麦の神様2

麦の神様2

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:1
総セリフ数 89
製作日 2009/7/17〜2009/7/24
概要説明  旅人のことが気になり、ついていくことを決意したティア。
気になったのは旅人のことだけではなく、いつも売り買いされている自分の作った麦たちも。
ティアは麦たちの売り買いされているところを見たいと言ってついていくことにする。
利用にあたって 利用規約
目安時間 6分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
パクス=ヴァルヌ 43 どこからか現れた旅人。記憶を失っている。獣に変化する
モンロー=ティア 46 麦藁、ダボダボ服の少女。明るく思いやりがあり、旅に憧れ抱く。






【宿】(ヴァルヌの泊まっている部屋)

001 ティア 「ヴァルヌさん、もう朝ですよ」(ドアの前で)
002 ティア 「失礼しまーす。パンが焼けましたよー」(部屋の中へ)
003 ヴァルヌ 「ううん…」(寝返りうつ)
004 ティア 「ほらほらヴァルヌさん、太陽様が笑いますよー」
005 ヴァルヌ 「だれ…?」(寝ぼけながら)
006 ティア 「ティアです。起こしに参りましたー」
007 ヴァルヌ 「あぁ…ご苦労さん」
008 ティア 「昨日は遅くまで起きていたから朝は辛いですよね」
009 ヴァルヌ 「ん…もう起きないといけないのか?」
010 ティア 「早起きは三文の得ってことわざが異国にありますよ」
011 ヴァルヌ 「三文の得って何だ?」
012 ティア 「何でしょうか…?」
013 ヴァルヌ 「それにもう遅起きだがな」
014 ティア 「それもそうですね」
015 ヴァルヌ 「何だか分からないが、遅起きは三文の損なんてあるのか?」
016 ティア 「あ、麦パンが冷めちゃいますよ」
017 ヴァルヌ 「あぁ、朝食か」
018 ティア 「麦パンが固くなりますよ。不味くなりますよ」
019 ヴァルヌ 「お?何だか三つ揃ったじゃないか」
020 ティア 「ほんとだ!」
021 ヴァルヌ 「さ、損しないうちに食べに行くか」
022 ティア 「はいっ!」



【宿】(食事が終わり、紅茶を飲む)

023 ティア 「次はどこに行かれるのですか?」
024 ヴァルヌ 「ん?あぁ…どうしようかな」
025 ティア 「麦を買われるんですよね?」
026 ヴァルヌ 「あぁ。いくら買うか決めてないけどな」
027 ティア 「でもここら辺じゃ高く売れませんよ?」
028 ヴァルヌ 「わかってるさ。需要のあるところに行くつもりさ」
029 ティア 「北の大地とかはどうですか?あそこを仲介する商人が多くて物凄い高値になるそうなんですよね」
030 ヴァルヌ 「なるほど?」
031 ティア 「ヴァルヌさんが北から来られたのなら何か手掛かりがあるかもしれませんし」
032 ヴァルヌ 「うむ…まぁな…」
033 ティア 「麦束いくら買うか考えておいてくださいね。準備ができましたらお声がけ下さい」
034 ヴァルヌ 「あぁ」



【馬小屋】(馬の体を洗うティア)

035 ティア 「これからお願いします…ね。ティアって言うの」
036 ヴァルヌ 「ここにいたのかい…」
037 ティア 「ヴァルヌさん」
038 ヴァルヌ 「探したよ」
039 ティア 「すみません。もう出発されるんですか?」
040 ヴァルヌ 「あぁ。ウダウダやってても始まらないからな」
041 ティア 「昨日の麦畑まで運んでもらっていいですか?麦はそちらなので」
042 ヴァルヌ 「あぁ、構わないよ」
043 ティア 「では、よろしくお願いします」
044 ヴァルヌ 「麦なんだが、50束くらい。いいかな?」
045 ティア いいですよ」
046 ヴァルヌ 「狙いは寒冷地である北の国。衣類は毛皮に需要を奪われるが、パンの材料や酒に使えるはずだ」
047 ティア 「売れるといいですね」
048 ヴァルヌ 「君のためにも必ず売って見せるよ」
049 ティア 「あの…そのことについてなんですが…」
050 ヴァルヌ 「ほら、着いたよ」
051 ティア 「あ、はいっ」
052 ヴァルヌ 「麦束は荷台の方にガンガン積んでいいから」
053 ティア 「はい」
054 ヴァルヌ 「支払いはグレリオン金貨でいいかい?」
055 ティア 「大丈夫ですよ」
056 ヴァルヌ 「相場はいくらだい?」
057 ティア 「今年はまぁまぁ豊作だったので700グレリオンでいいですよ」
058 ヴァルヌ 「そんなんでいいのかい?」
059 ティア 「何か…?」
060 ヴァルヌ 「いや、売られているのを見るともっと高いからさ」
061 ティア 「原価はそんなものですよ」
062 ヴァルヌ 「そっか」
063 ティア 「全部積みましたよ」
064 ヴァルヌ 「ご苦労様。700グレリオンと50グレリオン」
065 ティア 「この50グレリオンは?」
066 ヴァルヌ 「駄賃のようなものさ。小遣いにでもしてくれ」
067 ティア 「ありがとうございます!」
068 ヴァルヌ 「これから仕事かい?」
069 ティア 「あ、いえ」
070 ヴァルヌ 「なら送って行くよ。乗りな」
071 ティア 「お世話になります」
072 ヴァルヌ 「あいよ」



【馬車の御者台】(村へと向かう途中)

073 ティア 「えと、このまま村を突っ切って下さい」
074 ヴァルヌ 「え?」
075 ティア 「私を乗せてって下さい」
076 ヴァルヌ 「次の町に用事でもあるのかい?」
077 ティア 「町には用事がないのですが、自分の作った麦たちが売り買いされる姿をこの目で見たいんです」
078 ヴァルヌ 「それじゃあ、麦は隣町で…」
079 ティア 「ヴァルヌさんについていきます。一番高値で売れるところで売りましょう!」
080 ヴァルヌ 「とは言っても…」
081 ティア 「ご迷惑おかけしません」
082 ヴァルヌ 「畑仕事とかあるでしょ?帰らなくていいのかい」
083 ティア 「ちょうど休耕ですから大丈夫ですよ」
084 ヴァルヌ 「まぁ、ついてきたいというならとめないよ」
085 ティア 「ありがとうございます」
086 ヴァルヌ 「ただ、行商の馬車というだけで危険が伴う。覚悟はいいかい?」
087 ティア 「はいっ」
088 ヴァルヌ 「そうか。じゃあ、これから道中よろしく。ティア」
089 ティア 「こちらこそよろしくお願いします。ヴァルヌさん」






作者のツブヤキ
 『麦の神様』の続編ですね。単独でこれをやるのもいいと思いますよ。
こうしたストーリー仕立ての作品も作って行こうかなって思います。(需要があるのかどうか…)
ヨーロッパを思わせるような(中世の)世界観がとても好きで、よく本やテレビで映るのは素晴らしい風景ですよね
こういった作品を書いていると目に浮かぶようでいいですよね♪

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