バレンタイン中止のお知らせ

バレンタイン中止のお知らせ

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:2
総セリフ数 106
製作日 2009/1/8〜2009/1/9
概要説明  バレンタインの季節がやってきました。
さて、本命を諦めたが義理チョコを諦められない男が執拗にチョコをねだる。
しかし、彼女たちは彼にこう言った。「バレンタインの中止のお知らせ」
利用にあたって 利用規約
目安時間 6分半程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
つばさ 39 義理チョコに執着する男。かなりしつこい性格
美鈴
(みすず)
23 義理チョコを配る心優しい女の子。

(あずさ)
27 がつんと言うとこは言う女の子。男とタイマンはるのが得意。意外とチョコ作りが上手い
後輩 17 チョコを貰えず、既に開き直った者たち。






【教室】(休み時間)

001 つばさ 「お前…今……なんて言った…?」(愕然としながら)
002 美鈴 「ごめんね…今年は、バレンタイン中止なの」(上目遣いで見る)
003 つばさ 「いや、義理チョコ作るのが面倒になったのか…?お返しはほら、ちゃんとやってたよな?」
004 美鈴 「あ、うん。お返しはちゃんと貰ったよ、つばさ君からは。ベッドの横に置いてるよー」
005 つばさ 「ベッドの横に…か。ははは…、お返しが貰えないからじゃないんだよな?」(気が動転している)
006 美鈴 「あ、ううん!ち、違うの!つばさ君は何も悪くないよっ!美鈴が、美鈴が悪いの!」
007 つばさ 「……?どういうことだ?」
008 美鈴 「あ、えと…んと……最近、不景気じゃん?それで美鈴にもその影響出ててさっ、材料揃えられなくなっちゃたんだ…?」(申し訳なさそうに)
009 つばさ 「なら、俺が材料買うからさ、それで作れ。なっ?なっ?」
010 「ばーかっ、何であんたのためなんかにわざわざ手作り義理チョコを美鈴が作らなきゃなんないのさ」
011 美鈴 「梓…」
012 「美鈴も言っちゃいなよ!本命いるから義理チョコにかける時間ないって」
013 美鈴 「な…ち、違うよっ」(顔真っ赤)
014 つばさ 「そうなのか?美鈴、そうなのか?」
015 美鈴 「違う、違うー」
016 「あんたのその言い方が美鈴追い詰めてんのわかんないの?断りたくても断れないでしょーが」
017 つばさ 「な、お前が美鈴の何わかんだよ!」
018 「あんたが美鈴の何わかんだよ」
019 つばさ 「う…」
020 「私は美鈴の親友もう何年もやってんの。わかんないわけないでしょ」
021 つばさ 「じゃ、じゃあさ、お前に義理チョコ貰える喜びってわかんのかよ?」
022 「分かるわけないジャン。貰えない心配ないもん」
023 つばさ 「ど畜生ー!これだから女って奴は…」
024 美鈴 「ごめんね、つばさくん」
025 つばさ 「どーせお前には手作り義理チョコのありがたさなんてわかんねーよ、いつも市販のだし」
026 「さっき言っただろ!本命にかけてんだから、義理に時間かけんの勿体ないんだ。金だって勿体ないくらいだ」
027 つばさ 「本命いないくせによく言うよ…」
028 「あぁ、そう…。つばさ君は今年のチョコはいらないっと…メモメモ」
029 つばさ 「あぁ、ごめんなさい。嘘です、勘弁して下さい…チョコ欲しいです。マジで」
030 「美鈴が中止したんだったら私も中止しよっかなー、バレンタイン」
031 美鈴 「梓も?」
032 つばさ 「えぇぇぇ…恵まれない男子たちに愛の手をー」
033 「知らん、誰がやるか」



【廊下】(突然、廊下に数人の集団がつばさを囲む)

034 つばさ 「畜生…畜生…畜生ッ!!何だよ友チョコって!これもチョコレート会社の陰謀か!?そんなに金が欲しいか?そんなに欲しいなら、板チョコ一枚買ってやんよ」
035 後輩 「我が同志よ…」
036 つばさ 「何だよ、お前…」
037 後輩 「Motetai けど Motenai 。だからMoteyouze MMM団ッス」
038 つばさ 「…で、何で声かけてくんの?」
039 後輩 「先輩、隠さなくていいッスよ?チョコ貰えないんでしょ?」
040 つばさ 「まるで、ダメ男のように言うなっ」
041 後輩 「野球部に入れば必然的に貰えると思いきや、マネージャーからすら貰えない」
042 つばさ 「義理チョコとは言え、人を選ぶだろうからな。よっぽどあげたくなかったんだろう」
043 後輩 「世の中は2つに分けられる。チョコを貰える人と貰えない人。あなたは貰えない人」
044 つばさ 「うるさい」
045 後輩 「共に明日を寂しく過ごしましょう」
046 つばさ 「ちょっと待て、お前らと一緒にするな」
047 後輩 「え?ごまかしても無駄ッスよ?顔がチョコ貰えない顔してるもの」
048 つばさ 「超失礼だろ…。どうせ、お前ら、クリスマスもそうやって過ごしたんだろ?」
049 後輩 「ギクッ」
050 つばさ 「人から同情される人間はごめんだ。じゃあな」



【登校中】(バレンタインデー)

051 「おっはよー!」
052 美鈴 「あ、おはよ」
053 「今年は自信作ッ!」
054 美鈴 「毎年、梓はすんごいの作るよねっ」
055 「美鈴と違って義理にかけてないから。けど、今年は義理作ってないんだろ?」
056 美鈴 「あ、うん…」
057 「バレンタイン中止のお知らせ!義理なんてあげなくていい。決起せよってね」
058 美鈴 「いいのかな〜…中止だなんて」
059 「いいさ。がっかりさせればいい。あんなつばさなんか」
060 つばさ 「オッハよ!お二人さん!!」
061 「出た…」
062 美鈴 「あ…うん。おはよう…」
063 つばさ 「美鈴、作ってくれた?♪」
064 美鈴 「あ、いや…」
065 「だーかーらっ、今年はバレンタイン中止なのッ!」
066 つばさ 「本命なんて貰う気ないさ、義理でいいんだー」
067 「情けないな、男ならもっと大きな夢持てよ」
068 つばさ 「うっせ…」
069 美鈴 「あの、梓…」
070 「どうしたの?美鈴?」
071 美鈴 「これ…」
072 「チョコ?あ、交換って意味?」
073 美鈴 「違うの…美鈴の気持ち。受け取って」
074 「美鈴の気持ちって…」
075 つばさ 「美鈴、梓は女だぞ?」
076 美鈴 「知ってる」
077 「私を女として本命を?」
078 美鈴 「うん。梓にこの気持ち受け取って欲しいの」
079 「なんと…」
080 つばさ 「友チョコじゃないんかい」
081 美鈴 「ごめんね、つばさ君。梓とつばさ君が親しく話してるのが悔しくって」
082 「バレンタイン中止の理由って経済的ではなく、嫉妬で?」
083 美鈴 「うん。だから、梓もバレンタイン中止するって言った時、嬉しかった」
084 「…ほぇー、だそうよ。つばさ」
085 つばさ 「だそうよ、と言われましても…」
086 「義理チョコはいちお、用意してやったけど、美鈴のお願いとなっちゃなー?」
087 つばさ 「え……それはつまり?」
088 「バレンタイン中止のお知らせ♪」
089 つばさ 「そんなー…」
090 後輩 「先輩、先輩ーちょっと、ちょっと」
091 つばさ 「もらっちゃだめなの?美鈴」
092 後輩 「先輩、ちょっと、ちょっと」
093 美鈴 「うん、だめ♪」
094 後輩 「先輩、ちょっと」
095 つばさ 「そこをなんとか…って。うわっ」(後輩に引っ張られる)
096 後輩 「先輩ッ!」
097 つばさ 「何だよっ」
098 後輩 「往生際悪いッスよ?」
099 つばさ 「だって…」
100 後輩 「バレンタインなんてイラナイ」
101 つばさ 「それはお前らだけだ」
102 後輩 「チョコを貰えない人達へ慰めの言葉」
103 つばさ 「もういい、言うな…」
104 後輩 「今年のバレンタインは――…」
105 つばさ 「言うな、やめろ、空しくなる!うわ、うわーーーーーっ」(両耳ふさぐ)
106 後輩 「バレンタイン中止のお知らせ!」






作者のツブヤキ
 さて、今年もやってきます。魔の日が…。
バレンタインなんて…嫌いですよ。だって貰えないんですもの(笑)
毎年暮れていた幼馴染みなんか、義理チョコをわざと1日ずらして渡してくるようになったんですもの。
誰も本命って勘違いしないから1日ずらすのやめて下さい…マジで。
3倍のお返し目当てで仕方なしにあげてるようにしか見えないッスorz
誰か下さいませ(おい

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