シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:1♀:1 |
総セリフ数 | 72 |
製作日 | 2009/2/2〜2009/2/10 |
概要説明 | たまたま立ち寄ったアラダタの町にて旅の踊り子集団と出会う。 その一人が主人公に助けを求めてくる。 自分は12万3000シャハットで売られてしまった。自分を13万シャハットで買い取ってくれないか。 話を聞けば、どうやらルーシャは古代から踊り子をしている民族の生き残りだということ。 そして報酬は自分たちの遺跡の財宝との話……果たして |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 | 8分程度 【〜10分】 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
ティック | 37 | ♂ | 旅の行商人。いつも変わらぬ生活に飽きてきた。 |
ルーシャ | 35 | ♀ | 旅の踊り子。滅びたと言われる古代民族の生き残り。明るく振る舞うのとダガーを扱うのが得意 |
001 | ティック | 「へぇぇ…あれが母さんの言っていた旅の踊り子か…」 |
002 | ルーシャ | 「そこの旅人さん、一緒に踊りません?」 |
003 | ティック | 「…え、いや…」 |
004 | ルーシャ | 「ノリが悪いのはよくないわ。ね?」 |
005 | ティック | 「…と言われても踊ったことないからさ」 |
006 | ルーシャ | 「ふーん、運動不足なんじゃない?」 |
007 | ティック | 「運動不足ねぇ…これでも田舎村から出てきたんだけどな」 |
008 | ルーシャ | 「田舎村からわざわざ?行商人なの?」 |
009 | ティック | 「…大したもんは売ってないけどな。…それよりいいのか?こんなところで油売っていて、他の踊り子は踊ってるぜ?」 |
010 | ルーシャ | 「あ、ダガーを取りに行っていただけだったんだ。急がないとー」 |
011 | ティック | 「ま、せいぜい頑張りなよ」 |
012 | ルーシャ | 「…よければゆっくり見ていって。時間があれば、あとで楽屋裏においでよ、旅人さん」(駆けて行く) |
013 | ティック | 「踊り子の踊りね……あの娘、綺麗だったな…」 |
014 | ティック | 「…や、やぁ」(テントに入ってきながら) |
015 | ルーシャ | 「…あ」(気付いて顔をあげる) |
016 | ティック | 「遅くなったね」 |
017 | ルーシャ | 「途中でいなくなったでしょ…」(怒っているのを隠すように) |
018 | ティック | 「え…いや、もしかしてずっと舞台から見てた?」(たじろぐ) |
019 | ルーシャ | 「どうだと思う?」(じっと見る) |
020 | ティック | 「舞台から踊りながらこっちの方を見ているような気はしたけど、意識しすぎだよな。踊りに集中にしているだろうし…」 |
021 | ルーシャ | 「踊り子はね、意中の人を探すために見に来ているお客さんをよく見るの。そしてその人ばかりに視線を送って仕留めるの」 |
022 | ティック | 「ほぅ…、じゃあ、その相手が気付かなければ意味がないわけだ」 |
023 | ルーシャ | 「まぁね」 |
024 | ティック | 「…で、俺を堕とそうって話?」 |
025 | ルーシャ | 「…あなたって、行商なのよね?」 |
026 | ティック | 「いや聞けよ…」 |
027 | ルーシャ | 「ある品物買ってみない?」 |
028 | ティック | 「ある品物?」 |
029 | ルーシャ | 「商品一覧の項目にひとつ追加できるよ、現品限りだけどね」 |
030 | ティック | 「品物を見ない限り、答えられないな」 |
031 | ルーシャ | 「……そう」(背を向け、ニッと笑うように) |
032 | ティック | 「何なんだ?その商品ってのは」 |
033 | ルーシャ | 「…踊り子である私。13万シャハットで」 |
034 | ティック | 「ほぅ…13万シャハットで君を?」 |
035 | ルーシャ | 「そう。いい商品じゃない?」 |
036 | ティック | 「生憎、俺は人身売買はしていないし、あんたの体にも興味はない。それに13万シャハットも払う気もないね」 |
037 | ルーシャ | 「…別に取引じゃなくてもいい。私を買って欲しいの」 |
038 | ティック | 「まぁ、なんだ?人間の相場って知らないけど、ちょっと安いかもな。命の重さってやつか?宝石の指輪より安いって事はないだろ」 |
039 | ルーシャ | 「そんなものよ。現に私は12万3000シャハットで売られたもの」 |
040 | ティック | 「売られた?」 |
041 | ルーシャ | 「そう。遊び盛りの富豪にね」 |
042 | ティック | 「ほぅ。大体人買いなんてするような奴はそんなもんだろ」 |
043 | ルーシャ | 「お願い。助けて…。道具のように使われて飽きたら捨てられるのは嫌」 |
044 | ティック | 「厄介なもんに巻き込まれた自分を呪うんだな」 |
045 | ルーシャ | 「私はただの踊り子じゃないの。ヘレナ=テリュの踊り子なの」 |
046 | ティック | 「ヘレナ=テリュ?」 |
047 | ルーシャ | 「古代から踊り子をしている少数民族のこと。眠れる遺跡を開けられるのはその血をひく者だけ」 |
048 | ティック | 「あの莫大な財宝が眠ると言われるあの遺跡のことか。旅の途中で噂だけは聞いたことがある」 |
049 | ルーシャ | 「そこの財宝をあなたにあげる。それまで私を…」 |
050 | ティック | 「…人の声?」 |
051 | ルーシャ | 「まずい…追手だわ」 |
052 | ティック | 「何が何だかよくわからんが、身の危険が迫っているって事のようだな」 |
053 | ルーシャ | 「えぇ。かなり危険な連中…」 |
054 | ティック | 「うぉいっ、そういうわけのわからんトラブルに俺を巻き込むな…」 |
055 | ルーシャ | 「きゃっ」 |
056 | ティック | 「とにかく宿まで逃げるぞ」 |
057 | ティック | 「…で、君を買うと俺には何の利益があるんだ?」 |
058 | ルーシャ | 「えーと…」 |
059 | ティック | 「君の踊りが見れる」 |
060 | ルーシャ | 「うん」 |
061 | ティック | 「ヘレナ=テリュの財宝を戴ける」 |
062 | ルーシャ | 「…こうしたスリルも買えるよ」 |
063 | ティック | 「命懸けだな…」 |
064 | ルーシャ | 「変わった商品でしょ」 |
065 | ティック | 「十二分にな…」 |
066 | ルーシャ | 「いつもつまらない商品を取り扱うよりたまには違ったものも取り扱わないとね」 |
067 | ティック | 「…まぁな。退屈しなさそうだ」 |
068 | ルーシャ | 「力およばないかもしれないけど、あなたの商品を売るのも手伝うから」 |
069 | ティック | 「当然だ。不良品だったら即返金・返品だからな」 |
070 | ルーシャ | 「…ん、お願いします」 |
071 | ティック | 「まずはこいつらから逃げることが先決だな」 |
072 | ルーシャ | 「うんっ」 |
作者のツブヤキ |
最近キレがないですよね…元々と言われればそこまでなんですが。 一話完結ものがなかなかできなく、いつもなんか長編ものの冒頭のような作品ばかりで… 今までの作品でこれの作品の続きが読みたいとか、なんとかありましたらいつでもご連絡下さいね |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |