阿呆奉行

阿呆奉行

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :3:3
総セリフ数 100
製作日 2010/3/15〜2010/3/15
概要説明  高級料亭に遊女を呼んで今宵も贅沢な宴・・・。
前回の闇鍋で精神的にかなり懲らしめられた(ハズの)悪代官が再びやってきたのだが。
代官を差し置いて特別待遇を受けている者がいるらしい。
ブチギレた代官が捕らえるために部屋へと向かったのだが・・・。
利用にあたって 利用規約
目安時間 8分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
竹山(代官)
(たけやま《だいかん》)
36 代官を務める男。女遊びが好きでちょくちょく高級料理亭で宴会を開く。
さく 5 料亭で奉公している娘。まだ慣れていないためか見てて危なっかしい。
月代
(つくよ)
11 山代太夫。都の華とまで謳われる美しさを持っている。
女将
(おかみ)
19 料亭の若女将。突発的な企画者で、お偉いさんからも人気者。
役人 20 奉行所の役人。代官のお付として行動を共にしている。
領主 8 この地を治める領主様。代官の上司にあたる。さくを可愛がっている。






【高級料亭】(代官と奉行所の役人が座敷に座る)

001 役人 「前回は酷い目に遭いましたからね・・・」
002 代官 「言うな・・・あれはあれなりのおもてなしだったのだ」
003 役人 「おもてなしって・・・あれはどう考えても嫌がらせじゃ・・・」
004 代官 「・・・行きつけの料亭ではなかったら全員しょっ引いてたわ」
005 役人 「懲りずにここに来る竹山様も竹山様ですが・・・」
006 代官 「ふふっ、おぬしも悪よのぅ」
007 役人 「いやいやぁ、お代官様ほどではないですよぉ」
008 代官 「なんでじゃぁっ」(スパンと役人の頭を叩く)
009 役人 「あばぁっ!?」
010 代官 「何でわしがお前より悪なんだ!」(ブチギレ)
011 役人 「ははーっ、失礼しましたっ」(慌てて土下座)
012 代官 「・・・うむ、わかればよろしい」
013 役人 『挨拶じゃなかったのかいっ・・・』
014 代官 「ほれ、女将。酒を持て来い」(パンパンと手を叩き呼ぶ)
015 月代 「・・・失礼します」
016 役人 「そ、そなたは!?」
017 代官 「月代か」
018 月代 「名を覚えて頂きまして光栄でございます・・・山代太夫の月代でございます」
019 代官 「そなたほどの美しき女子の名前なぞ忘れるものか」
020 月代 「嬉しい限りですわ、お代官様。またのご指名誠に有難うございます」
021 代官 「いや、何、良い良い」
022 役人 「あれ・・・呼んだ覚えないんだけどなぁ・・・」(呟く)
023 代官 「ほれ、さっそく宴を始めようぞ」
024 役人 「女将、酒だ酒!」
025 女将 「あら、いらっしゃいましたの」(入ってくるなり言う)
026 代官 「いたら悪いか」
027 女将 「あらあら、誰もそのようなことおっしゃっておりませんわ」
028 代官 「前回はエライ目に遭ったからな・・・今日はたっぷり尽くしてもらうぞ」
029 女将 「嫌ですわ、お代官様ったら・・・。あれはおもてなしの一環でしたのに」
030 代官 「ならば今宵ももてなして貰わねばな」
031 女将 「また闇鍋をご注文ですか」
032 役人 「ふざけるなっ、あんな不味いもの出したら承知しないぞ!牢にぶち込むぞ」
033 月代 「まぁ・・・お代官様、こわぁい・・・」(わざとらしく抱きつく)
034 代官 「よしよし・・・、これ、言い過ぎだ、デクノボウ」
035 役人 「はっ、申し訳ございません・・・竹山様」
036 女将 「高級料亭の名に負けぬ献立で今回も勝負させて頂きますわ」
037 代官 「そうだな・・・女体盛りをお一つ頂こう、酒の肴にの」(にやりと笑う)
038 女将 「年老いた母でよろしければ喜んで用意できますが」
039 代官 「何故、老婆の女体盛りを見なきゃいけないんだっ」
040 女将 「それが嫌でしたら遊郭にお行き遊ばせ」
041 代官 「ぬぅー・・・、この前の女中はどうした、彼女がいるではないかっ」
042 女将 「他のお客様のお相手をなさってます」
043 役人 「この方をどなたと心得ておられる!!恐れ多くもこの地を治めておられる竹山代官様であられるぞ」
044 女将 「存知あげております、お代官様」
045 代官 「ならば、その客からすぐに女中を引き離して寄越せ」
046 女将 「それは無理でございます」
047 代官 「何故だっ」
048 女将 「お客様ですから・・・いくらお代官様のご命令と言いましても」
049 役人 「一体何様のつもりなんだ、その無礼者は!!」
050 代官 「いいから連れ来いっ、連れて来なければ貴様を牢に入れるぞっ」
051 月代 「お代官様ぁ、落ち着いてくださいな」
052 女将 「・・・ご案内致しますので直接直訴されて下さいませ」
053 役人 「その者を呼んで参れっ!」
054 女将 「それはなりません・・・」
055 代官 「えぇいっ、そんなにそやつが大事かっ」
056 女将 「大事でございます」
057 代官 「あい、わかった。そやつをしょっ引きに行くぞ」
058 役人 「はっ」
059 女将 「では、ご案内致します」
060 月代 「お代官様、穏便にお願いしますわ・・・」
061 代官 「わしよりいい待遇されている奴が許せんのだ、穏便なんかできるかっ」
062 女将 「お客様は松の間にいらしゃいますので」
063 代官 「なにぃっ、松だとっ。わしの部屋ではないかっ」
064 役人 「だから松の間が取れなかったのか」
065 月代 「松どころか竹も取れなく、梅になったんですけどね」
066 代官 「何ぃっ、梅の間だったのか、あれは!!」(役人を白目で見る)
067 役人 「ひぃっ、お許し下さい、竹山様ぁっ」
068 代官 「えぇいっ、不埒者を捕らえるしかないっ」
069 女将 「こちらでございます・・・」
070 代官 「えぇぇいっ、不埒者ッ!!わしに無礼をはたらいた罪で・・・」(障子を勢いよく開け、乗り込む)
071 さく 「ほぇ・・・」(驚いて入ってきた人を見る)
072 領主 「・・・ほぅ、不埒者?」
073 代官 「お・・・え・・・あ・・・」
074 領主 「我が宴の邪魔をする者は何者か?」
075 月代 「あちゃー・・・」
076 役人 「な・・・領主様・・・」
077 代官 「う・・・よ、酔っ払って世迷いごとを・・・」
078 さく 「あー、お代官様だー」
079 代官 「なっ・・・ばっ・・・」
080 領主 「何、代官だと?」
081 代官 「あ、いや、庶民です・・・よ?ははっ」
082 月代 「この殿方、お偉〜いお代官様なんですって」
083 女将 「気に食わないことがございましたようで、しょっぴぎに来られました」
084 領主 「ほぅ、しょっぴぎに・・・。誰をですかな」
085 代官 「いやぁ・・・飼っていた猫をさがしていて・・・いやぁははは・・・」
086 月代 「あれ、お代官様・・・この松の部屋使ってる者を捕まえに来たのではないのぉ?」
087 領主 「我のことか?」
088 代官 「こ、これ、月代!・・・あ、いえ、領主様・・・ちがっ」
089 さく 「竹山様はこれからでしたよね?」
090 代官 「あ・・・いや、わしらはもう終わっ・・・」
091 領主 「ほぅ、無礼者とは飲めないとな」
092 代官 「あ・・・いえっ滅相もないっ!!」
093 さく 「折角なんで一緒に飲んでいきましょうよ」
094 役人 「あ・・・いや、火急の用事が・・・」
095 領主 「無能な付き合いの悪い部下を持つと大変よのぅ?」(代官と役人を見る)
096 代官 「よ、喜んでお供させて頂きますぅっ」(土下座)
097 さく 「私お酒持ってきますね」
098 女将 「では、飲み代はお代官様につけておけばよろしいですね」
099 代官 「はぃぃぃぃっ」
100 領主 「さてと・・・今宵もまだ長い。存分に飲もうぞ」






作者のツブヤキ
 059の闇鍋奉行に続いて第二弾ですね。
本当は光鍋奉行を書こうと思っていたのですが、微妙に路線が変更になりましたね。
愚かな奉行を書いているのも微妙に楽しいもので悪を懲らしめると楽しいですよね。
女将たちの態度が前回よりさらに酷くなっている気がしますねw
まぁ、さく以外はきっとSっ気たっぷりの女性陣なんでwww

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