シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:1♀:1 |
総セリフ数 | 97 |
製作日 | 2009/4/7〜2009/4/8 |
概要説明 | 小さな洋服店に腕の立つ裁縫屋とそれを支える優しい弟子がいました。 弟子・メフィアは倍も離れたオリバーを師匠と慕い、家事も何でも手助けするいい子でした。 そんな愛弟子にあげたプレゼントとは… |
利用にあたって | 利用規約 | >
目安時間 | 7分程度 【〜10分】 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
オリバー | 49 | ♂ | オリバー洋服店店主。38歳でメフィアを慕っているが、こき使っているのではないかと心配。 |
メフィア | 48 | ♀ | オリバーの作り出すドレスとオリバーの人柄に魅せられて弟子入り。家事などを住み込みでしている。 |
001 | メフィア | 「はい♪確かに承りました。青のドレスですね」 |
002 | オリバー | 「今月はオーダーがやけに多いな…」 |
003 | メフィア | 「師匠、青のドレスです」 |
004 | オリバー | 「あいよ、型は何号だ?」 |
005 | メフィア | 「6号ってとこです」 |
006 | オリバー | 「了解だ」 |
007 | メフィア | 「師匠、今お茶をいれますから少し休憩されて下さいな」 |
008 | オリバー | 「あ?あぁ、お茶ならそこに置いておいてくれ」 |
009 | メフィア | 「根詰めてやられると体によくないですよ」 |
010 | オリバー | 「…メフィアこそ奥で休んでいればどうだ?私に付き合ってあまり寝ていないではないか」 |
011 | メフィア | 「師匠の弟子ですもの。当然です」 |
012 | オリバー | 「じゃ、こき使うとするか」 |
013 | メフィア | 「どうぞ」 |
014 | オリバー | 「冗談だ」 |
015 | メフィア | 「できることがあればなんでも言って下さいね」 |
016 | オリバー | 「すまない、そこのはさみを取ってもらえるか?」 |
017 | メフィア | 「はい、師匠」 |
018 | オリバー | 「すまないな、いいように使ってしまって」 |
019 | メフィア | 「好きで一緒にいるんですから気にしないで下さい」 |
020 | オリバー | 「メフィアはまるで私の手や足のように動いてくれるので助かる」 |
021 | メフィア | 「師匠は私がいないとダメですね」 |
022 | オリバー | 「そうだな…まるで手や足を失った気分になるのだろうな」 |
023 | メフィア | 「でもそれは大袈裟ですよ、師匠。師匠には素晴らしい服を作り出す手を持っているんですから」 |
024 | オリバー | 「買いかぶり過ぎだ」 |
025 | メフィア | 「弟子入りしたからには自慢の弟子にして下さいよ」 |
026 | オリバー | 「すまないが、サイズを測らせてもらえるか?」 |
027 | メフィア | 「いいですよ下ですか?」 |
028 | オリバー | 「ドレスなんだ、上下を頼む」 |
029 | メフィア | 「はいはい、了解です」 |
030 | オリバー | 「んじゃ、測るぞ」 |
031 | メフィア | 「いつも思うんですけど師匠。いちいち言わなくていいですよ?言われると緊張しちゃいます」 |
032 | オリバー | 「突然ってのも妙じゃないか」 |
033 | メフィア | 「仕事なんですから気にしないでやっちゃって下さいよ」 |
034 | オリバー | 「そう割り切るな、私が人形を買えば済む話なのにわざわざメフィアを人形替わりにしてしまっているのだから」 |
035 | メフィア | 「私は人形の替わりに扱われているなんて思ってませんからいいですよ」 |
036 | オリバー | 「…少し腕をあげてくれるか?」 |
037 | メフィア | 「あ、はい。こうですか?」 |
038 | オリバー | 「うむ」 |
039 | メフィア | 「…あ、師匠。私がモデルなんかで良かったんですか?お客様とサイズ違くないですか?」 |
040 | オリバー | 「いや、大丈夫だ」 |
041 | メフィア | 「まぁ…多少だったら師匠の腕にかかれば修正できるとは思いますけど…」 |
042 | オリバー | 「……メフィア」 |
043 | メフィア | 「なんですか?師匠」 |
044 | オリバー | 「メフィアはなぜこんな私の元にいるんだ?」 |
045 | メフィア | 「なぜって、師匠の『弟子』ですから」 |
046 | オリバー | 「いや、私のどこがいいのだ?歳だって倍近く離れているし…」 |
047 | メフィア | 「倍近くじゃなくて『倍』ですよ♪」 |
048 | オリバー | 「いや、うん…まぁ」 |
049 | メフィア | 「どこがいい…っかぁ。師匠の何でも好きだからなぁ」 |
050 | オリバー | 「抽象的だな…」 |
051 | メフィア | 「師匠は師匠だから」 |
052 | オリバー | 「…辞めたくなったら辞めていいからな」 |
053 | メフィア | 「突然どうしたんですか?らしくないですよ」 |
054 | オリバー | 「いや、よく考えると、メフィアをこき使っていた気がしてな」 |
055 | メフィア | 「よく考えないと分からないんですか…」 |
056 | オリバー | 「まぁ、うん、そういうことだ」 |
057 | メフィア | 「私が辞めたら師匠、すんごい困りますものね。私がやらなきゃ下着の位置も分からないでしょ」 |
058 | オリバー | 「…おっしゃる通りで…」 |
059 | メフィア | 「大体私が好きで師匠の側にいるんですからいいじゃないですか」 |
060 | オリバー | 「迷惑をかけるな…」 |
061 | メフィア | 「師匠は私がいないとダメなんですから」 |
062 | オリバー | 「あぁ…今後とも頼む…」 |
063 | メフィア | 「いつか、弟子じゃなくて女として見て欲しいです…」(呟く) |
064 | オリバー | 「ん?」 |
065 | メフィア | 「師匠に作ってもらえるお客さんたちって幸せ者ですね」 |
066 | オリバー | 「そうでもないさ」 |
067 | メフィア | 「羨しいですよ」 |
068 | オリバー | 「メフィアの好きな色は青だったか?」 |
069 | メフィア | 「空のような澄んだ青が好きですよ、師匠の目のような」 |
070 | オリバー | 「…ふむ。ありがとう。もう上着ていいぞ」 |
071 | メフィア | 「これから寸法合わせですか?」 |
072 | オリバー | 「あぁ、すぐに仕上げるさ」 |
073 | メフィア | 「無理されないで下さいね」 |
074 | オリバー | 「…あぁ」 |
075 | オリバー | 「できたぞ…」 |
076 | メフィア | 「ん…いけない…寝ちゃってた…」 |
077 | オリバー | 「ほら」 |
078 | メフィア | 「わぁ…きれいな空色ドレスですねー」 |
079 | オリバー | 「どうだ、出来は」 |
080 | メフィア | 「素敵です。これを着る人が羨ましいぐらいで…」 |
081 | オリバー | 「じゃあ、おまえは最高に幸せ者だな」 |
082 | メフィア | 「え?」 |
083 | オリバー | 「これはお前のために作ったんだ」 |
084 | メフィア | 「え?え?」 |
085 | オリバー | 「…まぁ、何だその…この服で結婚式に出ないか…?」 |
086 | メフィア | 「結婚式!?」 |
087 | オリバー | 「いや、嫌ならいいんだ。受け取ってくれるだけでも…と」 |
088 | メフィア | 「師匠…」 |
089 | オリバー | 「メフィアによく似合うと思うんだ」 |
090 | メフィア | 「ありがとうございますっ師匠ッ」 |
091 | オリバー | 「私の服ができあがったら式を挙げよう」 |
092 | メフィア | 「手伝います!!」 |
093 | オリバー | 「俄然やる気を出したな…」 |
094 | メフィア | 「今日明日にでも仕上げちゃいましょう!!」 |
095 | オリバー | 「おいおい…少し休ませてくれ」 |
096 | メフィア | 「ほらほら早く!」 |
097 | オリバー | 「いつかこき使う側の立場が逆転しそうで恐いな…」 |
作者のツブヤキ |
久しぶりに一般の台本を書いた気がします。 しばらく忙しかったですからねー。 季節劇団もギリギリというほどで、全然更新されていないですし。 この洋服屋の二人。仲のいい二人を書きたくなり、書いてみました。 書いているうちに師弟関係が書きたくなったので書きました。 |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |