魔王日和

魔王日和

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1不問:3
総セリフ数 86
製作日 2009/12/4〜2009/12/4
概要説明 100年の時を経て封印から目覚めた魔王。
だが100年の時はあまりにも長く、人々の生活は大きく変わっていた。
再び世界征服に乗り出す前にまずは一度魔王城に戻ることに…
だが、魔王城は観光地に変わっていて…
利用にあたって 利用規約
目安時間 6分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
魔王 33 100年前、世界を征服していたが、勇者に討伐され封印されていた。
ヤーベ 36 魔王の忠実なる僕。復活の儀式を行い、魔王を復活させた。
店員 8 魔王城の案内所で働くチケット販売員。決められたこ事務的な言葉以外あまり喋らない…ようにしている。
職員 8 市役所で働く職員。日々おかしな言動の人々に困らせられている。






【封印の祠】(魔王の封印を解く儀式を成功させたヤーベ)

001 魔王 「我の眠りを妨げる者は何者だ…」
002 ヤーベ 「魔王様…おぉ魔王様…」
003 魔王 「質問に答えよ」
004 ヤーベ 「封印がついに解けましたな。部下のヤーベ、お側を離れず、この時をずっと待っておりました」
005 魔王 「ヤーベか」
006 ヤーベ 「はい、このヤーベずっと魔王様の復活を心待ちにしておりました」
007 魔王 「ワシを復活させたのが愚かな人間だったら殺していたところだ」
008 ヤーベ 「とんでもないっ、この地は私めが死守します」
009 魔王 「まぁ、良い。晴れて100年の時を経て復活したのだ」
010 ヤーベ 「まずは忌まわしき勇者たちに復讐でしょうか?」
011 魔王 「ワシに指図するなっ」
012 ヤーベ 「も、申し訳ございませんっ」
013 魔王 「勇者に復讐もありと言えばありだな」
014 ヤーベ 「まずは魔王様の居城へ戻りませんか?」
015 魔王 「むっ、そうだな。久々の我が城に戻るとするか」
016 ヤーベ 「私めが案内致します」
017 魔王 「うむ」



【魔王城】(観光地になっている)

018 魔王 「なっ、なんてことだ…」
019 ヤーベ 「なんて罰当たりなことを…」
020 魔王 「ヤーベ、これはどういうことだ」
021 ヤーベ 「100年の内に魔王様のお城が人間共の手に…観光地になっているとは」
022 魔王 「何故気付かなかったのだ…」
023 ヤーベ 「申し訳ございません…私めは魔王様のお側を離れるわけには行かず…」
024 魔王 「そのことではないわぁっ」
025 ヤーベ 「は?」
026 魔王 「観光地にすれば金をあっと言う間に稼げたではないかと言っているのだ」
027 ヤーベ 「はぁ…?」(納得したようなしないような返事)
028 魔王 「そうすればワシの偉大さをもっと簡単に知らしめることができた」
029 ヤーベ 「愚かな人間共から搾取すればいいことですよ」
030 魔王 「今観光地になっているということは誰かが儲けているということだ」
031 ヤーベ 「そう…ですね」
032 魔王 「探すぞ」
033 ヤーベ 「捜し出して殺すわけですね」
034 魔王 「金を返してもらう」
035 ヤーベ 「さようですか。確かに土地は魔王様のものですものですものね」
036 魔王 「ヤーベ、捜し出して俺の前に連れて来い」
037 ヤーベ 「はっ、ただいまっ」



【魔王城案内所】(店員と争うヤーベ)

038 店員 「お一人様ですか?500ジェントになります」
039 ヤーベ 「違うっ、ここは由緒ある魔王様のお城。それなのに勝手に観光地などにしてしまっている」
040 店員 「団体割り引きもございます」
041 ヤーベ 「違うっ、ここは魔王様のものであるぞ」
042 店員 「ガイドをおつけになるならば、あちらに」
043 ヤーベ 「違うっ」
044 店員 「おさわりは厳禁です。自分のケツ触ってろ」
045 ヤーベ 「違うっ、いい加減に話聞けっ」
046 店員 「いい加減にあなたのいい加減な話を聞いています」
047 ヤーベ 「ふざけるなっ。なんなら今すぐ貴様らを消してもいいんだぞ?…魔王様の力で」
048 魔王 「なんだ、ヤーベ。他力本願か?」
049 ヤーベ 「ま、魔王様っ!?」
050 店員 「お二人様なら一人500ジェントで、合計1000ジェントです」
051 魔王 「その金は誰の物だ?」
052 店員 「は?」
053 魔王 「その金はどこに行くのかって聞いてるんだ」
054 店員 「市ですが…。管理しているのも土地所有しているのもみんな市ですから」



【市役所】(受付にて)

055 職員 「市長に会いたくてもあの人はお忙しいから会えないよ」
056 ヤーベ 「会えないじゃ困るんだ。会わせろ」
057 魔王 『市長って様付けされていない…これはそれほど偉くないのか』
058 職員 「アポがないと無理です」
059 ヤーベ 「魔王様の居城を勝手に貴様らの物にしただろう」
060 職員 「えぇ、あそこは市の管轄ですが」
061 ヤーベ 「あれは崇高なる魔王様の所有物であり、貴様らの物ではない。返せっ」
062 所有 「返せと申されましても、書面にも正式に記されたものなので」
063 ヤーベ 「貴様ら人間共の書類なんて知ったことか。従わなければ貴様ら全員消すぞ」
064 職員 「いい加減警察に通報しますよ」
065 ヤーベ 「してみろっ消してくれるっ」
066 魔王 「待て」
067 ヤーベ 「ま、魔王様?」
068 魔王 「市長になれば魔王城は我が物になるのだな」
069 職員 「市のものですからねぇ」
070 魔王 「市長にはどうやったらなれるのだ?」
071 職員 「市長選挙で当選すればなれますよ」
072 魔王 「よし、わかった」
073 ヤーベ 「魔王様?」
074 魔王 「ヤーベ。市長選挙とやらに当選するぞ」
075 ヤーベ 「魔王様、恐れながら申し上げます…」
076 魔王 「何だ?」
077 ヤーベ 「魔王様ならばそのような回りくどいことをされずとも取り戻すことなど容易いはず…」
078 魔王 「ワシに指図するなっ」
079 ヤーベ 「申し訳ありませんっ」
080 職員 「あ、ちなみに市長選挙では届け出に住民票が必要だから」
081 魔王 「何だとっ!?」
082 職員 「あとお金も結構ないと難しいよ」
083 魔王 「…ヤーベ」
084 ヤーベ 「はい」
085 魔王 「やっぱり魔王城を占領してから市長になるか」
086 ヤーベ 「はいっ!」






作者のツブヤキ
 かっこいい魔王を描こうとしたら何だか情けない魔王ができました。
100年の内に王権がいつの間にか民主制になっていて、しかも市とかになってるというね。
100年は偉大なのだ。魔王はもはや時代遅れ。
100年経てば魔王なんて簡単に攻略されるんです。居城は観光地にされるし。
さてさて市長選挙で何故か当選して魔王市長が誕生し、市民に優しい魔王の誕生するわけですが、それはまた別のお話。

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