The stone of the hope 第3話

The stone of the hope 第3話

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :4:4
総セリフ数 112
製作日 2009/10/13〜2009/10/20
概要説明  突然隣村に儀式の一式を買ってくるよう命じられた6人。
それぞれの用事もあり、厄介事は引き受けたくないというのが共通の見解だったが、
ゼクは露骨に態度に出す。ゼクに説得を試みるも……
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
ルシバ=ホーリー 16 発明家の息子。人間。温和な性格の持ち主。
メソカ=スリニー 5 農家の娘。人間。天然のドジっ娘。まだ幼さが抜け切らない。
アズナ・センカ 17 センカダバーズの看板娘。竜人。大雑把で朗らかな性格。活発系の元気娘。ナイスバディー
ゼク・ケヌマ 19 村の鍛冶屋の息子。竜人。我儘で自己中心的なところが多い。アズナと幼馴染だが、喧嘩ばかりしている。
ミイカ 8 石占い師。淡々と喋る緑髪のエルフ。感情を押し殺していることが多い。
レミンナ 5 エルフらしからぬ、活発、活動的、社交的なオレンジ髪のエルフ。
オルド=ケイン 15 金髪の少年。村長の家で住み込みで働いている。気が利き、人がいい。
村長 27 カルス村の村長。少々天然部分を持っている






【村長の家】(午前中村長の家にお邪魔するルシバ)

001 村長 「なーに、簡単なことじゃよ。ただ隣村で儀式の一式を買い付ける。子供でもできることじゃ」
002 ルシバ 「僕、初めて聞いたんですけど。代々行われてきたことなんですか?」
003 村長 「んにゃ、希望の石もそれなりに保つものじゃから、それほど頻繁に行くもんでもないんじゃ」
004 ルシバ 「何で僕たちを選んだか教えていただけないですか?」
005 村長 「知らん。希望の石に聞くんじゃな」
006 ルシバ 「希望の石が喋ったんですか?」
007 村長 「石が喋るわけあるまいが……いや、喋ったと言えばそうなのかもしれぬ」
008 ルシバ 「どういうことですか?」
009 村長 「今回の一件もそうじゃが、希望の石については『石占い師』と呼ばれる者に託しておるのじゃ」
010 ルシバ 「あのミイカといったエルフの女性の方ですね」
011 村長 「古くからいる存在ではないのであろうが、石について詳しい不思議な力を持った者じゃ」
012 ルシバ 「ミイカさんから聞かされたんですか?」
013 村長 「そうじゃとも。石占い師がしっかりしておらねば村は衰退の一方であるからのぅ」
014 ルシバ 「石占い師…かぁ」
015 村長 「同じ村に住んでおるんじゃ。人見知りなぞせず、色々な人々と交流を深めてはどうじゃ?」
016 ルシバ 「はい」
017 オルド 「お爺様…おはようございます」
018 村長 「む、オルドか。おはよう」
019 ルシバ 「金髪の少年…村長、あの人前からいましたか?」
020 村長 「ん?オルドのことか。いや、まぁな…」
021 ルシバ 「金髪といえば、昨日の女の子は元気ですか?ちょっと落ち込んでいたようなので…」
022 村長 「あの子のことなら心配いらん。あやつは世の中を知らな過ぎるからのぅ」
023 ルシバ 「それならいいんですが…」
024 村長 「なんじゃ、ルシバ。あやつに惚れおったか?」
025 ルシバ 「なっ、そんなんじゃないですよ!」
026 村長 「ぬしにはメソカがおるものなぁ」
027 ルシバ 「メソカは幼なじみで…妹みたいなものですよっ」
028 村長 「そうかそうか。結構結構。…どれ、昼飯にでもするかの」
029 ルシバ 「あ、じゃあ僕はこの辺で」
030 村長 「む?食べて行かぬのか?」
031 ルシバ 「母さんが待ってると思うので」
032 村長 「おぅおぅ…またの、ルシバ」



【アズナの店前】(アズナとゼクが口論中)

033 ゼク 「ぐぉぉぉぉぉ…」(腹部抱え顔真っ青)
034 アズナ 「だから言ってんだろ。ウチは薬は扱ってないって」
035 ゼク 「げ、解毒剤とか…あ、あんだろ?」
036 アズナ 「ねぇって」
037 ゼク 「た、頼む。ほんとに…」
038 アズナ 「昨日あんたが馬鹿やっからさ」
039 ゼク 「お、俺は悪くねぇ…ぬぉぉぉぉ…」
040 アズナ 「まさかあの子の予言通りってのも、空恐ろしいな」
041 ゼク 「あいつ絶対呪いかけただろ…」
042 アズナ 「まさかー。あんたが魚の毒に当たっただけさ」
043 ゼク 「昨日親父に殴られたんだぞ?まだ腫れてやがる」
044 アズナ 「それもあんたが悪い」
045 ゼク 「何だよ。お前に何がわかんだよ」
046 アズナ 「エルフを罵倒して、自分勝手な行動をした。この一族の恥さらしがっ」
047 ゼク 「なっ、聞いていたのかっ」
048 アズナ 「家の外までガンガン響いてたぜ」
049 ゼク 「とにかくあのアマ、次会ったらただじゃおっかねぇ」
050 ミイカ 「あら…何してくれるのかしら」
051 ゼク 「ぬぉっ!?」
052 ミイカ 「羽根ペン1つ」
053 アズナ 「あ、おう。羽根は白羽根?黒羽根?」
054 ミイカ 「白」
055 アズナ 「あいよ。30セルだな」
056 ゼク 「おぃ…お前のせいで俺は…」
057 ミイカ 「悪いけどあなたの運命のほんの一部を教えただけ。八つ当たりはやめて」
058 ゼク 「八つ当たりじゃねぇ!仕返しだっつーの!」
059 アズナ 「ゼク、あんたみっともないよ」
060 ゼク 「俺はぜってー行かねーからなっ」
061 オルド 「こんにちわー」
062 アズナ 「お、村長からのお使いかい?」
063 オルド 「えぇ。そんなところです」
064 ゼク 「村長の所にこんな奴いたか?」
065 オルド 「村長の家で住み込みで働かせて頂いてます。オルドです」
066 アズナ 「今日は何を買ってく?」
067 オルド 「フルーツを切らしてしまいまして…旬のフルーツを少々チョイスして頂けますか?」
068 アズナ 「あいさ、りょーかい」
069 オルド 「ゼクさん、村の外を知ることができる折角のチャンスですよ」
070 ゼク 「あん?」
071 オルド 「村の外は邪気に包まれているため特別な用事がなければ出ることのできない隔離状態」
072 ミイカ 「もっとも、外の世界に興味を持たなかった者には無縁の話」
073 オルド 「勇者ケラス。憧れているあなたには無縁の話ではない気がします」
074 ゼク 「何だよ…」
075 オルド 「後悔しますよ。旅に行かないと…」
076 ゼク 「てめーの知ったことじゃないだろうがっ」
077 オルド 「行ける資格を持っていながら行かないと言ってるあなたが羨ましくて仕方ないんですよ」
078 アズナ 「村長に頼み込むか?ウチからも。こんな奴よりよっぽど気が利きそうだ」
079 ゼク 「んだとっ?コラァ!」
080 ミイカ 「調和、協調性…」
081 オルド 「規則だそうですから。よほどな事情がない限りお爺様の発言は覆せませんよ」
082 アズナ 「そっか…。だとよ、ゼク。あんたはこの子も昨日の女の子の犠牲にして旅立つ資格を持ってんだとさ」
083 ゼク 「へっ…知ったことかよっ」



【村長の家】(旅の打ち合わせ中)

084 村長 「隣村じゃから街道らしきものを真っすぐ進んで行くだけじゃ。これといった危険もない」
085 レミンナ 「と、言ってるけどこのジジイの言うことを鵜呑みしちゃダメだからね」
086 村長 「のっ!?」
087 レミンナ 「ジジイの頭は古いの。近年は邪気が濃くなって治安が悪くなってるの。キャラバンを狙った盗賊集団もいるから注意しないと」
088 村長 「う、うむ…」
089 メソカ 「村長さん、隠し事はよくないですよ?」
090 ルシバ 「無知が一番恐いって言いますからね」
091 メソカ 「他には隠してる危険はないですか?」
092 村長 「う、うむ…ほ、他にはない。盗賊もここらでは出ないと思うのじゃがな…」
093 レミンナ 「その発想が古いのよねー」
094 ミイカ 「レミンナ…少し口悪い」
095 レミンナ 「え?そうかなー。気にしないでね、村長」
096 メソカ 「あ、村長さん」
097 村長 「む?」
098 メソカ 「おやつはいくらまでですか?」
099 村長 「…みんなで話し合って決めい」
100 レミンナ 「おやつかぁ…」
101 ミイカ 「水玉りんごは入らない…」
102 村長 「それはデザートじゃからの」
103 アズナ 「ウチのところから好きなの買ってくといいよ」
104 メソカ 「うん!」
105 村長 「じゃぁ、解散じゃ。旅立ちの日まで出発の準備をしっかりしとくのじゃぞ」
106 オルド 「…村長」(みんなが出て行くのを見届けてから話しかける)
107 村長 「む?」
108 オルド 「彼らにもし隣村に売っていなかった時のことを教えなくていいのですか?」
109 村長 「…最悪なケースは考えぬことにしてるんじゃ。言霊っちゅーものもあるからのぅ」
110 オルド 「そうですか…」
111 村長 「いかんいかん、発想が年寄りじゃったな」
112 オルド 「もう十分ご高齢なんですからお気になされなくても。さ、夜は冷えますから早く寝ましょう」






作者のツブヤキ
 第3話を書かせて頂きました。
小説とはまたちょっと展開を変えて違うストーリーで進めております。
掲示板にて前の作品をやって頂いたとのことと続編を創って頂ければ的なことが書かれていてとても嬉しかったです。
やはりこういうのは書いていて直接反応が見れるとやりがいがあるんですよね。
続きも書こうと思えますし。何もないと書くのもやめようかと思っちゃいます(笑)
皆さんも感想・意見などガンガン書いて下さいね♪

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