ギバーグ魔法時計店

ギバーグ魔法時計店

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:1
総セリフ数 104
製作日 2009/1/31〜2009/1/31
概要説明  クリュアが幼きころ通い続けた時計屋で当時の店主のお爺さんはクリュアとある約束をした。
「魔法学校を卒業した頃にもう一度来なさい。君に役立つ、見せたいものがある」
クリュアは魔法学校を卒業し、時計屋を訪れたが、店主は既に亡くなっていた。
しかし、その次期店主がその仕事を受け継いでいた
利用にあたって 利用規約
目安時間 9分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
ル・ドモス=ギバーグ 50 ギバーグ魔法時計店の二代目店主。小さなメガネをかけた紳士的な身なりの時魔法使い。
ミモ・ランス=クリュア 54 魔法学校卒業の見習い時魔法使い。燃えるようなロングの赤髪が特徴。






【古ぼけた時計屋】(棚や壁にびっしりと時計が置かれ、動いている)

001 クリュア 「…こんにちはー」(店に入りゆっくり眺め回しながら)
002 クリュア 「……ごめんください」(針の音だけが響く)
003 クリュア 「…誰もいないんですか?」(カウンターにも誰もいない)
004 ギバーグ 「おや…もう閉店ですよ」
005 クリュア 「スミマセン…ちょっと懐かしくなってしまって」
006 ギバーグ 「懐かしく…」
007 クリュア 「はい!昔、この町に住んでいまして…久しぶりに帰ってきたんですよ」
008 ギバーグ 「ほぅ……よく時計を眺めていたお嬢さんですかな?」
009 クリュア 「え…?私のこと知ってるんですか?」
010 ギバーグ 「その燃えるような赤髪。覚えていますよ」
011 クリュア 「あの、お店のお爺ちゃんは元気ですか?カウンターにいないようですけど…」
012 ギバーグ 「…お爺さん」
013 クリュア 「白髪の優しそうなお爺さんですよ。いつもチョッキを着ていて…」
014 ギバーグ 「マスターは先日、病で亡くなられました」
015 クリュア 「うそ……」
016 ギバーグ 「かなりのお年を召されていましたからね。病といっても寿命だったのではないでしょうか」
017 クリュア 「亡くなられただなんて…そんな」
018 ギバーグ 「…お嬢さん、少しお茶でもどうです?」
019 クリュア 「え…?」
020 ギバーグ 「美味しいチーズケーキと温かい紅茶をご用意してありますよ」
021 クリュア 「何で……?」
022 ギバーグ 「1つ言えるのは、もう閉店でお店を閉めたいからです」
023 クリュア 「あ…ごめんなさいッ」
024 ギバーグ 「なに。私も急ぐわけでもありません。マスターの話を語りながら紅茶を一杯と思いましたので」
025 クリュア 「…では、ご馳走になります」
026 ギバーグ 「少々お待ちを。片付けますので」
027 クリュア 「はい」



【店内の奥の暗がり】(ランプの明かりに製図などでいっぱいの机の脇でお茶とケーキ)

028 ギバーグ 「お洒落も何もないこんな汚らしい場所でお茶とは申し訳ありません」
029 クリュア 「いえいえ。お店の雰囲気だけでも素敵なので十分ですよ」
030 ギバーグ 「時計の音…五月蝿くないですか?」
031 クリュア 「いえ、私。なんだか時計の音を聴いていると安心するんです」
032 ギバーグ 「ほぅ……」
033 クリュア 「なので、逆にカフェとかのあの喧騒とか、音楽が苦手なんです」
034 ギバーグ 「酒場など以ての外。と言いそうですね」
035 クリュア 「行ったことないですから」(微笑する)
036 ギバーグ 「ふむ…。時計の音は生まれる前、母親の中にいる時の音と似ているそうですよ」
037 クリュア 「はい。このお店のお爺さんからよく聞かされました」
038 ギバーグ 「既に聞いておられましたか。…なので、安心するのかと」
039 クリュア 「時を刻み、生きているって実感が湧きますからね」
040 ギバーグ 「歴史は時を刻んできた証。時の積み重ねである。…マスターの口癖でしたね」
041 クリュア 「…あの、お名前は…?」
042 ギバーグ 「はい?」
043 クリュア 「お名前はなんと言うのですか?」
044 ギバーグ 「マスターのですか?」
045 クリュア 「えと…あなたのです。なんとお呼びしてよろしいのか分からなくて…」
046 ギバーグ 「ギバーグです。ル・ドモス=ギバーグ」
047 クリュア 「ギバーグさんか…」
048 ギバーグ 「ギバーグ魔法時計屋。魔法をかけた時計を売っている、時計商」
049 クリュア 「私はミモ・ランス=クリュアです。つい先日、ランティス魔法学校を卒業したばかりなんです」
050 ギバーグ 「……見習い魔法使いというわけですね」
051 クリュア 「えぇ…。見せたいものがあるから魔法学校卒業後においでとお店のお爺さんに言われまして…それで来たのですが…」(表情を曇らせる)
052 ギバーグ 「習得魔法は基礎四大魔法…それと専攻で習得した時魔法…で、よろしいですか?お嬢さん」
053 クリュア 「はい」
054 ギバーグ 「時魔法使いですか…。将来は何の職業に就かれるのですか?」
055 クリュア 「魔法省の時空管理局に勤めたいと思っています」
056 ギバーグ 「ほう…魔法省」
057 クリュア 「勉強は大変なんですけどね」(苦笑しながら)
058 ギバーグ 「…こちらとしては少々厄介になりそうですけどね」
059 クリュア 「え…?」
060 ギバーグ 「マスターがお見せするようにとのお話は聞いてはいるんですが」
061 クリュア 「…何なんですか?危険なものなんですか?」
062 ギバーグ 「…気になりますか?」
063 クリュア 「はい。…特にギバーグさんの言い方が」(はい。の後は呟くように)
064 ギバーグ 「魔法省、時空管理局からは目をつけられている道具ですよ」
065 クリュア 「時空管理局が?時空を歪めるものとか…」
066 ギバーグ 「ここは魔法時計屋。あっても全然おかしくないものですが…」
067 クリュア 「…おかしくない……?」
068 ギバーグ 「…お見せしましょう。ついてきて下さい」(立ち上がり、部屋へと入っていく)
069 クリュア 「あ、はいっ」



【書斎】(本がズラリと並び、机には高く積まれた本の数々。そして水の入った皿のような時計)

070 クリュア 「ここは…」
071 ギバーグ 「ステップラードッッッ!!」(杖を抜き、クリュアに向け魔法を放つ)
072 クリュア 「きゃっ」(慌てて杖を抜き、防ごうとするが遅れる)
073 ギバーグ 「失礼…。客人に対する礼儀がなっていない者がいまして…」(クリュアの脇に本が落ちる)
074 クリュア 「本……?」
075 ギバーグ 「魔本ですよ。一度食いついたら噛み切るまで離さない魔物です」
076 クリュア 「…え゛」(想像して青ざめる)
077 ギバーグ 「慣れれば感覚で撃退できますからご安心を」
078 クリュア 「慣れればって…」
079 ギバーグ 「マスターが見せたかったものはこれです」(机の上にある水の入った皿を指差す)
080 クリュア 「時計…ですか?」
081 ギバーグ 「針がたくさんありますよね」
082 クリュア 「はい…それに数字盤も……。時計にしてはこんがらがっちゃう造りですし、早さもまちまち」
083 ギバーグ 「そうです」
084 クリュア 「秒より細かい数値があったりとか、時(じ)より長い時間を示したとか…」
085 ギバーグ 「…残念です。これは、『時の時計』と言いまして、時間を操るものです」
086 クリュア 「時間を操る…?」
087 ギバーグ 「時魔法では危険性が高いため、記された魔法書は全て禁書扱いにしている魔法をこの道具で使えるようにしています」
088 クリュア 「実際にはどのようなことに使用をするのですか?」
089 ギバーグ 「主に魔法使いの練習場に。時の流れを遅らせることも可能ですから」
090 クリュア 「…ここで魔法の特訓ができるわけですね」
091 ギバーグ 「時間も過去へと戻せばガンガン使える世界に行くこともできます」
092 クリュア 「素敵ですね」
093 ギバーグ 「厳しい規制があるこの世界では実技勉強ができないでしょうからお貸ししますよ。これがマスターの言葉ですから」
094 クリュア 「…いいんですか?」
095 ギバーグ 「くれぐれも力をつけて魔法省に就職してもこのことはご内密にして頂ければ…」
096 クリュア 「感謝します」
097 ギバーグ 「…では、準備が整いましたらお声をおかけください。魔法練習場の世界へご案内いたします」
098 クリュア 「この世界に戻りたい時はどうすればいいですか?」
099 ギバーグ 「…あちらの世界のどこかに存在するギバーグ魔法時計店をお探しください」
100 クリュア 「分かりました…」
101 ギバーグ 「くれぐれもお気をつけて…」
102 クリュア 「はい。では…よろしくお願いします」
103 ギバーグ 「…またお会いできることをお祈りします、お嬢さん」
104 クリュア 「一流魔法使いになってきます!」






作者のツブヤキ
 全体的によく分からないお話になってしまってますねw
何だか新しい物語のプロローグって感じもしますし、この程度だと物足りないのかも。
この続編がほしいのかな…気分がのりましたらまた書かせて頂きますね。

使用報告・リクエスト・感想・コメント応援・随時、受付中! ⇒   掲示板  

(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります)









台本一覧へもどる

オリジナルボイドラ劇場へもどる

声物語劇団へもどる

ブログを見る

★☆先月の台本人気ランキング☆★