| シナリオ詳細 | |
| 掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
| 作者 | 月宮東雲 |
| 登場キャラ数 | ♂:3♀:1不問:1 |
| 総セリフ数 | 115 |
| 製作日 | 2009/11/7〜2009/11/10 |
| 概要説明 | 少しずつ狂い始めた竹人とあかりの関係は急速に接近したのだが… 魔法が切れてきたあかりは本来の究極な不幸少女になってしまう。 自体は最悪な展開に… >>第1話 >>第2話 |
| 利用にあたって | 利用規約 |
| 目安時間 | |
| 登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
| 武宮 竹人 (たけみや たけと) |
38 | ♂ | 小学の時に父を亡くして母の手で育った高校生。 |
| 二条 あかり (にじょう あかり) |
50 | ♀ | 武宮家の隣の家に住む薄幸の少女。両親がいつもケンカしていて母親から嫌われている。 |
| サギー | 3 | ? | いかにもって本から現れた魔法使い。竹人が開くまで竹人の父親に封印されていた。 |
| 警官 | 10 | ♂ | 夜間外出の青少年たちの取り締まりの警察官。 |
| 二条父 | 13 | ♂ | あかりの父親。仕事で忙しいせいか、仕事以外は厄介でしかない。妻の自由さにイライラ。 |
| 001 | あかり | 「たけ君って生まれてこなきゃ良かったって思ったことある?」 |
| 002 | 竹人 | 「どうしたの、突然」 |
| 003 | あかり | 「ん、たけ君もそう思う時ってあるのかなって」 |
| 004 | 竹人 | 「誰だってあるんじゃないかな。死にたいって思うこともあるだろうし」 |
| 005 | あかり | 「そっか…」 |
| 006 | 竹人 | 「何か悩み事?相談にのるよ?力になれるか分からないけど…」 |
| 007 | あかり | 「あ、ううん!だいじょぶっ」 |
| 008 | 竹人 | 「そっか。無理すんなよ?いつでも頼れって」 |
| 009 | あかり | 「うん。ありがとね」 |
| 010 | 竹人 | 「困っている人の力になりたいから」 |
| 011 | あかり | 「たけ君ボランティア精神旺盛だもんね」 |
| 012 | 竹人 | 「人を守るなんて大それたことは言えないから少しでも力になれればなって。できることしなきゃ」 |
| 013 | あかり | 「そうそう、普通女の子って白馬の王子様とかナイト様ってのが好きでしょ?」 |
| 014 | 竹人 | 「俺が君を守るよ。とか?頼れる男が好きって事でしょ」(セリフキザっぽく) |
| 015 | あかり | 「私はさ、ナイト様じゃなくて魔法使いに憧れるな」 |
| 016 | 竹人 | 「魔法使い?」 |
| 017 | あかり | 「変でしょ。美歌にもよく言われるから」 |
| 018 | 竹人 | 「いや、別に変じゃないけど。何で魔法使いなの?」 |
| 019 | あかり | 「魔法使いの方が色々な力を使って守ってくれそうだもの。ナイトは力だけでだと思うから」 |
| 020 | 竹人 | 「強さに頼れるっていいと思うけどな」 |
| 021 | あかり | 「魔法使いの方が真の強さを持っていると思うんだ。私は」 |
| 022 | 竹人 | 「魔法使い…か」 |
| 023 | あかり | 「…でもいないよね。そんなの。魔法使いなんて…お伽話の中だけでしか存在しないよね」 |
| 024 | 竹人 | あかりの寂しそうな顔に僕は思わず口を開きたくなった。『僕が魔法使い』だって… |
| 025 | あかり | 「おかえりなさい」 |
| 026 | 二条父 | 「ああ」 |
| 027 | あかり | 「ご飯今温めるから。今日ね、病院に行ってきたの。まだお母さん起きなくて…」 |
| 028 | 二条父 | 「風呂は?」 |
| 029 | あかり | 「沸いてるよ。もうしばらくやってるから慣れてきたね」 |
| 030 | 二条父 | 「そうだな」 |
| 031 | あかり | 「あのさ…お父さん。あの時、お母さん…私が邪魔だって…お金を使ってる邪魔者だって…。お父さんはどう思ってるの?」 |
| 032 | 二条父 | 「母さんが邪魔だと思ってるって?まぁ養育費は馬鹿にならないからな」 |
| 033 | あかり | 「養育費…」 |
| 034 | 二条父 | 「お前が稼いでくればいいんだよ。自分のこと自分でやれば何も言われないだろ」 |
| 035 | あかり | 「でも、バイトだってなかなかなくて…」 |
| 036 | 二条父 | 「体売って来い」 |
| 037 | あかり | 「え?」 |
| 038 | 二条父 | 「体売って来いって言ってんだ」 |
| 039 | あかり | 「体売る…って?」 |
| 040 | 二条父 | 「そこらで電話かければ男なんていくらでもひっかかるだろ。そいつらと寝ろって」 |
| 041 | あかり | 「援助交際…ってこと?」 |
| 042 | 二条父 | 「すぐ稼げるだろ」 |
| 043 | あかり | 「冗談でしょ…?」 |
| 044 | 二条父 | 「お前はそれしか価値ないだろ。金稼いで来い。お前にはそれしかない」 |
| 045 | あかり | 「ちょっと待ってよ…嘘でしょ?」 |
| 046 | 二条父 | 「稼ぐまで帰ってくんな。ここは俺の家だ」 |
| 047 | あかり | 「嘘…」 |
| 048 | 二条父 | 「ほら、早く出て行け。さっさと行って来い」 |
| 049 | あかり | 「やだよ…何で?」 |
| 050 | 二条父 | 「自分のこと自分でやれよ。ほら、出てけ」 |
| 051 | あかり | 「嘘だ…お父さんは酔っ払ってたんだ…」 |
| 052 | あかり | 「…でも私…それしか価値のない人間だったのかな…何のために生まれてきたの…?」 |
| 053 | 警官 | 「君?」 |
| 054 | あかり | 「邪魔だって…何で?」 |
| 055 | 警官 | 「ちょっと、君」 |
| 056 | あかり | 「私って何…?」 |
| 057 | 警官 | 「君、森山第三高等学校の学生だね。こんな時間に何しているんだ」 |
| 058 | あかり | 「何してる…?」 |
| 059 | 警官 | 「家出かい?お家はどこ?」 |
| 060 | あかり | 「家出…」 |
| 061 | 警官 | 「学校とお家に連絡するから学生証提示して。未成年の深夜徘徊はよくないことなんだからね」 |
| 062 | あかり | 「お家…」 |
| 063 | 竹人 | 「あれ?あかり?」(警官とあかり見つける) |
| 064 | 警官 | 「君ねー黙っててもわからないよ。交番行こうか?」 |
| 065 | 竹人 | 「あかりさん、どうしたんですか?」 |
| 066 | あかり | 「たけ…君?」 |
| 067 | 警官 | 「なんだい、君知り合いかい?」 |
| 068 | 竹人 | 「何かあったんですか?」 |
| 069 | 警官 | 「深夜徘徊だよ。君も高校生だよね?夜遊びは…」 |
| 070 | 竹人 | 「すみません、塾の帰りで…あかりさんが先行っちゃたんで探してたんです」 |
| 071 | 警官 | 「塾?」 |
| 072 | 竹人 | 「そのまま真っすぐ家に帰りますから。ご迷惑おかけしてすみませんでしたっ」(あかりの手を握って去る) |
| 073 | 警官 | 「君!ちょっと、書類っ…こら、待て!待ちなさいっ」 |
| 074 | 竹人 | 「あかりさん、あんな遅くにあそこで何してたの?」 |
| 075 | あかり | 「……」(うつむく) |
| 076 | 竹人 | 「言いたくないなら無理しなくていい。けど、ほんとに力になれることあったら何でもするよ?」 |
| 077 | あかり | 「たけ君…」 |
| 078 | 竹人 | 「君の力になりたいから…。この部屋でゆっくりくつろいでいいし」 |
| 079 | あかり | 「…うん」 |
| 080 | 竹人 | 「寝たかったら僕は廊下に寝るしさ」 |
| 081 | あかり | 「あの…たけ君…」 |
| 082 | 竹人 | 「ん?」 |
| 083 | あかり | 「私ね…お母さんを……」 |
| 084 | 竹人 | 「お母さんの件はあかりさんは悪くないって。誤って起きた事故なわけだし、そもそも刃物を取り出しているし…」 |
| 085 | あかり | 「それでも…」 |
| 086 | 竹人 | 「お父さんもお父さんだしね。親って育て方じゃないと思うんだ」 |
| 087 | あかり | 「それしか私には価値ないんだよ…」 |
| 088 | 竹人 | 「そんなことないよ。あかりさんはそんなために存在しているんじゃない」 |
| 089 | あかり | 「じゃあ、なんのため?なんのために存在しているの?」 |
| 090 | 竹人 | 「きっと必要としてくれている人がいるはずだから」 |
| 091 | あかり | 「……」 |
| 092 | 竹人 | 「そろそろ寝よう。僕は廊下に寝るからさ」 |
| 093 | あかり | 「たけ君。私を抱いて」 |
| 094 | 竹人 | 「え?」 |
| 095 | あかり | 「私をめちゃめちゃにしてよ」 |
| 096 | 竹人 | 「ちょっ、何やって…服着てっ」(顔真っ赤にして焦る) |
| 097 | あかり | 「男でしょ。私を抱いてよ」 |
| 098 | 竹人 | 「何言ってんだよ、あかりさん。冗談やめてよ」 |
| 099 | あかり | 「本気だよ」 |
| 100 | 竹人 | 「…僕は廊下で寝るから…」 |
| 101 | あかり | 「ねぇ、してくれないってことはそんなに私に魅力ない?抱く価値もないって言うの?」 |
| 102 | 竹人 | 「そうじゃないけど…」 |
| 103 | あかり | 「そうじゃないなら何?そうじゃない」 |
| 104 | サギー | 「またとないチャンスだぜ?やっちまいな」 |
| 105 | 竹人 | 「できないよ…」 |
| 106 | あかり | 「何のために私は生きているの」 |
| 107 | 竹人 | 「…正気を失っているあかりさんなんて抱けない」 |
| 108 | あかり | 「お母さんを殺そうとした犯罪者だものね」 |
| 109 | 竹人 | 「疲れてるんだよ、ゆっくり休みなよ。そんな発想おかしいさ」 |
| 110 | サギー | 「好きな子が目の前にいるのにお預けかい?」 |
| 111 | 竹人 | 「混乱しているl色々あって混乱しているだけなんだ。そんな状態で後々後悔させたくないっ」 |
| 112 | サギー | 「ほぉ…」 |
| 113 | 竹人 | 「あかりさんを正気に戻すッ」 |
| 114 | サギー | 「正気に戻すだって?正気になんのはお前の頭の方だろうが」 |
| 115 | 竹人 | 「正気に戻れッ!!」 |
| 作者のツブヤキ |
| ここらが波のピークですね。 幸せを失いし少女は最大の不幸を被るという。何度も読みたいシーンではないですねw 竹人の活躍に期待していくしかないです。 |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |