君のための魔法仕い

君のための魔法仕い

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :3:3不問:1
総セリフ数 116
製作日 2009/11/4〜2009/11/5
概要説明  開いた魔本から突然ピエロのような魔法使いが華麗な登場。
魔法使いから君は魔法使いだと言われた。突然魔法使いになったって何に魔法使っていいか…
気になっていた女の子が大変な目に遭って…
利用にあたって 利用規約
目安時間 9分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
武宮 竹人
(たけみや たけと)
44 小学の時に父を亡くして母の手で育った高校生。
二条 あかり
(にじょう あかり)
21 武宮家の隣の家に住む薄幸の少女。両親がいつもケンカしていて母親から嫌われている。
3 竹人の母親。アバウトで片付けることが多い。
鈴木 美歌
(すずき みか)
6 あかりの親友。あかりと一緒に過ごすためだけに学校に来ている子。
サギー 33 いかにもって本から現れた魔法使い。竹人が開くまで竹人の父親に封印されていた。
男子生徒A 4 あかりを付け狙う男子生徒の一人
男子生徒B 5 あかりを付け狙う男子生徒の一人






【竹人の部屋】(うっかり開いてしまった魔法の本から光が溢れる)

001 サギー 「君は今日から魔法使いだ」
002 竹人 「突然出てきて突然何言ってるんだ?」
003 サギー 「ん?オレのことを疑ってるのか?特別、オレが魔法使いだってことを証明するため、見してやんよ。お前の未来をなっ」
004 竹人 「僕の未来…?」
005 サギー 「世のため人のためにと想うあんたはボランティアとして人を助け、人から感謝されて生きていく。もっと地域をよくしようと地方議員にまでなったりする」
006 竹人 「僕が地方議員だって?」
007 サギー 「長年好きだった相手とめでたく結婚。長寿をまっとうする幸せな人生さ。…とまぁ、サービスはここまで」
008 竹人 「それが魔法?」
009 サギー 「オレの紹介は終わり。今度はお前の番さ。お前は何でも願いを叶えることのできる魔法を身につけた。そうだな…何か使ってみろ」
010 竹人 「突然魔法を使えと言われても…」
011 サギー 「思いつかない?…あー、たいやきとか食べるか?」
012 竹人 「まぁ、クリームが好きだけど…」
013 サギー 「オレはチョコだけどな。…じゃ、言ってみろ?たいやき食いたいって」
014 竹人 「クリームたいやきが食べたいな……で、いいのか?」
015 「竹人ー?たいやき買ってきたけど食べるー?」
016 サギー 「ほらな、ありえないことが起きる。ただし、今ので1時間の寿命をもらった」
017 竹人 「寿命をもらったって?」
018 サギー 「気をつけろ。人を動かす魔法こそより多くの寿命が必要になる」
019 竹人 「お前は悪魔か?」
020 サギー 「その力、どう使おうと君次第。ではではー」
021 竹人 「おい、ちょっと待て…勝手に消え……」
022 「竹人ー、はい、たいやき」
023 竹人 「ちょっ、シッポもげてる」
024 「あんたが遅いから食べちゃった」
025 竹人 「シッポ食うなよ」



【学校】(休み時間中机で考える竹人)

026 竹人 「さて…何に魔法を使おうか…」
027 美歌 「昨日のドラマで白馬の王子様の描写があったけどさ、やっぱりナイト様に憧れるよね、あかり」
028 あかり 「んー私はナイト様より魔法使いがいいかな…?」
029 美歌 「うそー。魔法使い?なんでなんで?ローブとかダサいじゃん」
030 あかり 「ナイトって騎士でしょ?守ってもらうばっかりじゃ申し訳ないし…お互いで共存するのが一番じゃない?」
031 美歌 「女の子は守られてなんぼのもんでしょ。いざって時に男は頼りにならないと!」
032 竹人 「あかりと話してみたいかも。変わった思考してそうだし…」
033 サギー 「OK。半日消費ね」
034 竹人 「おまっ…」
035 サギー 「魔法執行人だからねー。全く…奥手だとこんなことにも魔法使うんかい…いくら寿命あっても足りないぞ?」
036 竹人 「接点ないと話しかけにくいんだよ」
037 サギー 「接点ねぇ…お前と二条あかりは図書委員だ。今日の放課後の会議についてでも話してこい」
038 竹人 「あの…」
039 あかり 「あ、武宮君だよね?同じ図書委員の」
040 竹人 「お、おう。僕、委員決めの時休んじゃって…気付いたら図書委員になってたんだよな」
041 あかり 「図書委員になったんならしっかりやり通さないとね。フォローするから」
042 竹人 「まぁ、僕もそんなに無責任じゃないから頑張るよ」
043 あかり 「あ、えと。私、二条あかり。あかりでいいからね。同じ年齢なんだから」
044 竹人 「僕は武宮竹人。苗字も名前も『たけ』がついてるから『たけ』でいいよ」
045 あかり 「うん。よろしくね、たけ君」



【帰路】(委員会も終わり、暗くなった夜道を帰る)

046 あかり 「長かったねー委員会」
047 竹人 「高校にもなって何であんなに長く話し合わないといけないんだか…」
048 あかり 「あ、私は家こっちなんだけど、たけ君、無茶してない?」
049 竹人 「俺も家こっち。雨宮町三丁目だから」
050 あかり 「私も雨宮町三丁目だよ」
051 竹人 「意外と近くに住んでるのかもな」
052 あかり 「住んでいるのかもね」
053 竹人 「じゃ、僕ここだから」
054 あかり 「私そこなんだけど」
055 竹人 「隣りじゃんか」
056 あかり 「気付かなかったね。なんかおかしー」(笑うように)
057 竹人 「そんなこともあるんだな。んじゃ、また明日学校で」



【竹人の部屋】(ベッドに寝転がりながら回想する竹人)

058 竹人 「あかりと話せるようになったぜ」
059 サギー 「まぁこれもそれも魔法のお蔭だな」
060 竹人 「まぁな…便利つっちゃ、便利だな」
061 サギー 「ただ、一時の欲に溺れると命を失うことになるから注意しろよ?」
062 竹人 「魂食うって、お前、悪魔だろ」
063 サギー 「いんや、ただの魔法使いだよ」
064 竹人 「少なくともただ者ではない」
065 サギー 「それとオレの名前、サギーなんで」
066 竹人 「うおっ、名前すんごく怪しい」
067 サギー 「照れると無駄に寿命取っちゃうから気をつけて」
068 竹人 「なら一生照れんなっ迷惑だ」
069 サギー 「欲に溺れて果てた者など五万といるからな」
070 竹人 「気をつけないとな…見えない寿命との戦いだから…」
071 サギー 「ちなみに、取った寿命は返せないからね?魔力に変換されてるから。慎重に使うことをオススメするぞ」



【学校】(体育の時間前の移動)

072 サギー 「あ、オレから1つ、忠告」
073 竹人 「何?」
074 サギー 「二条あかり、あいつは生まれながら薄幸の少女だぞ。あいつのために尽くそうとか考えてるのならやめとけ」
075 竹人 「幸薄いなら尚更だ。あんないい子が不幸になっていいわけがない」
076 サギー 「正真正銘のアホやろ」
077 竹人 「幸せにさせるって言ったら何年盗られるんだ?」
078 サギー 「人を盗っ人みたく言うな。んーまぁざっと10年くらいか?他人の運命を左右するから魔力をかなり消費すんだよね」
079 竹人 「そっか。それは考えて使わないとな」
080 サギー 「薄幸どころか不幸を呼び寄せているなーあいつ」
081 竹人 「確かにクラスに大体そういう子、一人はいるけど…」
082 サギー 「いわゆるトラブルメーカーってやつだな。こりゃ苦労するぜ」



【体育館裏】(男子生徒3人に囲まれるようにあかり)

083 あかり 「用意するのってメジャーと?」
084 男子生徒A 「重いのは俺達が持つからよ」
085 あかり 「ベースって意外と重いからお願いね」
086 男子生徒B 「そろそろいいんじゃないか?」
087 あかり 「あ、でもラインって引いてるからメジャーいらないよね」
088 男子生徒A 「あぁ、そうだな」
089 男子生徒B 「茶番はもう終わりにしようぜ。演じんの疲れた」
090 あかり 「…っ!?何するの?」(羽交い締めにされて戸惑う)
091 男子生徒A 「俺達と体育の授業しようぜ」
092 あかり 「なに…それ…」
093 男子生徒B 「体育より保健の授業かもなっ」
094 あかり 「ちょっと、やめてよっ。離してっ」
095 男子生徒B 「叫んだって無駄さ。誰もこねーよ」
096 サギー 「二条あかりなら男たちに連れられて体育館裏に連れて行かれたぜ」
097 竹人 「なんてことだっ…あかりっ!?」(集団を見つける)
098 あかり 「いやっ!やめてっ!!」
099 サギー 「さぁ、どうする?魔法を使うか否か」
100 竹人 「僕が飛び出すか…あいつらを消すか…誰かを呼ぶべきか…」
101 あかり 「やだっ…やめてよ…お願い……」
102 サギー 「迷ってると貞操奪われちまうぞ?」
103 竹人 「あいつら3人が今すぐ去るようにッ!!」
104 サギー 「5年消費するぞ?」
105 竹人 「いいからっ早くッ」
106 サギー 「後悔すんなよ」
107 美歌 「あかりー?先生、こっちです」
108 男子生徒B 「おい、先公くっぞ」
109 男子生徒A 「バレたらマズイ。ズラかるぞっ」
110 美歌 「あかり、具合とか…」
111 サギー 「ほぅ、自分で助けに入れば手柄も取れただろうに…」
112 竹人 「3人相手じゃ助けられなくて格好悪くなるだけだったよ。それにもし先生呼んだとしても弱っちかったら…ね」
113 サギー 「ま、賢い判断つっちゃぁ、賢かったかもな」
114 竹人 「あかりが無事で良かった」
115 美歌 「あかり、ほんと大丈夫?」
116 あかり 「…うん」






作者のツブヤキ
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どうせ保管していてもたぶん一生やらない作品だと思うので、皆さんやっちゃって下さいな
話の内容が結構重いんでそうやれるもんじゃないんですけどねw
これが、1/6話です。

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