| シナリオ詳細 | |
| 掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
| 作者 | 月宮東雲 |
| 登場キャラ数 | ♂:1♀2不問:1 |
| 総セリフ数 | 129 |
| 製作日 | 2009/9/1〜2009/9/1 |
| 概要説明 | 戦争起こそうと動いているウェルート国の動きを探るよう命じられたロサンスト国の隠密組織。 三人組でウェルート国境付近の町に潜入し、ウェルート国の軍を監視していた。 動きがないことに安心をしていたが、それはとんでもない誤算だった。 |
| 利用にあたって | 利用規約 |
| 目安時間 | 8分程度 【〜10分】 |
| 登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
| メイル | 24 | ♀ | 隠密組織の隊長。頼りがいがあり、部下たちからの信頼も厚い。…女にモテる |
| レイ | 52 | ♀ | 隠密組織の一員。メイルに憧れと好意を抱いている。容姿がよく、囮作戦によく利用される |
| スン | 44 | ? | 一応少女。フードを常に被り、少年っぽい容姿のためよく間違えられる。隊内で一番冷静で賢い |
| 兵士 | 9 | ♂ | ウェルート軍の兵士。もはや雑魚キャラ扱い。 |
| 001 | レイ | 「隊長、奴等はまだ動く気配ありません」 |
| 002 | メイル | 「了解。ま、大体そんなところでしょう。まだ動くには時期尚早のハズ」 |
| 003 | レイ | 「我々がこの町に潜入してから三日…奴等は四日です」 |
| 004 | メイル | 「中隊一個が動いているため人数が多い。数日間は落ち着かないため、長期滞在をするだろう。三日ならば、そろそろやっと落ち着いてきたってところだろう」 |
| 005 | レイ | 「演習の帰還途中と考えていいのですか?」 |
| 006 | メイル | 「いや…演習にしては妙だった。国境警備隊とも合流している」 |
| 007 | レイ | 「では…」 |
| 008 | メイル | 「戦争を仕掛ける気だ」 |
| 009 | レイ | 「では、あの中隊を…」 |
| 010 | メイル | 「まだ大丈夫。動く気配がない」 |
| 011 | レイ | 「動きがありましたらすぐに報告致します」 |
| 012 | メイル | 「あぁ。…ところで、スンさっきから何している?」 |
| 013 | スン | 「カード占い」 |
| 014 | メイル | 「カード占い?」 |
| 015 | レイ | 「この町に入ってから露店に占いのカードがあって買ったようです」 |
| 016 | メイル | 「占いねぇ…」 |
| 017 | スン | 「…闇のカードに死神のカード…状況は最悪だ…」 |
| 018 | レイ | 「不吉なことを言わないの、スン」 |
| 019 | スン | 「雲行きはよくないよ」 |
| 020 | メイル | 「占いなんてやめろ、馬鹿馬鹿しい。占いに振り回されてはこなせる任務もこなせなくなる」 |
| 021 | レイ | 「その通り。占いに頼ってはいけない」 |
| 022 | メイル | 「食事に行ってくる。お前らは宿でゆっくりしていろ」 |
| 023 | スン | 「…壁のカード、骸骨のカード。隊長が危ないかも」 |
| 024 | レイ | 「だから、占いなんて信じないの。変な宗教に入っちゃうよ?」 |
| 025 | スン | 「なんならレイの恋愛運でも占おうか」 |
| 026 | レイ | 「え?や、いいよいいよ!」(焦ったように) |
| 027 | スン | 「確かにこの組織やってると出会いないし」 |
| 028 | レイ | 「国の隠密機関だから仕方ないです。志望した時から恋愛なんて諦めて…」 |
| 029 | スン | 「うん。悪くないよ」 |
| 030 | レイ | 「悪くないって?」 |
| 031 | スン | 「もう好きな人いるでしょ」 |
| 032 | レイ | 「ななななななな…」 |
| 033 | スン | 「今回うまくいけば、かなりの好感度上がるけど…今が山場」 |
| 034 | レイ | 「この山のカードが山場って意味?」 |
| 035 | スン | 「そんなところ」 |
| 036 | レイ | 「でも今回って何?」 |
| 037 | スン | 「…レイ。好きな人、近くにいるんじゃない?」 |
| 038 | レイ | 「ばばば、バッカじゃにゃいの!?」 |
| 039 | スン | 「噛んでる噛んでる」 |
| 040 | レイ | 「別にいません。そしてスンには教えません」(ツンとしたように) |
| 041 | スン | 「まぁ…態度見てれば分かるけどね」 |
| 042 | レイ | 「スン、勘違いしてないよね?」(疑うように) |
| 043 | スン | 「別に。自分モテるとか思ったことないし、レイに好かれなくてもいいんで」 |
| 044 | レイ | 「うわ、実際言われるとイラっとくる」 |
| 045 | スン | 「…祭りのカードに月のカード?」 |
| 046 | レイ | 「どうかした?」 |
| 047 | スン | 「いや、今日を占ってみたんだけど…。もう一枚…祈りのカードか…」 |
| 048 | レイ | 「そっか…今日は満月か」 |
| 049 | スン | 「満月に何かあるの?」 |
| 050 | レイ | 「知らないの?」 |
| 051 | スン | 「うん」 |
| 052 | レイ | 「中秋の名月。って言って月の美しい時期。そして人々は豊作を感謝して収穫したものを月に捧げる儀式があるの」 |
| 053 | スン | 「…レイ。ボクたちの任務は何?」(何かに気付き、ハッとして俯きながら) |
| 054 | レイ | 「何?突然…」 |
| 055 | スン | 「ボクたちはなにで、何のためにこの町に来たのか。言って」 |
| 056 | レイ | 「私達はロサンスト国の隠密組織で、対立国、ウェルート国の視察と戦争行為の阻止の任務を請け負って国境を越えてやって来た」 |
| 057 | スン | 「国境警備隊と合流した正規軍の中隊が演習でもなく国境付近の町に滞在している」 |
| 058 | レイ | 「今の状況だよね?」 |
| 059 | スン | 「今夜中に中隊一個殲滅しないとマズい」(頭抱えるように) |
| 060 | レイ | 「どういうこと?」 |
| 061 | スン | 「月見は一部を除いて各地で行われる儀式。その日前後は人の往来が激しくなる」 |
| 062 | レイ | 「うんうん」 |
| 063 | スン | 「奴等はこの町で儀式を見て出発する気だった。街道が込み合うのも避けるため」 |
| 064 | レイ | 「奴等が今まで動かなかったのは儀式を待っていたって事?」 |
| 065 | スン | 「隊長は団体行動のために長期滞在すると考えているけど、実際は既に出発できるはず」 |
| 066 | レイ | 「それじゃあ…」 |
| 067 | スン | 「大丈夫…ウェルート国の軍人は律義だから町の儀式は来賓として必ず見に来ている」 |
| 068 | レイ | 「さすがに町の人がいる中はまずいから…帰り際か…」 |
| 069 | スン | 「…儀式は始まっているからな」 |
| 070 | レイ | 「隊長に報告は?」 |
| 071 | スン | 「している暇はない。どこで飯食ってるかわからないからな」 |
| 072 | レイ | 「まずいんじゃないの?」 |
| 073 | スン | 「あぁ、まずい。中隊一個を丸々消すってのが」 |
| 074 | レイ | 「一人残らずって二人で可能なの?」 |
| 075 | スン | 「応援呼ばれたらそこでゲームオーバーだ」 |
| 076 | レイ | 「…緊張してきた」 |
| 077 | スン | 「まずは儀式に参加中の中佐と警備隊隊長を仕留めればいい」 |
| 078 | レイ | 「指揮官を奪って統率力をなくす。おーけー」 |
| 079 | スン | 「中隊の雑魚共が手こずるからな…隊長が気付けばいいが」 |
| 080 | レイ | 「私のラブラブパワーで隊長に…」(胸を押さえて可愛らしくアタックポーズ) |
| 081 | スン | 「……」(白い目) |
| 082 | レイ | 「なんでもない…」(自重する感じで反省) |
| 083 | スン | 「ラブラブパワーねぇ…」 |
| 084 | レイ | 「スンには遠いお話ですよぉーっだ」 |
| 085 | スン | 「ま、隊長が同性に興味があるか…ね」 |
| 086 | レイ | 「絶対、モノにしてみせる!!」 |
| 087 | スン | 「上司を何だと思ってんだか…」 |
| 088 | レイ | 「隊長に褒められるためにもがんばらなきゃ」 |
| 089 | スン | 「空気を温めたところで行くか」 |
| 090 | レイ | 「え?温めたの?」 |
| 091 | スン | 「緊張をほぐしてやったんだ」 |
| 092 | レイ | 「からかわれただけな気がするー」 |
| 093 | スン | 「無駄口叩いてないで任務だ任務」 |
| 094 | レイ | 「もぅ…」 |
| 095 | メイル | 「く…ドジったな色々と……」 |
| 096 | メイル | 「あいつらに知らせるのが先だった…まさかこんな雑魚共に傷を負うなんて…」 |
| 097 | メイル | 「警備隊の副隊長と伝令兵を殺れたのはお手柄か…」 |
| 098 | メイル | 「ちっ、早くあいつらのところに行って予定変更を知らせないと…今夜中に中隊潰さないといけ…くそっ」 |
| 099 | スン | 「色々と間違った」 |
| 100 | レイ | 「うん、色々と間違ってる」 |
| 101 | スン | 「けど、雑魚から潰すのも手かなって」 |
| 102 | レイ | 「それ賛成」 |
| 103 | 兵士 | 「副隊長がいないって?さっき何人か捜しに行ったぞ」 |
| 104 | レイ | 「こんばんはー」 |
| 105 | 兵士 | 「ん?何だ?ここは現在軍施設で一般人は通行禁止だ」 |
| 106 | レイ | 「今夜は月がきれいですねー」 |
| 107 | 兵士 | 「今日は月見の日だからな」 |
| 108 | スン | 「最期の月、目に焼き付けた方がいいよ」 |
| 109 | 兵士 | 「は?」 |
| 110 | レイ | 「お兄さんたちとやりにきました」(にこっと笑う) |
| 111 | 兵士 | 「やり…?」(にやりとする) |
| 112 | スン | 「美しき月を赤く染めようぞ…」 |
| 113 | レイ | 「全員一人残らず死んでもらいます」 |
| 114 | 兵士 | 「何っ!?ぐっ…」(倒れる) |
| 115 | スン | 「レイ、一人も逃がすなよ」 |
| 116 | レイ | 「スンもね」 |
| 117 | メイル | 「占い…信じてないのに……スンの当たるな…」 |
| 118 | メイル | 「くそっ、いくら指揮官殺せても雑魚が残ってたら戦争ははじまっちまう…」 |
| 119 | メイル | 「ロサンスト国のため……阻止しなければ…」 |
| 120 | 兵士 | 「いたぞっ!不審者めっ」 |
| 121 | メイル | 「邪魔だっ!」 |
| 122 | 兵士 | 「ぎゃぁっ」 |
| 123 | メイル | 「死ぬならカッコよく死ねよな…ウェルート国万歳的な……ごぷっ」(背中刺されて吐血) |
| 124 | 兵士 | 「…し………」 |
| 125 | メイル | 「ぬのは貴様だっ!……チッ、確かにカッコよかったが……クソッ。ツメが甘かった……マジか…」(仰向けに倒れる) |
| 126 | メイル | 「月……今日は満月か……あいつらも見てんのか…な……」 |
| 127 | メイル | 「この同じ月の…下に……王妃が……。王妃さ…ま……申し訳……平和を……必ず…平和を……」 |
| 128 | メイル | 「月よ……どうか…あいつ…らに…祝…福を………」 |
| 129 | メイル | 「…月が…赤く……染まって…く……」 |
| 作者のツブヤキ |
| ついに声劇台本50作品目です。 駄作と思っていた作品もありましたが、形として50もの物語がここまでできたわけです。 50作品目としては重く、ハッピーエンドではなかったわけですが、楽しんで演じて頂ければと思います。 メイル隊長は食事の時にウェルート兵士たちの会話をたまたま耳にはさんで気付いちゃった的な…。 スンは女の子です。よく間違えられますが、間違いなく女の子です。けどキャラの立ち居置的に少年でも何ら問題ありません。 ただ、レイとの会話シーンで女の子的なものを取り入れたかったですね。レイも最初スンが男の子だと間違っていたので(笑) |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |