シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:1♀:1 |
総セリフ数 | 116 |
製作日 | 2009/8/2〜2009/8/2 |
概要説明 | 兄が就職してから一人暮らしを始め、バラバラになった二人。 いつしか大人になり…人事異動で兄が地元に戻ってくることになった。 麻奈は喜んで兄を迎える。その日はお月見で…… |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 | 7分半程度 【〜10分】 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
勇吾 (ゆうご) |
58 | ♂ | 少し妹に過保護な優しい兄。久しぶりに地元に戻ってきた。 |
麻奈 (まな) |
58 | ♀ | 勇吾が大好きな妹。21になりOLとして働いている |
001 | 麻奈 | 「お兄ちゃん、すすき用意した?」 |
002 | 勇吾 | 「帰ってくるなりいきなり何だ?」 |
003 | 麻奈 | 「何だって、今日はお月見だよ」 |
004 | 勇吾 | 「ほぅ、月見」 |
005 | 麻奈 | 「うん。月見」 |
006 | 勇吾 | 「じゃ、今晩は月見うどんか?」 |
007 | 麻奈 | 「えー?今日はもうステーキ買っちゃったよ?」 |
008 | 勇吾 | 「あれ?そんな行事じゃなかったか?月見って」 |
009 | 麻奈 | 「違うよ」 |
010 | 勇吾 | 「月見ながら月見うどんとか、月見そば食って終わりじゃないのか?」 |
011 | 麻奈 | 「お兄ちゃん、月見なんてやってなかったでしょ」 |
012 | 勇吾 | 「安心しろ麻奈、花見はやった」 |
013 | 麻奈 | 「花見はやったんだ?」 |
014 | 勇吾 | 「冬は雪見大福も食べていた」 |
015 | 麻奈 | 「雪見は違う気がする…」 |
016 | 勇吾 | 「あぁ、そうだ!団子だったな。確か団子食うんだった」 |
017 | 麻奈 | 「確かにその考え間違ってないけど…」 |
018 | 勇吾 | 「んじゃ、まぁ団子買ってくる!」 |
019 | 麻奈 | 「ちょっと待ってお兄ちゃん!!」 |
020 | 勇吾 | 「ん?団子は買ったのか?みたらしだぞ?」 |
021 | 麻奈 | 「お団子は私作るからお兄ちゃんはススキ取ってきてよ」 |
022 | 勇吾 | 「お前…ついに団子が作れるようになったのか…お兄ちゃんは嬉しいぞ」 |
023 | 麻奈 | 「簡単だもん。あとでお兄ちゃんにも作り方教えてあげるよ」 |
024 | 勇吾 | 「そっかそっか。んじゃ、ちょっくらススキ取ってくる」 |
025 | 麻奈 | 「ん、いってらっしゃい」 |
026 | 勇吾 | 「麻奈、喜べ!豊作だ!」 |
027 | 麻奈 | 「ちょっ、持ってき過ぎ!」 |
028 | 勇吾 | 「いやぁ、線路沿いに生えていたから夢中になって取っていたら電車にはねられそうだったぜ」 |
029 | 麻奈 | 「いい大人が何やってるのよ、もぅ…」 |
030 | 勇吾 | 「可愛い妹のためだ、たとえ火の中、水の中、飛び込んでやる」 |
031 | 麻奈 | 「頼りにしてるよ」 |
032 | 勇吾 | 「何かすることはあるか?」 |
033 | 麻奈 | 「んーん。お肉焼いちゃうから待ってて。久しぶりに帰ってきて疲れたでしょ。ゆっくり休んでいて」 |
034 | 勇吾 | 「おう」 |
035 | 麻奈 | 「もうこっちにいるんでしょ?」 |
036 | 勇吾 | 「そだな、こっちに転勤になったから」 |
037 | 麻奈 | 「大変だったでしょ、慣れない一人暮らし」 |
038 | 勇吾 | 「それはこっちのセリフだ。お兄ちゃんは麻奈が一人暮らしするって聞いて心配したんだぞ」 |
039 | 麻奈 | 「ソワソワしてたんでしょ…ぷぷっ」(想像して吹く) |
040 | 勇吾 | 「ま、まぁな。変な奴に襲われないか心配で心配で…」 |
041 | 麻奈 | 「シスコン」 |
042 | 勇吾 | 「なっ、俺はお前のこと心配してだなぁ…」 |
043 | 麻奈 | 「分かってるよ、お兄ちゃん♪」 |
044 | 勇吾 | 「…けど、立派になったな麻奈」 |
045 | 麻奈 | 「何が?」 |
046 | 勇吾 | 「色々と。久しぶりに会ってお兄ちゃんびっくりした」 |
047 | 麻奈 | 「しばらく会わなかったからかな」 |
048 | 勇吾 | 「お兄ちゃんがたまに家帰った時、麻奈はいないんだもの寂しかったわ」 |
049 | 麻奈 | 「いつでも会えるようになったからもう寂しくないね」 |
050 | 勇吾 | 「おぅ」 |
051 | 麻奈 | 「ご飯食べ終わったらベランダでお月見しよっ」 |
052 | 勇吾 | 「だなっ」 |
053 | 麻奈 | 「よっと…ぶどうにりんご、梨。それにお兄ちゃんの取ってきたススキにお団子」 |
054 | 勇吾 | 「お、美味そうだな」 |
055 | 麻奈 | 「だーめ、これはお月様にお供えする分」 |
056 | 勇吾 | 「ちぇっ、ケチケチするなよ」 |
057 | 麻奈 | 「バチ当たるよ」 |
058 | 勇吾 | バチなんか怖くないぜ。…梅酒飲むか?」 |
059 | 麻奈 | 「あ、うん」 |
060 | 勇吾 | 「ほらよ。いつの間にか飲める年頃になったんだなぁ」 |
061 | 麻奈 | 「まぁね。お月様も…日本酒どーぞっと」 |
062 | 勇吾 | 「麻奈、乾杯」 |
063 | 麻奈 | 「乾杯ー」 |
064 | 勇吾 | 「月見酒か、いいねー」 |
065 | 麻奈 | 「麻奈ね、ずっとお月様にお願いしてた」 |
066 | 勇吾 | 「ん?」 |
067 | 麻奈 | 「知ってる?お兄ちゃん」 |
068 | 勇吾 | 「何を?」 |
069 | 麻奈 | 「お月様にお願いすると叶うって」 |
070 | 勇吾 | 「そんなの迷信だろ?」 |
071 | 麻奈 | 「迷信なんかじゃないよ…麻奈、叶ったもん」 |
072 | 勇吾 | 「何お願いしたんだ?」 |
073 | 麻奈 | 「お兄ちゃんが帰ってきますよーにって」 |
074 | 勇吾 | 「……そりゃ帰ってくるだろ」(呆気に取られる) |
075 | 麻奈 | 「む…」(頬膨らませる) |
076 | 勇吾 | 「それに月見ってのも豊作を感謝する行事。願いが叶うようなもんじゃないさ」 |
077 | 麻奈 | 「ロマンのカケラもないのね、お兄ちゃん」 |
078 | 勇吾 | 「現実主義者なんでね」 |
079 | 麻奈 | 「つまんなーい」 |
080 | 勇吾 | 「つか、酔ってないか?麻奈」 |
081 | 麻奈 | 「酔ってない」 |
082 | 勇吾 | 「なんか弱そうだから」 |
083 | 麻奈 | 「馬鹿にしないでよっ」 |
084 | 勇吾 | 「お、わ、わりぃ」 |
085 | 麻奈 | 「…あのさ」(呟くように) |
086 | 勇吾 | 「ふーっ、月がきれいだなー」 |
087 | 麻奈 | 「お兄ちゃん?」 |
088 | 勇吾 | 「あ?」 |
089 | 麻奈 | 「もし良かったらなんだけど…お兄ちゃん、一緒に暮らさない?」 |
090 | 勇吾 | 「は?」 |
091 | 麻奈 | 「この家で一緒に暮らさない?」 |
092 | 勇吾 | 「何で?」 |
093 | 麻奈 | 「兄妹だよ…?昔みたいに一緒に暮らそうよ」 |
094 | 勇吾 | 「年頃の男女が?」 |
095 | 麻奈 | 「ぷぷっ…年頃の男女って」(笑う) |
096 | 勇吾 | 「いや、だってほら、お前彼氏連れ込まれたりしたら俺、居辛いよ?」 |
097 | 麻奈 | 「まだいないよー」 |
098 | 勇吾 | 「俺だって朝帰りするだろうし…」 |
099 | 麻奈 | 「お互い結婚するまででいいから…ね?」 |
100 | 勇吾 | 「んー」 |
101 | 麻奈 | 「ずっとお月様にお願いしてた。お兄ちゃんと一緒に暮らしたいって」 |
102 | 勇吾 | 「七夕じゃないし、流れ星でもないんだからさ」 |
103 | 麻奈 | 「お兄ちゃんが側に居ると安心するんだ」 |
104 | 勇吾 | 「…あー」 |
105 | 麻奈 | 「こうやってお兄ちゃん帰ってきたのもお月様のお蔭!」(とっくりに手をのばす) |
106 | 勇吾 | 「あ、おい。それ供え物の酒だろ」 |
107 | 麻奈 | 「いいの。月見終了っ。んくんく…」(とっくりからそのまま一気) |
108 | 勇吾 | 「おいっ、馬鹿馬鹿馬鹿!とっくりから一気すんな。日本酒だぞ」 |
109 | 麻奈 | 「くぁー…、おにぃらん…」(フラフラしながら) |
110 | 勇吾 | 「ほら言わんこっちゃない…」 |
111 | 麻奈 | 「いっしょ…らよ?」(勇吾に倒れ込む) |
112 | 勇吾 | 「ったく、危なっかしい妹だことで」 |
113 | 麻奈 | 「いっ…しょ…」(眠り込む) |
114 | 勇吾 | 「…はいはい。一緒に暮らしてやるよ。その代わり、男にはうるさいから覚悟しとけよ」 |
115 | 麻奈 | 「んー……」 |
116 | 勇吾 | 「こんな妹を見守ってくれたお月様に感謝だ。お月様…乾杯」(日本酒飲み干す) |
作者のツブヤキ |
お月見の季節が近づいてきました。 しかも素手でもいでいたので、なかなか取れなくて採った時に目に刺さるなんて事がしょっちゅう(苦笑) あのみたらし団子が楽しみで仕方なかったです。 今回はただ麻奈に「お兄ちゃん」と言わせたかっただけです。 それだけの理由でこうした作品になりました。 |
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