探偵×2物語-幽霊は相棒-

探偵×2物語-幽霊は相棒-

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:2
総セリフ数 100
製作日 2009/9/23〜2009/9/25
概要説明  近所の古びた洋館にて何やら怪しい噂が広まっている。
その謎の真相を突き止めるべく、高校女子名探偵が立ち上がった。
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
二宮 巧
(にのみや たくみ)
47 推理研究サークル生。シャーロック・ホームズの大ファン。薫の助手をしている。
天道 薫
(てんどう かおる)
42 高校生探偵。男装を好み、変装の時は男装する。破天荒なタイプでお転婆。
伊東 有理沙 11 洋館にて幽霊騒動を引き起こした幽霊。可愛らしい少女の容姿。






【夜中】(古びた洋館の前に立つ二人)

001 「本気でここに入るんですか?」
002 「うん。何か?」
003 「いや、何か心の準備ができていないというか…」
004 「僕は準備できたから」
005 「あ、いや待ってください!!」
006 「助手は助手らしく僕に従ってればいいよ」
007 「はぁ…俺の方が年上なんだけどなぁ…」



【洋館の中】(懐中電灯で照らしながら歩く)

008 「あ、今回の依頼の内容聞いてないですよ」
009 「助手たるものが聞いてなくてどうする。僕より調べてアシストするのが君の仕事だろ?」
010 「依頼主は誰なんですか?」
011 「友美から」
012 「天道さんの友人じゃないですか!」
013 「最近噂になっていたから調べて欲しいとのこと」
014 「ただの好奇心旺盛な子にありがちな見てみたガールってやつですね」
015 「まぁ、緊急を要するものではなかったが、好奇心を抑えられなくて困っていたようだからな」
016 「振り回されるこっちの身になって欲しい…」
017 「真偽を確かめるのも探偵の仕事。人助けもできて…」
018 「お取り込み中すみませんが、なんで友美さんはこないんですか?」
019 「お化け怖いって」
020 「なるほど。夜な夜な女性の泣き声が聞こえるから調査して欲しいって内容ですね」
021 「ま、そんなところだね」
022 「確かめられるんですか?」
023 「やってみないとわからん」
024 「天道さんは幽霊っていると思いますか?」
025 「…いない」
026 「じゃあ今回の件は何かトリックがあるわけですね」
027 「というわけでまずは屋敷内調査だ」
028 「了解です」
029 「ところで巧は信じているのか?」
030 「え?」
031 「悪いことは言わない今すぐ抜けろ」
032 「何が!?」
033 「怪しげな宗教はよくないよ」
034 「別に宗教には入ってないです!!」
035 「それならいいんだけどさ…僕まで勧誘されちゃかなわないからね」
036 「幽霊がいるかどうかの話だったんじゃないんですか?」
037 「その話はさっき終わっただろ。情報が遅れてるよ」
038 「主語くらい欲しい…」(呟く)
039 有理沙 「守護が欲しいの?」
040 「えぇ。ないと困ります」
041 有理沙 「じゃあ守護あげるよ」
042 「主語をあげる?」
043 「さっきから何ブツブツ言っているんだ?たっくん」
044 「あれ?天道さん喋ってませんでした?」
045 「薄気味悪いこと言うな。一人でブツブツ言う趣味は今のところない」
046 「え?だって主語がどうのこうの…って」
047 「……」
048 「あぁっ!?あの目は…」
049 「あまりにも怖すぎる目の鋭さから、シネシネ光線を放っているんじゃないかと噂され、明らかにお前だろって最初っから決めつけた眼差しで、相手に精神的ダメージを与えるあの目は…謎が解けた証拠だ!」
050 「……」
051 「ただ…何で俺に向けられているんだろう…」
052 「たっくん…」
053 「はいっ、薫探偵。なんでしょう?」
054 「自首しな…」
055 「は?」
056 「今回の幽霊騒動…全部…」
057 「ちょ、ちょっと待ってください!!何言ってるのか分からないですよ?」
058 「犯人はただ一人。探偵、天道薫の名に賭けて言う。……犯人は、お前だッ!!」
059 「な…」
060 『なぜそうなるー』(がっかりしたように)
061 「あなたの体が光っているのが何よりの証拠だ。暗闇で光る人間などいない」
062 「え…俺、死んでるの?」
063 「というわけで通報っと…」
064 「ちょ、やめてよっ!?根拠なさ過ぎっ」
065 「え?それで逮捕できないなら僕を襲ってきたって濡れ衣で…」
066 「濡れ衣っ!?」
067 有理沙 「襲いませんっ!!」
068 「え?」
069 有理沙 「そ、それに逮捕できるものならしてみてください!!」
070 「声が…」
071 「正体を現わしたな、真犯人」
072 「ちょ、俺、元容疑者!?」
073 有理沙 「幽霊を警察に引き渡そうなんてする人初めて見た」
074 「僕も初めて聞いた」
075 有理沙 「……」
076 「あなたは誰にも気付かれないため、誰かに気付いてもらいたくて毎晩毎晩懐中電灯を使用し、窓際で顔を照らし出していた」
077 「地味っ」
078 「それをたまたま通りがかった小学生が見てしまった」
079 「夜間徘徊じゃん」
080 「そして瞬く間に噂は広がって尚更寄り付かなくなったってとこかな」
081 有理沙 「ご名答」
082 「よし、じゃあ気が晴れたから帰ろうか」
083 有理沙 「え?え?え?」



【洋館の外】(巧にとり憑く有理沙を見て)

084 「僕の助手が気に入ったの?」
085 有理沙 「あなたに取り憑いたら殺されそうで」
086 「もう死んでるじゃんか…」
087 「助手の助手ができたじゃないか」
088 「これじゃあ、推理研究会よりオカルト研究会の方が似合いそうだよ…」
089 有理沙 「伊東有理沙です。よろしく!」
090 「かわいい子で良かったじゃん」
091 「取り憑かれたと思うだけで憂鬱だよ」
092 「幽霊を連れて謎を解決していく探偵。かっこいいじゃん」
093 「じゃ、代わって下さい」
094 「やだ」
095 「…あぁもうひどい」
096 「謎はいつもひとつ!!」
097 「真実でしょっ!?」
098 「僕が一度に引き受けられる事件は一つまでだからOK」
099 有理沙 「今後の事件に期待だネ」
100 「先行きが不安だよ…」






作者のツブヤキ
 刑事×2物語に次いでの短編シリーズものを創りはじめてみました。
あの人気の某名探偵アニメの名(?)探偵役の声優さんが降板されてしまいましたし…。
ここ数年しばらく観ていなかったとはいえ、以前までかなり馴染んだ方だったので非常に残念でした。
推理好きのオタクと推理好きの高校生。プラス1のコンビ…トリオがどうなっていくのかが楽しみ…デス。

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