リボンをつけて渡そ

リボンをつけて渡そ

◇声物語劇団より最新情報


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シナリオ詳細
掲載元声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:3
総セリフ数 150
製作日 2009/2/24〜2009/2/24
概要説明  小学、中学とチョコを全くもらえなかった幼馴染が、高校になった途端貰うだなんて。
仕方なく同情であげているように見せていたチョコだったけど・・・本当は・・・
リボンも可愛い包装もできなくて馬鹿にされていたんだけどっ高校になって私も変わったんだからっ
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
目黒 幸輝
(めぐろ こうき)
58 昔はモテなかったが、今はかなりモテる高校生・・・らしい。
野村 明香里
(のむら あかり)
56 幸輝と幼馴染でずっと想ってきたが、ずっと一線が越えられなかった。
朝倉 礼奈
(あさくら れいな)
20 幸輝に惚れている隣のクラスの女の子。シャイであるが大胆になろうと努力中。
佐藤 園子
(さとう そのこ)
16 礼奈の親友。親友の恋のために後押しをしているおせっかいさん。






【小学校の放課後】(小学生時代のバレンタインデー帰宅途中)

001 幸輝 「なぁ、明香里。今日バレンタインデーだろ?チョコおくれよ」
002 明香里 「確かにバレンタインデーだね」
003 幸輝 「チョコおくれよ」
004 明香里 「誰が鼻水たらしたあんたなんかにあげるかっての」
005 幸輝 「ん。鼻水拭いたからチョコおくれよ」
006 明香里 「わっ汚ッ。指でこするなよ・・・そしてその手を近づけるなっ」
007 幸輝 「今年は明香里とお母さんとで二個だ」
008 明香里 「悲しいわね・・・クラスの女子とかいるじゃん」
009 幸輝 「あれダメ・・・くれない。俺かっこよくないし」
010 明香里 「明智君はかなりもらってたけどね」
011 幸輝 「明香里もあげたの?」
012 明香里 「義理をね。ほら、明智君って金持ちじゃない?ホワイトでーのお返しが楽しみでさ」
013 幸輝 「ふーん・・・」
014 明香里 「ほら、義理チョコ」
015 幸輝 「サンキュッ」
016 明香里 「別に本命とかなんかじゃないんだからっ」
017 幸輝 「わーってるって」
018 明香里 「でもちゃんとホワイトデーで返してよね」
019 幸輝 「う、うん・・・」
020 明香里 「3倍返しなんだからね」
021 幸輝 「あ・・・おぅ・・・」



【中学校の放課後】(中学生時代のバレンタインデー帰宅途中)

022 明香里 「幸輝ー、今年のバレンタインはもらえたー?」
023 幸輝 「うっせ・・・分かってて言ってんだろ」
024 明香里 「何、ゼロ?ゼロ?」
025 幸輝 「なんだよー、冷やかしなら帰れよー」
026 明香里 「欲しい?」
027 幸輝 「去年もそうだったんだけどさ・・・」
028 明香里 「なに?」
029 幸輝 「何で袋とか口縛らないの・・・」
030 明香里 「輪ゴムでいいじゃん」
031 幸輝 「いや、なんか渡すもんだからもうちょっとお洒落にとか・・・」
032 明香里 「なに、ケチつけんの?ならあげないよー」
033 幸輝 「いや、だってさ」
034 明香里 「どうせ義理チョコにラッピングなんて必要ありませんよーだっ」(べーっと舌出す)
035 幸輝 「義理だからって・・・・・・まぁいいか・・・」
036 明香里 「なによ・・・?」
037 幸輝 「明香里、リボン巻けねぇんだろ」
038 明香里 「う、うっさいわねっ。リボン巻けなくたって死にはしないわよ」
039 幸輝 「そりゃそうだけどさ・・・」
040 明香里 「リボン巻かなくたって中身の味は変わらないんだからっ」
041 幸輝 「何事もそうだけどさ、見た目って大事なんだぜ?」
042 明香里 「チョコもらえない人に言われたかないわね」(笑)
043 幸輝 「いつか変わってみせるっ」
044 明香里 「幸輝はやっぱり私がいないとダメね」
045 幸輝 「チョコは貰うけどな、悔しかったらリボンくらいつけられるようになれよ」
046 明香里 「結べないんだから仕方ないじゃないっ。つけるとぐちゃぐちゃになるし」
047 幸輝 「中身は悪くないんだから外見磨けよな」
048 明香里 「義理のあんたに言われたくないっ」
049 幸輝 「義理の兄とか弟?いつから養子になったっけ」(おどける)
050 明香里 「どーせ幸輝は私がいないとチョコ一個ももらえないんだから」
051 幸輝 「・・・む」
052 明香里 「私があげないともらえないんだから感謝しなさい。そして三倍返しっ」
053 幸輝 「欲の皮はった女だことで」
054 明香里 「なんだってぇー」(怒ってみせる)



【高校の休み時間教室】(バレンタインデー、既に下駄箱に沢山のチョコが入っていた幸輝)

055 礼奈 「初めて手作り挑戦しちゃった・・・」(照れたように)
056 園子 「上出来、上出来。本命は手作りじゃないと」
057 礼奈 「でもうまくできたかなぁ・・・」
058 園子 「心がこもってれば美味しいって。大丈夫、大丈夫」
059 礼奈 「ここだよね・・・目黒君のクラス・・・」(緊張しながら)
060 園子 「ガッチガチね・・・礼奈」
061 礼奈 「わ、渡せるかな・・・」
062 園子 「礼奈、礼奈ー」(呼びかける)
063 礼奈 「うー・・・」(緊張して耳に入っていない)
064 園子 「てぃっ」(礼奈のスカートめくる)
065 礼奈 「きゃぁっ!?ちょ、園子何するのっ!?」(慌てて押さえ、顔真っ赤)
066 園子 「緊張してると失敗するよ」
067 礼奈 「う、うん・・・」
068 園子 「深呼吸して、自信を持つ」
069 礼奈 「う、うんっ」
070 園子 「さっ、行ってきな」(礼奈の背中押す)
071 礼奈 「うんっ」(勇ましくクラスへ入っていく)
072 園子 「あれ・・・?」
073 礼奈 「ってここ自分のクラスーッ!!」(踵を返して戻ってくる)
074 園子 「何やってんだか・・・。気を取り直してGo!」
075 礼奈 「め、めぐ・・・幸輝君ッ!!」
076 幸輝 「おぅっ!?」(声に驚く)
077 礼奈 「あの・・・えと・・・その・・・」(顔真っ赤にして目が宙を泳ぐ)
078 幸輝 「あ・・・?」(怪訝な顔で礼奈を見る)
079 園子 「頑張れ頑張れ・・・」
080 礼奈 「消しゴム落ちてたよっ」(咄嗟に床に転がっていた消しゴム拾って渡す)
081 幸輝 「あ・・・おぅ・・・でも俺のじゃないんだけど・・・」
082 園子 「何やってんだか・・・」(呆れる)
083 礼奈 「じゃなくてっ・・・こ、これっ食べちゃって下さいっ」(ラッピングした箱を幸輝に突き出す)
084 幸輝 「チョコ・・・か?」(勢いに圧倒されながら横目で机の箱の山を見る)
085 礼奈 「う、うんっ・・・で、あのす、すき・・・すきすき・・・あぁぁぁ・・・アレ・・・」(頭の中真っ白になりドモる中、机の箱山に気付く)
086 幸輝 「あ、お、おぅ・・・ありがたくもらっとくよ」
087 礼奈 「ご、ごめんなさぃぃぃぃぃぃぃっ」(頭下げて逃げ出す)
088 幸輝 「はぁ・・・?何で謝られたんだ・・・?」
089 園子 「あちゃぁ・・・肝心なとこ言えてないわ・・・」
090 明香里 「幸輝ー、まーたあんた・・・・・・」(箱の山に気付く)
091 幸輝 「へへっ俺だってモテんだわ。今年は豊作豊作。しかも義理だけじゃないぜ」
092 明香里 「え・・・」
093 幸輝 「これだけあると食うのも大変だなぁ・・・」
094 明香里 『何これ・・・チョコ渡そうって思ったのに・・・』
095 幸輝 「お前から貰わなくてももらえるぜ」
096 明香里 『嘘・・・』
097 幸輝 「ほら、他の見てみろよ。ちゃんと可愛くラッピングされてるだろ。これなんかデカデカと『義理』とか書いてるぜ。傑作」
098 明香里 「う、うるさいっうるさいのっ」(隠し持っていたチョコの袋を握り潰し、駆け出す)



【放課後】(部活で帰っていく生徒を見ながら屋上の前の階段の踊り場にて)

099 明香里 「なによ・・・ちょっとチョコ貰ったくらいで浮かれちゃって・・・・・・ちょっとじゃなかったけど」
100 園子 「しっかり可愛いリボンつけられていたから平気だって」
101 礼奈 「う、うん・・・そうだよね。可愛くリボン結べたもんねっ」
102 明香里 「・・・リボン。私だってリボンくらい結べるようになったのに・・・」(ぐしゃぐしゃになった袋を見て呟く)
103 礼奈 「でもあんなに沢山チョコあったら目黒君食べてくれなさそう・・・」
104 園子 「ん、なんか礼奈以降のチョコは断ってるみたいね。もう食べれないからごめんって」
105 礼奈 「ほんとっ!?いらないって言うんだ」
106 明香里 「もう・・・いらない・・・・・・チョコなんてあげても迷惑よね・・・」
107 園子 「ま、さっさと帰って私のあげたチョコ食べよっ」
108 礼奈 「うんっ」(2人階段のところから去る)
109 明香里 「ずっと義理なんかじゃなかった・・・ずっと本命だったのに・・・チョコなんか・・・チョコなんかで表現できなくて・・・」
110 幸輝 「明香里ー、さっき見たと思うけどチョコこれ以上食ったら鼻血出そうだか・・・ッあばっ」(ビンタ喰らう)
111 明香里 「バカァッ!!・・・私の気持ちも知らないで・・・」(涙目)
112 幸輝 「・・・チョコなんかいらねーよって。何で殴られるんだよ」(頬を押さえながら
113 明香里 「自慢ヤロー・・・」(涙声)
114 幸輝 「なんだよ・・・リボン結べるようになったかって聞こうと思っただけなのによ」
115 明香里 「結べるようになったわよ!」(袋地面に叩きつける)
116 幸輝 「・・・なんだよ、今年も用意していたのかよ」(袋拾い上げる)
117 明香里 「どうせ可愛くできないダメな女ですよ!不器用ですよッ」(泣き怒り)
118 幸輝 「何逆ギレしてんだよ・・・。ガキだなぁ」
119 明香里 「何よッ」
120 幸輝 「リボンつけるもん間違ってんだろ・・・ほら」(袋からリボンとって明香里の髪につける)
121 明香里 「え・・・?」
122 幸輝 「リボン付ければ可愛いんだから、プレゼントは」
123 明香里 「え・・・、え?」(よくわからないというように)
124 幸輝 「渡す時はリボンをつけて渡せよな・・・ほらよっ」(リボンきゅっと結ぶ)
125 明香里 「幸輝・・・?」
126 幸輝 「私を食べて下さい・・・はぁと♪くらい気の利いた事言えないのかよ」
127 明香里 「にゃ・・・っ」(想像して顔真っ赤にする)
128 幸輝 「ま・・・そんなんもらっても3倍で返すもんないから。からかうのやめて帰るか」
129 明香里 「幸輝ッ」
130 幸輝 「んぁ?」
131 明香里 「今年のバレンタインは・・・わ、私だから・・・その・・・、3倍で返しなさいっ」(顔真っ赤にしながら必死に言う)
132 幸輝 「3倍の体重にさせればいいのか?」(ニヤリ)
133 明香里 「んなわけないでしょっ!」
134 幸輝 「ったく。受け売りしやがって・・・人のアイデアまんま盗作すんなって」
135 明香里 「なによ・・・他に何しろって言うの?」
136 幸輝 「ま、自分の体にリボン巻けるようになれば一人前かな」
137 明香里 「・・・じ、自分の体ッ!?」
138 幸輝 「来年は裸リボン期待してっから」(笑)
139 明香里 「なっ・・・」
140 幸輝 「ビニール包装でもいいぜ。とにかくチョコとか食べ物は禁止だから」
141 明香里 「わかった・・・」
142 幸輝 「大切な贈り物はリボンつけて渡すのが礼儀だからな」
143 明香里 「ホワイトデー・・・期待しているから。3倍だからね」
144 幸輝 「・・・俺にリボンつけてじゃダメ・・・?」
145 明香里 「ダメッ」(笑顔で)
146 幸輝 「ちっ、勝手に渡してきて勝手だよなぁ・・・」
147 明香里 「受け取ったんだもん」
148 幸輝 「クーリングオフは・・・?」
149 明香里 「できませんっ」
150 幸輝 「これだからバレンタインデーは厄介なんだよぁー」






作者のツブヤキ
 バレンタインデー?何ソレ美味しいの?
えぇ、チョコは美味しいとも。チョコは美味しいですとも。バレンタインデーは美味しくないですねw
もうバレンタインの時期は2週間ほど前に過ぎ去ってしまっていますが・・・今更ですが・・・ですが。自重しません。
バレンタインデー週間ならぬ、バレンタインデー月間!!
2月中はバレンタインをネタにしてもOKという勝手な自己解釈で。
誰かチョコくれないかな・・・ため息。

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