君のための魔法仕い5

君のための魔法仕い5

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:1不問:1
総セリフ数 125
製作日 2009/11/16〜2009/11/17
概要説明  通り魔に襲われたあかりは竹人の魔法によって九死に一生を得て、助かった。
しかし、魔法の使いすぎによる寿命の消費についていけなくなった竹人の肉体は中から侵食が始まっていた…
残り寿命をサギーから聞いた竹人のとった行動は・・・・・・
>>第1話 >>第4話
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
武宮 竹人
(たけみや たけと)
59 小学の時に父を亡くして母の手で育った高校生。
二条 あかり
(にじょう あかり)
43 武宮家の隣の家に住む薄幸の少女。両親がいつもケンカしていて母親から嫌われている。
サギー 16 いかにもって本から現れた魔法使い。竹人が開くまで竹人の父親に封印されていた。
会社員 7 通勤途中のサラリーマン。正義感溢れる優しい中年メガネ。






【病室】(ベッドに横たわるあかりに隣に座って声かける竹人)

001 竹人 「少しは落ち着いた?」
002 あかり 「だいぶ落ち着いた」
003 竹人 「無事で良かったよ」
004 あかり 「たけ君が助けに来てくれたんだよね。ありがとう」
005 竹人 「救急車を呼んだくらいで大したことしてないよ」
006 サギー 「ウソばっかり」
007 あかり 「たけ君や救急車がもう少しでも来るの遅れていたら私は…」
008 竹人 「不幸中の幸い。良かったよね」
009 あかり 「なんかたけ君に迷惑かけてばっかりでごめんね」
010 竹人 「気にすることないよ。困った時はお互い様だろ?」
011 あかり 「私じゃ、たけ君がこんな困った時は助けられる自信ないよ」
012 竹人 「今後あかりさんみたいな全く同じ人生はそうならんでしょ」
013 あかり 「確かに」
014 竹人 「困った時は助けてもらうから」
015 あかり 「うん」
016 竹人 「体調の方はいいの?」
017 あかり 「食欲もあるし、平気だよ。そろそろ外出許可ももらえるだろうから散歩とか行けるよ」
018 竹人 「そっかそっか。じゃ、近いうちに退院できるかな」
019 あかり 「病院も年末は忙しいから元気な人は追い出すと思うよ」
020 竹人 「元気ねぇ」
021 あかり 「通院で大丈夫な人だからね」
022 竹人 「通院は通院で面倒だけどな」
023 あかり 「入院してると曜日感覚もなくなるし、怠けるからダメだよ」
024 竹人 「怠けちゃダメだよ」
025 あかり 「だって暇だし…」
026 竹人 「明日、何かの本を買って来るよ」
027 あかり 「活字かー」
028 竹人 「マンガはダメ」
029 あかり 「えー」
030 竹人 「僕も読みたくなるから」
031 あかり 「いいと思うよ。一緒に読もう」
032 竹人 「巻そろえるの大変だし」
033 あかり 「頑張ればいいと思うよ」
034 竹人 「これだから病人は…ケホッカホッ…かはっ」(咳き込み吐血する)
035 あかり 「ちょっと大丈夫っ!?たけ君」
036 竹人 「ちょっと咳き込んだだけ…」
037 あかり 「ちょっとって…吐血してるのはちょっとって言わない」
038 竹人 「野菜ジュース野菜ジュース。さっき飲んだんだけど咳き込み過ぎて逆流しただけ」
039 あかり 「野菜ジュースって…そんな色じゃ…」
040 竹人 「とにかく平気平気。そんなに心配なら診断してもらって僕の健康体の診断書見せようか」
041 あかり 「うん」
042 竹人 「嘘だよ。診断書なんて1枚書いてもらうのにかなり高い額を請求されっからさ」
043 あかり 「ちゃんとお医者さんに診てもらうんだよ」
044 竹人 「おぅ。じゃ、今日は一度帰るから、また明日」
045 あかり 「うん」



【病院帰り】(街中にて)

046 竹人 「病院での吐血…」
047 サギー 「気になるか?」
048 竹人 「驚いたよ。健康体だってな、吐血しているのに」
049 サギー 「そりゃ健康体さ。医者なんかに寿命が減ってるなんてわかりゃしない」
050 竹人 「残り寿命が短いってことか…」
051 サギー 「知りたいか?」
052 竹人 「寿命減らされてこうやって衰弱して死ぬのか」
053 サギー 「お前の残り寿命いくらか知りたいか?」
054 竹人 「どうせまたとんでもない寿命数要求するんだろ」
055 サギー 「いや、今なら…半日でいいや」
056 竹人 「半日?」
057 サギー 「そうだ。…どうだ?知りたいか?否か?」
058 竹人 「じゃぁ…」
059 サギー 「お前の残り寿命は…」
060 竹人 『あれ…?』
061 サギー 「あと一年さ」
どさっ…(道端で竹人倒れる)
062 サギー 「倒れたか」
063 会社員 「キミ、大丈夫か?」
064 サギー 「さてあと一年と聞いてこいつはどうするか…楽しみだな」
065 会社員 「こりゃいかん。救急車だ」
066 サギー 「ま、こいつのことだ。あと一年も持たないのが確実だな」



【病室】(竹人目覚ます)

067 竹人 「…僕は」
068 会社員 「目が覚めたかい?」
069 竹人 「あ、はいっ」
070 会社員 「街中で急に倒れたから救急車を呼んだんだ」
071 竹人 「ご迷惑おかけしてスミマセン」
072 会社員 「いいや。それより発作か何か持っているのかい?医者は一度精密検査を受けるようにと言っていたよ」
073 竹人 「はい…ご迷惑おかけしたうえにお気にかけてもらってスミマセン」
074 会社員 「気をつけるんだよ。道路のど真ん中で倒れたら死んじゃうよ」
075 竹人 「気をつけます」
076 会社員 「じゃ、お大事に」
077 竹人 「ありがとうございました」
078 サギー 「目覚めたか」
079 竹人 「あと一年だって?」
080 サギー 「まぁね」
081 竹人 「ろくな魔法も使えない…」
082 サギー 「残り1年ぐらいのんびり好きなことして生きろよ」
083 竹人 「残された1年か…」



【バスの中】(あかりを病院から連れ出し、病院から抜け出した竹人)

084 あかり 「今日は外出許可まだとってないよ?それに遠出はダメなのに」
085 竹人 「怒られた時は怒られた時だ。謝れば済むって」
086 あかり 「むー、謝るの誰だと思ってるの」
087 竹人 「僕とあかりさん」
088 あかり 「でしょ?私も謝るんでしょ」
089 竹人 「そりゃそうさ。悪いのは一緒だもん」
090 あかり 「なんか腑に落ちなーい」
091 竹人 「あ、すみませんっ降ります」
092 あかり 「わっとっとっ…もう、今日なんかいつもと違うね、たけ君」
093 竹人 「ここの和菓子屋の団子を食べさせたくてさ」
094 あかり 「でも…閉まってるよ。今日は臨時休業だって」
095 竹人 「そんな…」
096 あかり 「また来ればいいよ。ね?」
097 竹人 「時間がないんだ」
098 あかり 「まだ高校一年だし長ーい人生が待ってるよ」
099 サギー 「それはお前だけだ」
100 竹人 「仕方ない次行こう」
101 あかり 「あ、その前にあそこでたいやき食べようよ。和菓子屋の代わりにさ」
102 竹人 「あ、うん」
103 あかり 「たけ君はクリーム派?小倉派?」
104 竹人 「クリームだな」
105 あかり 「私はチョコ派!すみません、チョコ、クリーム1つずつ下さい」
106 竹人 「ちょ、ずるっ」
107 あかり 「何が?」
108 竹人 「チョコレートなんて選択肢なかったじゃんか」
109 あかり 「うん。たけ君には2つしか選択肢なかったから」
110 竹人 「チョコとクリームだったらチョコの方が好きだよ」
111 あかり 「はんぶんこ。ね?」
112 竹人 「だな。頭とシッポ、どっちがいい?」
113 あかり 「クリームたっぷりの頭」
114 竹人 「ほいよ」
115 あかり 「ん。ありがとう。じゃ、半分食べていいよ。はむ」(たいやき咥える)
116 竹人 「えーと、これはどのように食べれと?」
117 あかり 「んー」
118 竹人 「ポッキーゲーム的な?」
119 あかり 「ん」
120 竹人 「じゃ、頂きます…あふっ!?中のチョコ熱ッ」
121 あかり 「やっぱたいやきでこれは厳しいね」
122 竹人 「結構ドキドキしたんだけど」
123 あかり 「ねー。楽しかった。またしよっ」
124 竹人 「じゃ、次行こうか」
125 あかり 「うん。」






作者のツブヤキ
 ついに展開はクライマックス。
あなたなら自分の寿命が残り一年と宣告されたら何をしますか・・・?

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