狐の祈り -花見編-

狐の祈り -花見編-

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:3
総セリフ数 128
製作日 2009/3/8〜2009/3/9
概要説明  高校一年のバスケ練習試合中、ボールを追いかけ、ベンチに突っ込み、ベンチにいた山内を骨折させ、全国大会に行けなくなった。
怪我をさせたことに罪悪感を感じ、部活を辞め、山内と会うことを嫌った。伊賀たちは再び戻ってきて欲しいと願っているのだが…
そんなある日、伊賀が花見に誘ってきて…
利用にあたって 利用規約
目安時間 7分半程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
仲井 明光
(なかい あきみつ)
47 大人しく優しい主人公。事故のことを引きずっている。
川野 利香
(かわの りか)
12 病弱で寝たきりの生活を続けている。大人しく、明光と会うことを楽しみにしている。
西田 愛
(にしだ あい)
23 高校一年生の女子バスケ部。元気が取り柄で賑やかっ娘。メロンパンが好物。
伊賀 健人
(いが けんと)
32 趣味がナンパとコンビニでの立ち読み。明光の自称親友であり、バスケ部で元ライバル。
山内 由紀
(やまうち ゆき)
14 練習試合時、ベンチにいて突進してきた明光によって骨折し、全国大会行きを止めないといけなくなった。全体的におっとりしている。






【廊下】(朝の登校したての明光を伊賀が背後から襲い掛かる)

001 伊賀 「花見に行こう!!」
002 仲井 「………。」(無視)
003 伊賀 「…何か言えよ」(肩抱く)
004 仲井 「…おはよう」(ちらりと伊賀を横目で見ながら)
005 伊賀 「おう!」
006 仲井 「…何?用ないなら教室行きたいんだけど…」
007 伊賀 「いや、だから花見に行こうぜって」
008 仲井 「…花見?」
009 伊賀 「そ!いいスポット発見したからさ、みんなでよ」(わくわく)
010 仲井 「ふ〜ん、…みんな?」(みんなって誰?と訊く感じで)
011 伊賀 「オレとお前と、愛ちゃんと川野と山内センパイ!」
012 仲井 「……ッ!!」(息を呑む)
013 仲井 『山内センパイも……?』(ぇ…と驚く感じで)
014 伊賀 「みんなには了承とってあるし、お前が来るとも言ってあってー」
015 仲井 「僕に選択権ないじゃねーかよ」
016 仲井 『行きづらいんだけど…どうしようかなぁ…』(困ったように)
017 伊賀 「そそ、ないない。お前には選択権も人権もないなー。可哀想だから市民権はあげよう」(偉そうに)
018 仲井 「僕はお前の発言権を剥奪したい」(呆れたように)
019 伊賀 「そんな…猿ぐつわプレイだなんて…あ・き・み・つ・く・ん、マニアックぅ〜」(体くねくねしながら頬染める感じで)
020 仲井 「ウザい、キモい、キショい」(鋭く言い放つ)
021 伊賀 「ゲフゥ…」(頭押さえて座り込む)
022 仲井 「…で?どこでやるんだよ?」
023 伊賀 「何つったかなぁ、ほら、天明公園の近くの神社」
024 仲井 「天明公園(てんめい)…?」
025 伊賀 「じゃ、そーゆーことで!」(スタタタっと行ってしまう)



【仲井家】(帰宅後、鞄を置く)

026 仲井 天明公園の近くの神社。それはいつも僕が神様と会っているあの神社だ。
027 仲井 「さて、どうしようか…ん?」
プルルルルル(電話コール音)
028 仲井 「電話……」(呟き、電話を見つめる)
ピッ(電話取る音)
029 仲井 「はい、仲井です」
030 西田 「あ、仲井センパイですか?西田でーす!」(元気よく)
031 仲井 「…なんでこの番号知ってんるの?」(げんなりしたように)
032 西田 「伊賀センパイから聞きましたー」(ニコニコしながら)
033 仲井 『あの野郎…』(くわっと)
034 西田 「センパイ、お花見行きませんか?」
035 仲井 「は?」
036 西田 「伊賀センパイから誘われてるんスけど、センパイも行きませんか?」
037 仲井 「…いや、オレももう誘われてるし」
038 西田 「えっ…」(ヤバ…ミスったという感じで)
039 西田 「…あ、じゃあ、また明日」(焦りながら慌てて早口で言う感じ)
040 仲井 「……あ、うん」
ツーツーツー
041 仲井 「……切れた……」
042 仲井 というか、行くことになってしまった……。ま、大丈夫だろ。



【天明神社】(境内付近)

043 仲井 時間も現地集合も聞いていない、とりあえず神社へ行ってみる。
044 伊賀 「遅ぇぞ?」
045 仲井 「王道な現れ方だな…」
046 伊賀 「は?」
047 西田 「仲井センパイ、コンニチワー」
048 伊賀 「ほーら、愛ちゃんも呼んだし…」(肩触る)
049 西田 「きゃっ…触らないで下さいよ、伊賀センパイ」(慌てて避ける)
050 伊賀 「え?」(ポケンと西田見る)
051 仲井 「実はお前嫌われてるだろ」(苦笑しながら伊賀を見る)
052 伊賀 「マジ?」(目丸くして西田を見る)
053 西田 「あたし、仲井センパイのことまんざらじゃないッスよ?」
054 伊賀 「ほーれみろ?まんざらじゃないってよ?」(勝ち誇ったように)
055 仲井 「それは僕に対しての…だってよ?」
056 伊賀 「あ?」(眉間にシワ寄せる)
057 西田 「ん?」(にこにこ)
058 伊賀 「そうなの?」(西田見る)
059 西田 「はい?」(何ですか?と言うように)
060 伊賀 「オレに対しての気持ちは…?」
061 西田 「え…あ……」(嫌そうな顔して目を逸らす)
062 仲井 『うわーあきらかに嫌そうな顔ー』
063 山内 「何話してるの?愛」(ひょっこり現れる)
064 西田 「あ、ユキセンパイ」
065 仲井 「山内先輩…」(会ってしまった…というように)
066 山内 「こんにちわ」
067 仲井 「コ…コンニチハ」(ぎこちなく)
068 山内 「よく来てくれました」
069 西田 「あぁー、伊賀センパイあたしのお団子ッスよー!!」
070 伊賀 「ングッ、ぐ、ぐるじぃぃー」(首絞められる)
071 山内 「あらあら…」
072 仲井 「ちょっと顔出しただけですから…」(帰ろうと引き返しかける)
073 山内 「帰っちゃダメですよ?来たからには参加しないと…」
074 仲井 「い、いや…」(気まずそうに)
075 山内 「折角ガールフレンドが来てくれたんだから…」(にこにこしながら)
076 仲井 「ガールフレンド?」
077 川野 「やっ!あっくん」
078 仲井 「利香!?」
079 山内 「可愛らしい彼女ね」(微笑む)
080 仲井 「いや…彼女じゃ…」
081 山内 「健人君から聞いたよ。幼馴染で……」
082 仲井 「伊賀はテキトーな奴ですから、信じないで下さい」
083 山内 「あらあら…」
084 仲井 「利香、どうしてここに?」
085 川野 「イガっちに呼ばれた」
086 仲井 「体は…」
087 川野 「平気平気ー、いつもより身体が軽いよ」
088 仲井 「そうか?」
089 川野 「昇天できそうなくらい」
090 仲井 「それは物凄く体調が悪いととっていいのかな?」
091 川野 「…ほんと綺麗なところだね」
092 仲井 「穴場だ。まったく…」
093 西田 「伊賀センパイのバカー」
094 川野 「みんな楽しそうだし、よかったねー」
095 山内 「あら?伊賀君、私のおにぎり食べました?」
096 伊賀 「そ…それは知らん!」(責任押し付けられてたまるか!というように)
097 仲井 『あれ…?今の袴は……』
098 西田 「こんなに桜がきれいだとお酒が美味しそうッスね!」
099 伊賀 「おぃおぃ…未成年だろ?」
100 山内 「愛は酒癖悪そうねー」
101 伊賀 「だなー。暑いッス〜とか言いながら服とか脱ぎそうだし」(くくくと笑いながら)
102 西田 「伊賀センパイのエッチ!!」
103 伊賀 「なっ!ちょっと喩えただけだろ」(顔赤くしながら焦る)
104 西田 「伊賀センパイっていっつもこんな感じなんスか?軽蔑ッス」(獣を見るような目で伊賀を見る)
105 伊賀 「待て待て!ちょこっと妄想しただけでなー…明光ぅーフォローしてぇ?」(仲井に抱きつく)
106 仲井 「だーっ、離れろッ!利香、パス」
107 川野 「そうだねぇ…イガっち、エッチだもんね」
108 伊賀 「ちょっ、フォローなってな!」
109 山内 「あらあら…」
110 川野 「あー、愛ちゃん、あれだあれ」(目を閉じ、人差し指でこめかみ押し、考えながら言う)
111 西田 「あれ?」
112 川野 「思春期の男の子は仕方ないよ」
113 伊賀 「だーっ、それ全然フォローじゃないー!!」
114 西田 「やっぱ軽蔑ッス」(白い目)
115 川野 「えーと、あっくん。イガっちの趣味って確か…コンビニでエロ本雑誌を立ち読みすることだったよね?」(悪気なし。にこにこ)
116 仲井 「ちょっと違った気もするが…」
117 西田 「へー、そんな趣味あるんですか…」(軽蔑した言い方)
118 山内 「あらあら…」
119 伊賀 「ち、違ッ!あれはバイク雑誌で…」
120 西田 「以後、あたしたちに近付かないで下さいッスね、伊賀センパーイ?」(にこにこしながら)
121 川野 「えーと…それからそれから…」
122 伊賀 「もう頼むからフォローしないでくれ…」(泣きそうな感じで)
123 山内 「ほら、仲井くん、もっと楽しそうにしなきゃ。ね?」
124 仲井 山内先輩の笑顔が眩しくて……先輩の笑顔には桜の花がよく映えた。それと同時に僕は罪悪感と言う暗闇の世界へ叩き落された…
125 伊賀 「よぅっしゃ!テンションアゲアゲで、ガンガン飲むぜぃー!!」(立ち上がりながら)
126 川野 「おー!」(楽しそうに)
127 西田 「コーラなのが残念ッスけどね」
128 仲井 花見は夕方まで続いた。それにしても花見の途中で一瞬見かけたあの袴って……まさか…






作者のツブヤキ
 『狐の祈り』はゲームシナリオなので、ボイスドラマに合っているかどうかは分かりませんが…。
昔、部活でゲーム依頼がきた時、必死で書いた作品だったんですよね。ゲームしたことないのに(笑)
他校のアニメ部部長(女子)に協力してもらって試験期間や高熱で倒れている時も必死で書いていたんですが、
実は依頼してきた人たちゲーム化する気なかったらしく、シナリオ盗んでネットで勝手に公開して誹謗中傷してたみたいです(苦笑)
悔しかったんで再び、このような形で復活させて頂きました。
あの頃の私とは違うんです。本気でいかせてもらいますよ!!

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