの姫君へ。今宵屋敷に忍び込み必ず救い出して見せる故…」



【屋敷内廊下】(侵入してきたライの前に立ち塞がるベル)

107 ベル 「バカな泥棒だ、そう何度も易々入れると思うな」
108 ライ 「フン、散々侵入させておきながらよく言うぜ。しっかりした方がいいんじゃないか、セキュリティー」
109 ベル 「だから私がいる」(短剣抜く)
110 ライ 「は?」
111 ベル 「これ以上先には行かせんっ」(斬りかかる)
112 ライ 「お嬢様を助けることでも…か?」(ナイフで受け身)
113 ベル 「泥棒如きのお前に……」(力を込め、睨む)
114 ライ 「あぁ、そうさ。お嬢様の不自由、束縛を盗みに来た。泥棒らしく…なっ」(後退し、距離とる)
115 ベル 「だが…主様の命令…。悪く思うなっ」(下唇を噛み、再び斬りかかる)
116 ライ 「そんなの喰らうかよっ」(避けて反撃)
117 ベル 「くっ…」
118 チェロ 「外の世界に散歩だっていい…月夜の散歩してみたい」
119 レノ 「…ご主人さまも奥様もお許しには…」
120 チェロ 「たまには…許されないこと…したいかも」(呟く)
121 ライ 「チェロ!!聞こえるか。今そこから出してやるからな」
122 チェロ 「泥棒さん…でも、カギが…」
123 ライ 「いいか、離れてろよ?カギがなくたって…」
124 チェロ 「うん…」
125 ライ 「はぁっ」(扉の横の壁をぶち破る)
126 チェロ 「っ!?」(息を呑む)
127 ライ 「…く。チェロも泥棒にならないか?」(手を差し出す)
128 チェロ 「ほぇ?」(目丸くする)
129 ライ 「自由を盗むんだ。空をつかんでさ」
130 チェロ 「盗む…自由を?」
131 ライ 「盗みはいけないことだけじゃない。なくした自由をつかみとるんだ。ここから抜け出して」
132 レノ 「…っ」(ライとチェロの間に立つ)
133 チェロ 「レノ!?」
134 ライ 「お嬢様は渡さないってか?」
135 レノ 「…お嬢様を…、チェロをお願いします」(頭下げる)
136 ライ 「は?」
137 チェロ 「レノ…」
138 レノ 「泥棒が明かりを盗んだようで…私は見えません…お嬢様はどこなのか…」(手さぐりの仕草)
139 ライ 「なるほど…、行くかっ」(チェロの手をつかみ、引っ張り出す)
140 チェロ 「え…あ…っ」
141 レノ 「お嬢様を…お願いします」(呟く)
142 ライ 「真夜中のお散歩さっ」
143 主人 「ベルッ、ベルはどこだっ!!」(廊下で探し回る)
144 夫人 「この騒ぎは何事なの?」
145 ベル 「…泥棒のくせに…。頼んだ、お嬢様を」(窓から飛び出していくライとチェロを横たわりながら見、微笑む)
146 ライ 「さ、好きなだけ盗めっ。これが自由さ。今日は特別サービス、星も好きなだけ盗めっ」
147 チェロ 「うんっ」






作者のツブヤキ
 ツメが甘いなー。最近作る作品は前にも増してツメが甘いわ―。
と、実感。センスがないね、きっと。うん。
難しいよね、台本って。傑作だけ載せるなんて調子乗れないからダメと思っても載せちゃったりするダメ作者なんだけど。
ダメと思ったものが評価されたり、いいと思ったものが評価されなかったりって色々だからね。
ものは何でも試し。なのかも。

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