★サナルトリア城下町

★サナルトリア城下町

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :3:1
総セリフ数 105
製作日 2009/12/24〜2009/12/30
概要説明  サナルトリア王国にて初めて店を出店したローゼ。
しかし、見廻りに来た王国騎士団の兵士に出店許可証を持っていないと追い出される。
そして自称義賊のエイゼンに財布をすられて…
利用にあたって 利用規約
目安時間 6分半程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
エイゼン=セントラルバーグ 32 義賊に憧れ、義賊を語る盗賊少年。痛い目もそこそこ見ている。
ローゼ=シフォン 39 店を持つことが夢で本来の目的を忘れた商人の娘。苦労が絶えないが屈しない。
ランス=ソードブル 17 サラルトリナ王国騎士団の隊長。エイゼンを陰から見守るお兄さん的存在。
兵士 15 サラルトリナ王国騎士団の兵士。街の治安維持活動に力を入れている。






【商店街市場】(新築の露店に感動しているローゼ)

001 ローゼ 「ようやく完成!夢の第一店舗!!あぁ、長かった…」
002 兵士 「おい…」
003 ローゼ 「長かったぁー…汗と涙の結晶の賜物のマイお店」
004 兵士 「聞いてるか?」
005 ローゼ 「ここまでの資金稼ぐためにどれほど必死に働いたことか…」
006 兵士 「おい、店主はどこだ?」
007 ローゼ 「んっ、店主?」
008 兵士 「そうだ。店主を呼べ」
009 ローゼ 「いい響き…。ね、もう一回言って?」
010 兵士 「…店主を呼べ」
011 ローゼ 「あぁ、ついにあたしが店主になったんだ…」
012 兵士 「…何だこいつは…」
013 ローゼ 「…で?店主様に何用ですか?お客様」
014 兵士 「客ではない。サラルトリナ王国騎士団である」
015 ローゼ 「…サラルトリナ王国騎士団?」
016 兵士 「許可証を提示しろ」
017 ローゼ 「許可証?」
018 兵士 「そうだ。許可証のない者は商売を禁止している」
019 ローゼ 「許可証なんてどこで貰えるの?」
020 兵士 「許可証がないのであれば店は没収だ。大体何を販売する気なんだ?」
021 ローゼ 「んー、最初花屋さんなんかいいなって思ったんだけど…」
022 兵士 「花なんて置いてないであろう」
023 ローゼ 「なっ、華がないって…可憐に一輪の華がここにわーって咲いてるじゃん。失礼だよ?」
024 兵士 「いや…花ってそっちの華…?」
025 ローゼ 「花ってすぐ枯れちゃうからお手入れ大変かなってことでやめて…」
026 兵士 「品物を置いていないということ自体がおかしいのだ。場合によってはそのまま逮捕とするぞ」
027 ローゼ 「お洋服とかも良かったんだけどー…ケーキ屋も捨てられなくて…」
028 兵士 「出店許可証がない限り、商品の販売は認めん」
029 ローゼ 「うっさい、おまえ」
030 兵士 「今すぐ立ち退けっ」



【商店街市場】(露店の立ち並ぶ市街地)

031 ローゼ 「何よ、何よ!あったまくるわね!!なーにが、サラルトリナ王国騎士団よっ」
032 エイゼン 「うわぁっ」(ローゼにぶつかる)
033 ローゼ 「きゃっ」
034 エイゼン 「あっぶねっ!ねーちゃんぶつかんならチチだけにしなっ」
035 ローゼ 「なっ、失礼なガキね」
036 エイゼン 「気をつけなよ、ねーちゃん。じゃねっ」(走り去る)
037 ローゼ 「ったく、レディにぶつかっておいて謝りもしないなんて…」
038 エイゼン 「へへっ、成功成功っ♪腰につけてるなんて余裕だぜっ」
039 ローゼ 「何だか怒っていたら小腹が空いたわ…何か食べ…あれ?」
040 エイゼン 「意外と中身はこんなもんか…期待外れっちゃ、期待外れだな」
041 ローゼ 「ないっ…ないっ!お金がないっ!」
042 エイゼン 「んーこれくらいなら数日分の食事代くらいか」
043 ローゼ 「どこで落とし…あのガキかっ」
044 エイゼン 「ささっと見つかる前に消えるとするか」
045 ローゼ 「どこに消えた、あのガキはっ」
046 ランス 「よっと…まーた盗みか?エイゼン」(エイゼンの腕つかむ)
047 エイゼン 「うわっと…ランス!?」
048 ランス 「ウチの奴らに捕まったらまたしょっ引かれるぞ?」
049 エイゼン 「へんっ、お前らなんかに義賊・エイゼン様が捕まるかってっーの!」
050 ランス 「もう捕まってんじゃんか…」
051 エイゼン 「それは……お前が卑怯くさいせいだ」
052 ランス 「どこら辺がだよっ」
053 エイゼン 「突然捕まえたあたり?」
054 ランス 「当たり前だ。現行犯逮捕だ、ど阿呆」
055 エイゼン 「義賊を捕まえるんだ、もっと市民に公言して、見世物にしてからだな…」
056 ランス 「皆の衆、よく聞けっ!サラルトリナ王国騎士団が自称義賊…自称義賊の小悪党を捕まえた」
057 エイゼン 「ちょっ、事後報告かよっ!しかも自称義賊の小悪党って何だよっ、俺は義賊のエイゼン=セントラルバーグだ!!」
058 ランス 「てめーなんざ小悪党がお似合いさ」
059 エイゼン 「だから市民に公言するなら捕まえる前にしろって話さ」
060 ランス 「だって起こっちまったことはしゃーないだろ?今更逃がしたら王国騎士団の名に関わるからな」
061 エイゼン 「んじゃぁ、逃げてみんよ。お前の手からよ」
062 ランス 「口だけは達者だな、エイゼン。今度は詐欺師でもやったらどうだ?」
063 エイゼン 「やなこった」
064 ランス 「ま、牢屋から出れたらの話だけどなっ」
065 エイゼン 「牢屋なんて見ないまま過ごしてやるさ」
066 ランス 「強気だねぇ」
067 エイゼン 「ランスなんかに負けないからな」
068 ランス 「お前みたいなガキんちょにあしらわれるかって、ど阿呆が」
069 ローゼ 「あーっ、それあたしの財布ーッ」
070 ランス 「お?持ち主の登場か…」
071 エイゼン 「あ、ねーちゃんっ…助けてっ!」
072 ローゼ 「は?」
073 エイゼン 「こいつがねーちゃんの財布を盗んでいるの見つけて後をつけていたんだけど見つかっちゃって…」
074 ランス 「おいおい何言ってんだよ…」
075 エイゼン 「だから悪いのはこいつ」
076 ランス 「おかしいだろ、俺はこのガキから取り上げたんだ」
077 ローゼ 「…何で取り上げたの?」
078 エイゼン 「金が欲しかったから…」(ぼそっ)
079 ランス 「違うっつーのっ!大体俺はサラルトリナ王国騎士団。こいつはただのガキ。結果は一目瞭然だろ?法の番人は…」
080 ローゼ 「サラルトリナ王国騎士団ねぇ…」(ゆらりと呟く)
081 ランス 「だろ?王国騎士団の俺がスリなんかするかよ」
082 ローゼ 「サラルトリナ王国騎士団は嫌いだっ。だから悪いのは王国騎士団か」
083 ランス 「何故そうなるっ!?」



【裏路地】(ランスが立ち去ってからローゼとエイゼンの二人)

084 ローゼ 「で…」
085 エイゼン 「…で?」
086 ローゼ 「自称義賊さんが貧しい商人からお金を巻き上げるのが真の義賊と言えるんだ?」
087 エイゼン 「まーたしかにあれっぽちっちしか入ってないとな…正直驚い…でっ」(げんこつ喰らう)
088 ローゼ 「ただの盗っ人だよね?」
089 エイゼン 「商人って出店許可証持ってるのかよ」
090 ローゼ 「ないっ」
091 エイゼン 「持ってない奴は商人じゃないわ」
092 ローゼ 「商人つったら商人なの!!大体許可証なんてどこで手にいれるのさ」
093 エイゼン 「俺が持ってる」
094 ローゼ 「欲し…」
095 エイゼン 「やらねーよっ」
096 ローゼ 「何で!」
097 エイゼン 「何であげなきゃいけねーんだって。あげる義理がねぇ」
098 ローゼ 「困っている人を助ける人助け」
099 エイゼン 「美談で腹は膨れねぇんだよっ。大体ねーちゃんの取り扱ってる品物って何?」
100 ローゼ 「色々…」
101 エイゼン 「色々って、一部だぞ?一部を教えろってのに…」
102 ローゼ 「何でも取り扱うのよ!」
103 エイゼン 「ふむ…よしわかった。ねーちゃんと俺、コンビ組もう。俺が品物を仕入れるからねーちゃんは売ってくれればいい」
104 ローゼ 「あんたが仕入れ先ってわけか…」
105 エイゼン 「何でも屋の誕生だな」






作者のツブヤキ
 これが声物語劇団を取り巻いている世界の西の国、サナルトリアのお話。
こうした台本で少しずつ世界を作っていければなーって思ってます♪
まだ世界全体とかの名前は決まってませんが、北の未来都市とか南の遺跡の町とか、東の和風の大国とか。
夢は膨らみます。

使用報告・リクエスト・感想・コメント応援・随時、受付中! ⇒   掲示板  

(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります)









台本一覧へもどる

オリジナルボイドラ劇場へもどる

声物語劇団へもどる

ブログを見る

★☆先月の台本人気ランキング☆★