王子は姫様の方程式

王子は姫様の方程式

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:2
総セリフ数 108
製作日 2010/3/11〜2010/3/11
概要説明  魔物を倒しながら旅を続ける一行。冒険の途中に立ち寄った街にて。
想いを秘めた戦士の妄想が爆発。妄想が三度の飯より美味しい・・・そんな戦士だが
まさかの想いを寄せたリーダーと一緒に街を探索することになるなんて・・・
利用にあたって 利用規約
目安時間 7分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
テト 40 世界各国魔物を倒しながら旅している旅人。まだ幼いが悪の元凶を倒すという大きな夢を持っている。
リーダーをしており、幼い容姿はメンバー内からは大人気である。
カリュ 13 職業賢者。最近悟りを啓いたばかりで修行中ではあるが、チーム内では一番賢く、物事を冷静に判断することができる。
ルル 43 職業戦士。テトのことが好きで、如何に一緒にいるかをいつも考えている。脳内では自分が王子でテトが姫の方程式が成立している。チーム内では当然主戦力
シロル 12 職業盗賊。英雄を目指してテトたちと行動を共にしている。平気で人のものを盗んでいるが、それが日常であり気にしていない






【街の入口にて】(冒険の途中、休憩に立ち寄った街)

001 ルル 『あー・・・リーダーが戦う姿っ。かっくよかったぁ・・・』(回想しながらぼぅっとしている)
002 テト 「えーと・・・今日はここの街で休憩します」
003 シロル 「おぅ。問題ないんじゃないか」
004 カリュ 「いいと思う」
005 テト 「ルルさんはどうですか?」
006 ルル 『魔物の攻撃を必死にかわす時のあの真剣な表情も惚れ惚れする・・・』
007 テト 「ルルさん?」
008 カリュ 「ルルッ」(ルルのわき腹に肘鉄)
009 ルル 「おぶぅっ!?」(現実に戻される)
010 テト 「ルルさん、大丈夫ですか?」
011 ルル 「え?あ、うん。全然!」
012 テト 「・・・で、あの・・・、ルルさんもいいですか?」
013 ルル 「あ、あぁ、おぅ。全然いいと思う。うん、全然いいぞ。・・・・・・で、何が?」
014 シロル 「話聴けよッ」(突っ込み)
015 テト 「あ、えと、その・・・今日はこの街で休憩でいいですか?」
016 ルル 「あ、あぁ。全然構わない。というか、適当なこと言ってスマナイ」
017 テト 「いえいえ。ではいつも通り分散して行動しましょうか」
018 カリュ 街に着くと効率よく進めるために買出し班と宿の手配班や情報収集班に分かれて行動するため、じゃんけんでグループ分けが行なわれる。
019 ルル 『キタ・・・。このために・・・この日のために前回より1万7253回も練習をしてきたのだ。絶対リーダーと一緒になってやる・・・』
020 テト 「ではいきますよー、最初はグー・・・」
021 カリュ 「じゃん・・・」
022 シロル 「けんっ!!」
023 ルル 「ポォンッ!!!!」(かなり気合入れる)
024 カリュ 「・・・・・・」
025 ルル 「・・・・・・ん」
026 テト 「えと・・・」
027 シロル 「グーが俺とカリュで、パーがテトか。チョキがルルッと・・・」
028 ルル 『しまったぁぁぁ・・・何故チョキを出してしまったんだぁぁ・・・』(自分のチョキを見ながら心で叫ぶ)
029 テト 「では、買出しをしてきますので、カリュさんとシロルさんは情報収集、ルルさんは宿屋の手配でいいですか?」
030 ルル 『別行動になった・・・』(がっかり)
031 カリュ 「今回は重いものがあるからルルが荷物持ちした方がいいかも」
032 ルル 「え?」
033 テト 「じゃあ、ルルさんと一緒に行きますね」
034 シロル 「おぅ、じゃ終わったら宿屋で落ち合うってことで」
035 テト 「わかりました。では、またあとで会いましょう!」(大きく手を振って別れる)



【街中】(買出しの途中、テトとルル)

036 ルル 『リーダーはしっかりしているように見えてまだまだ子供。私がしっかりしなければ』
037 テト 「ルルさん、スミマセン・・・そんな荷物持ちなんてさせてしまって・・・」
038 ルル 「いやいや、リーダーには重いだろうからな、平気だ平気」
039 テト 「うー・・・男なのに情けないです」
040 ルル 『見た目は王子でも中身はか弱いお姫様・・・』
041 テト 「先程の戦闘でもルルさんのお手をわずらわせてしまいましたし」
042 ルル 「リーダーは私と比べて戦闘経験が少ない。差が出て当然だ」
043 テト 「・・・あの、今度お時間ある時、特訓してくれませんか?」
044 ルル 「特訓?」
045 テト 「あの、二人っきりで特別に僕に教えて欲しいんです」
046 ルル 「二人っきりの特別講習・・・」(妄想が膨らむ)
047 テト 『あ・・・ダメですルルさん・・・』
048 ルル 『なんだ、教えて欲しいといったのはそっちではないか』
049 テト 『で、でも・・・あの・・・その恥ずかしくて』
050 ルル 『安心しろ・・・私がしっかり鍛えて男にしてやる』
051 テト 『だ・・・ダメ・・・ルルさん・・・』
052 テト 「―ルさん・・・ルルさん?」
053 ルル 「へ?」
054 テト 「あの、大丈夫ですか・・・?突然ぼーっとされてましたので・・・」
055 ルル 「あ、あぁ、平気だ平気っ」(慌てて笑顔を見せる)
056 テト 「先程もぼーっとしていましたし・・・疲れてるんじゃ・・・」
057 ルル 「そ、そんなことないっ」
058 テト 「ならいいのですが・・・。あ、少しあそこの噴水で休みませんか?」
059 ルル 「あぁ、そうするか」
060 テト 「なんだか・・・こんなところで並んでアイス食べていると、デートしているみたいですね」(アイス食べながら)
061 ルル 「デート・・・」
062 ルル 『リーダーとデート・・・二人っきり・・・』(思考回路ショート寸前)
063 テト 「―さん、ルルさん!」
064 ルル 「ハッ・・・」
065 テト 「アイス溶けてますっ」
066 ルル 「へ?あ、わわっ・・・」(アイスがボタボタ垂れる)
067 テト 「早く拭かないと汚れちゃいますよ」
068 ルル 「えと・・・拭くもの拭くもの・・・」(探しているうちにさらに溶ける)
069 テト 「失礼します・・・早く拭かないとアリさん来ちゃいますからねー」(ハンカチでルルの腹部や太股を拭く)
070 ルル 「わっ・・・ど、どこを触って・・・」(びくっとなり慌てる)
071 テト 「あ、スミマセン・・・その・・・」(申し訳なさそうに慌てて手を引っ込める)
072 ルル 「あ、いや・・・その、ありがとう・・・」(顔真っ赤)
073 テト 「あの・・・変なところ触っちゃいましたか・・・?」(上目遣い)
074 ルル 「いや、平気だ平気・・・うん。平気・・・」
075 テト 「宿屋に行って早く体洗った方がいいですね」
076 ルル 「あ、あぁ。行くか」



【宿屋の一室】(宿を一部屋取り、カリュ、シロル待ち)

077 テト 「ルルさん、先にどうぞ?」
078 ルル 「先?」
079 テト 「シャワー浴びてきちゃって下さい」
080 ルル 「リーダーこそ先に」
081 テト 「いや、でも・・・ルルさん、さっきアイスこぼしちゃってるから・・・」
082 ルル 『王子が先に姫に譲るべきもの・・・ならば私が譲らねば』
083 ルル 「いや、リーダーが先に入るべき」
084 テト 「そこまで言うなら・・・さっさと入ってきちゃいます」
085 ルル 「うむ・・・」
086 テト 「お先に失礼します・・・」(そっとタオル持って浴室に消える)
087 ルル 「ん・・・?今はリーダーと二人っきり・・・。そしてシャワーお互いシャワー浴びる・・・?」
088 ルル 『これはまさか付き合うという関係を飛ばしてのメンバーという関係の一線を越えてしまうのかっ』(思考回路ショート)
089 テト 「さっぱりしましたー。ルルさんもどうぞ」
090 ルル 「あ・・・あぁ・・・ソウダナ」(妙にカチカチ)
091 テト 「?ルルさん・・・どうしたんだろう・・・?」
092 ルル 『ヤバイヤバイヤバイ・・・まさかリーダーの方から誘ってくれるとは・・・マズイマズイマズイ』(夢中で体こする)
093 ルル 「って、熱ぅぅぅぅ!!」(シャワー熱湯・・・)
094 テト 「ほんとに大丈夫かなぁ・・・」



【宿屋の部屋前】(部屋のドアを細く開けて様子を窺う二人)

095 カリュ 「で、あの子はリーダーのことをお姫様扱いしているわけ。自分は王子様気取りで」
096 シロル 「なるほど。ま、姫を守るならナイト様だろ」
097 カリュ 「だからあの二人を見ていると退屈しないよ」
098 シロル 「だからさっき一緒にさせたのか」
099 カリュ 「前回のじゃんけんの時の落ち込みよう、すごかったからね」
100 シロル 「バレバレの行動を取っているわけか・・・」
101 カリュ 「あの子純粋だからね」
102 シロル 「単純とも言う」
103 カリュ 「・・・で、さっきから会話中に人の財布盗ろうとしないでくれない?」
104 シロル 「つい癖でな」
105 カリュ 「ま、王子様のつもりかもしれないけど、どっちがお姫様なんだかね」
106 シロル 「同感」
107 カリュ 「さて、この街では進展はここまでってことで部屋入ろう」
108 シロル 「おぅ」






作者のツブヤキ
 久しぶりに声劇台本の製作。書いていて楽しいキャラたちが生まれました。
陰から楽しみながら見ている賢者に相変わらず関係ないと言わんばかりに仲間内からでも平気で財布を取ろうとする盗賊。
テトとルルが結ばれるのはいつの日かや(笑)
テトたちより先にシロルがカリュのハートを盗むのが先か・・・いや、彼はまんまと賢者の策略にハマって逆に奪われるんだろうな。
もっと楽しみながら今後も書いていければなんて思ってます。

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