君のための魔法使い2

君のための魔法使い2

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:2不問:1
総セリフ数 107
製作日 2009/11/6〜2009/11/6
概要説明  体育の時間、男子生徒に襲われかけていたのを魔法によって助けた竹人
あかりを守るため次々と魔法を使っていくが、多くの魔法を使うためみるみる寿命が減っていく。
体調不良になってきて、魔法効果が切れ始めたんじゃないかという言葉に重みを感じる。
二条家ではいつもと違った夫婦喧嘩が……
>>第1話 >>第3話
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
武宮 竹人
(たけみや たけと)
34 小学の時に父を亡くして母の手で育った高校生。
二条 あかり
(にじょう あかり)
22 武宮家の隣の家に住む薄幸の少女。両親がいつもケンカしていて母親から嫌われている。
サギー 27 いかにもって本から現れた魔法使い。竹人が開くまで竹人の父親に封印されていた。
二条母 13 あかりの母親だが、あかりを邪険にし、煙たがっている。夫と毎日喧嘩中。
二条父 11 あかりの父親。仕事で忙しいせいか、仕事以外は厄介でしかない。妻の自由さにイライラ。






【図書室】(放課後、図書の整理中)

001 竹人 「危なかったな…」
002 サギー 「けど、二条あかりはいつもあんなんと隣り合わせだ」
003 竹人 「本気で言ってんのか?」
004 サギー 「大マジだ。それだけ不幸なんだ」
005 竹人 「回避する方法は?」
006 サギー 「幸せにする魔法をかけてやればいい」
007 竹人 「どうせまた寿命とるんだろ」
008 サギー 「当たり前だ。そしてまるでオレが悪者みたいな言い方してるけど仕方ないんだからな」
009 竹人 「二条あかりが、身に降りかかる災いを避けて、幸福に包まれるように…」
010 サギー 「10年消費ー」
011 竹人 「なんか実感湧かないんだよな。軽く言われると」
012 サギー 「10年、貴様の命は失われた」
013 竹人 「言い方変えても同じ」
014 サギー 「まぁ、その内嫌でも分かるさ。時間の大切さってのを」
015 竹人 「って、あかりさん危ないッ!!」
016 サギー 「あらあら、幸福が降り注ぐ前に本棚と本が降り注ぐってやつか」
017 あかり 「え…?」
018 竹人 「本棚と本よ、全部あかりを避けろッ」
019 あかり 「きゃー」
020 サギー 「半月消費だな…」
021 あかり 「あれ…本が…」
022 竹人 「間に合ったか…」
023 あかり 「今たけ君…」
024 サギー 「あーあーあー、見られた」
025 あかり 「今たけ君、魔法使ったでしょ…?」
026 竹人 「え…あ…」
027 あかり 「たけ君って魔法使い?魔法使いなんでしょ」
028 竹人 「いや…その」
029 あかり 「だってじゃないと今の説明つかないよね」
030 竹人 「んー…」
031 サギー 「あーぁ、めんどくさいことになったぞ。今後下手に二条あかりの前で魔法使えないぞ?」
032 竹人 「僕が魔法使いだってことを忘れろッ」



【竹人の部屋】(ベッドに横になる竹人)

033 サギー 「オレさー、お前バカだわって思うんだけど」
034 竹人 「うるせーよ」
035 サギー 「魔法使いってこと忘れさせるために1年だぜ、1年」
036 竹人 「ほんといくら寿命あっても足りなさそうだ…」
037 サギー 「これまで消費した寿命は26年と1日。生きてきた年数より多いぞ」
038 竹人 「僕、このまま死ぬかもな…」
039 サギー 「はいっ、そんな君にお得な情報をプレゼンツ!!魔法で何でもできるって言ったことをよく考えてみ」
040 竹人 「何でもできる…?」
041 サギー 「消費する寿命を0にすることはできないけど…半分にすること…」
042 竹人 「が、できるって?」
043 サギー 「そのために寿命を結構消費するけどな」
044 竹人 「もっと早く気付けばもっとお得だったわけだ」
045 サギー 「まぁ頭がキレるやつだったら思いついたかもな」
046 竹人 「今後魔法を使う際、寿命が半分になるように!」
047 サギー 「10年分だな」
048 竹人 「今後どのように変化するの?」
049 サギー 「元々お前はどんな魔法がどれくらい消費するか知らないだろ。まぁお得だ」
050 竹人 「無駄に消費しただけじゃないといいけど」
051 サギー 「ま、得したと思って寝ろよ」
052 竹人 「はいはい。んじゃ、おやすみ」
053 サギー 「何でお前にオレが消費寿を半分にする方法を教えたかを考えろよ…」(呟く)



【数カ月後、帰路】(ある日ふと体に異変を感じる竹人)

054 竹人 「なんか頭痛と吐き気があるんだけど…」
055 あかり 「風邪じゃないの?最近寝てる?」
056 竹人 「ぐっすりってほど寝てる…」
057 あかり 「じゃ、寝過ぎとか」
058 竹人 「なんか目回るもの」
059 あかり 「病院行った方がいいよ」
060 竹人 「んー近々行こうかな…これ結構マズい」
061 あかり 「じゃ、私こっちなんで」
062 竹人 「お疲れー」
063 サギー 「あー、もしかしてお前、魔法効果切れてきたかもよ」
064 竹人 「は?」
065 サギー 「お前が弱ってくると魔法の効果も弱まるからな」
066 竹人 「そしたらあかりが再び不幸になるとか言わないよな?」
067 サギー 「可能性は十分にある」
068 竹人 「おいおい…僕の寿命を返せよ…」
069 サギー 「魔力に変換しちゃってるから返せないわ」
070 竹人 「ほんとお前って悪魔だな」
071 サギー 「いやいや。ただの魔法使いだから」
072 竹人 「駄目だ…寝よ…」



【二条家】(夫婦喧嘩の真っ最中)

073 二条母 「あたしの勝手でしょっ」
074 二条父 「だから自分勝手すぎんだよ」
075 二条母 「あたしの人生だもん。あんたに決められたくないの」
076 二条父 「それが勝手すぎるっていってんだろうが」
077 二条母 「もう我慢するのは嫌なのよ」
078 二条父 「なんだよ、俺が我慢しろって言うのか?」
079 あかり 「あの、二人とも喧嘩なんてやめてよ」
080 二条母 「うるさいわね」
081 二条父 「あかりの面倒ぐらいしっかりみろよ。俺は仕事があんだからよ」
082 二条母 「だから何であたしが面倒みないといけないの。面倒な」
083 二条父 「子供の前で言うセリフじゃないだろ!面倒だって」
084 二条母 「疲れたのよ。何もかも」
085 二条父 「あかりは手がかからないだろ」
086 二条母 「かかりまくりよ。何でご飯作ったり洗濯したりしないといけないのっ」
087 あかり 「お母さんが大変だって言うなら全部私やるからっ」
088 二条母 「そういう問題じゃないのっ」
089 あかり 「何でも手伝うから」
090 二条母 「あんたなんか産むんじゃなかった」
091 二条父 「そんな言い方ないだろっ」
092 二条母 「あんたがいるから自由がないのよ。そうだわ、あんたがいるから…」(包丁取り出す)
093 あかり 「お母さん!?」
094 二条母 「あんたなんかいなくなればいいのよっ」(包丁突き出す)
095 あかり 「やめてよっお母さんっ!危ないからしまって!!」(手を押さえて包丁を取り上げようとする)
096 二条母 「あんたなんか産まれてこなきゃよかったのよっ!」
097 あかり 「危ないって!」
098 二条母 「ぅ……」(倒れる)
099 あかり 「お母さんっ!?しっかりしてよ、お母さんっ!!」
100 二条父 「まずは救急車だ」
101 あかり 「お母さん…」
102 二条父 「母さんは転んで刺さったんだ。だろ?」
103 あかり 「私が刺しちゃった…」
104 二条父 「転んだ時に刺さったんだ」
105 あかり 「私が…」
106 二条父 「転んだんだ。いいな」
107 あかり 「…うん」






作者のツブヤキ
 なんだかどんどん鬱になっていく物語ですね。
こんな家庭になりたくはないです。そう思っています。
ここまで過激なほどではなかったですが、小さい時親に殺されかけたことががが…
円満で幸せな家庭が多くある…できることを祈ります。

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