東龍飯店-謝謝-

東龍飯店-謝謝-

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:1不問:1
総セリフ数 99
製作日 2008/12/8〜2008/12/8
概要説明  中学の時の同級生・渉と久しぶりに会った和樹はたまたま見つけた東龍飯店に立ち寄る。
渉は順調に出世し、地位もだいぶ上になっていたためか、何やら人を見下す癖がついているようだった。
店員の態度が気に入らないとクーに喧嘩をふっかける渉…。
クーはマスターの料理を馬鹿にされたことに腹を立て…
利用にあたって 利用規約
目安時間 6分半程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
和樹
(かずき)
32 平の会社員。気の利いたことがなかなか言えず、争いは傍観していることが多い頼りない人。
古 美文
(くー めいうぇん)
36 東龍飯店の看板娘。あまり店の外に出ない居候。マスターの料理に自信を持っている。

(わたる)
21 大手の研究所の主任。何でも自由にできるので横暴な性格の持ち主。
マスター 10 東龍飯店の店主。クーを住まわせ、何だかんだ言いながら大切に想っている。火と闘う料理人。






【東龍飯店】(店に和樹と渉が入ってくる)

001 クー 「いらっしゃいネ」
002 和樹 「2名で」
003 クー 「2名アルか?」
004 和樹 「おう。…渉、何食う?」
005 「中華」
006 和樹 「ま、そりゃ中華料理店なんだから中華に決まってんだろ」
007 「とんこつラーメン」
008 和樹 「相変わらずラーメンと言ったらお前はとんこつなんだな。店員、とんこつラーメン2つ!」
009 クー 「とんこつらぁめん?ないネ」
010 「とんこつラーメンもないのか?」
011 クー 「ウチの店にはないネ。それ食べたいなら来来軒ネ。ここ東龍飯店。字読める?」
012 和樹 「あ、すみません。じゃ、メニュー下さい」
013 クー 「メニュー?マスター、メニューアルネ?」
014 マスター 「あー?こちとら火ィー戦ってるの!テメーのことはテメーでやれ」
015 クー 「自分のことは自分でやるネ」
016 和樹 「メニュー持ってくるのも自分で?セルフなのか?」
017 クー 「マスター、お客サン、メニューなくて怒ってるネ、このままじゃ帰るネ」
018 マスター 「あぁ?メニュー何で出さないの!お客さん帰すなよ」
019 クー 「何で自分のこと自分でできない、マスター怒ってるネ」
020 和樹 「え、ちょ、こっちお客さんだよ?」
021 「…大体、中華料理店なのに何でラーメンの一種のとんこつがないんだ」(ぶつぶつ)
022 クー 「あんた中華料理なめてるネ。きっと肉まんしか知らないネ」
023 「俺のことか?豚まん、あんまん、カレーまんなど知ってるわっ」
024 クー 「邪道ネ!桃まんくらい知ってろネ」
025 「てんめ、客である俺に何て口きいて…」(椅子から立ち上がりつかみかかろうとする)
026 和樹 「まぁまぁまぁ…渉落ち着け、な?」
027 「チッ」(クー睨みつけながら座り直す)
028 和樹 「あのさ、何があるか教えてくれませんか?料理」
029 クー 「麻婆豆腐、回肉鍋、炒飯…」
030 和樹 「あー、炒飯!渉は?」
031 「何でもいい」(ぶっきらぼうに)
032 和樹 「麻婆豆腐セットと炒飯セット!」
033 クー 「了解ネ!」
034 マスター 「メイウェン!水出した?」
035 クー 「私水道ひねってないネ!」
036 マスター 「お客さんに!」
037 クー 「お冷やアルか、まだネ!」
038 マスター 「出しときな!お客さんに失礼でしょが」
039 クー 「今出すネ!」



【客席】(二人で話している)

040 和樹 「いや、ほんと偶然だな。中学以来だろ?」
041 「まぁな」
042 和樹 「懐かしいわー、誰かに会いたいとは思っていたんだ。渉は今どこで何をやってるんだ?」
043 「中川研究所の主任だ」
044 和樹 「へぇぇぇ、出世まっしぐらじゃんかよ。大手だし、いいな」
045 クー 「お水アル。これも置いてくからおかわりは自分でネ」
046 和樹 「お、おぅ」
047 「客に対する態度か、あの娘」
048 和樹 「まぁ、気にすんなって。どこにでもいるだろ?」
049 「ふん」
050 クー 「待たせたネ!炒飯セットと麻婆豆腐セットアル」
051 和樹 「お、待ってました。炒飯は僕ね」
052 「……」
053 クー 「以上アル」
054 和樹 「いただきます」
055 「ごちそうさま」
056 和樹 「早ッ!いい間違えか?食べるときはいただきますだぞ?」
057 「いや、ごちそうさまだ。最もご馳走でもなんでもないがな」
058 和樹 「…あ、お前、確か麻婆豆腐嫌いじゃなかったか?」
059 「よくこんなもの食えるな、こんな不味い物」
060 和樹 「おいおい、言い過ぎじゃ…」
061 「料理人の味覚を疑うな」
062 クー 「先程から聞いていれば文句ばかりアルネ!」
063 「あんたもこれ食ってるのか?こんな不味い物を
064 クー 「マスターを愚弄する者はお客サンじゃないネ!」
065 「客の扱い受けてないしな。こんな店出て行ってやるよ」
066 クー 「頭きたネ!!」
067 「店員は客を満足させてればいいんだよっ」クーに水浴びせる)
068 和樹 「渉ッ!?」
069 「がっかりだ!じゃあな、和樹」(店を出て行く)
070 和樹 「おい、待てよッ、渉!!」(入口まで追いかけるが諦める)
071 クー 「……最低ネ」(呟く)
072 和樹 「君、大丈夫か?びしょ濡れ…早く着替えた方が…」(クーに近寄る)
073 クー 「……」
074 和樹 「友人が酷いことをしてしまって…代わりに僕が謝る。…申し訳ないっ」
075 クー 「……傷ついたネ」
076 和樹 「店員さん、大丈夫ですか?」
077 クー 「そんなにマスターのご飯美味しくないアルか…?」
078 和樹 「え…いや」
079 クー 「それを食べてる私たち、ゲテモノ…アルか?」
080 和樹 「いや、美味しいよ、炒飯。…あいつが嫌いだっただけだよ中華」
081 クー 「…もっと褒めてネ。マスター褒められると私も嬉し」
082 和樹 「あぁ。あー、ほんとすぐに着替えなよ、店員さん。風邪引くよ?」
083 クー 「こんなのへぃちゃらネ……へくちゅっ」(くしゃみする)
084 和樹 「ほら、言わんこっちゃない。さっさと着替えてくる!」
085 クー 「炒飯冷めるネ」
086 和樹 「君の体が冷えてしまうよ…」
087 クー 「誰がうまいこと言えと言ったネ」
088 和樹 「いいから着替えてきなさい…orz」(ため息混じりに)



【厨房】(クー私服に着替えてくる)

089 クー 「お客サンどこ行ったネ?」
090 マスター 「とっくに帰ったよ。あんたがチンタラ脱ぎ脱ぎしてる間に」
091 クー 「あいや…、行ってしまったアルか…」(がっかり)
092 マスター 「会計はやっていったよ、大丈夫!」
093 クー 「そうじゃないネ、言い忘れたことあったネ」
094 マスター 「客相手に何さ?オススメ品はこれですってか?それはメニューと一緒に言うもんだ」
095 クー 「…また、会えるかネ…」
096 マスター 「また来るって言っていたけど……ま、客なんて変わって当たり前。常連なんているもんじゃない」
097 クー 「そっか、そうアルネ。また会った時に言うネ」
098 マスター 「…ふーん?さ、店閉めるよ!片付け片付け」
099 クー 「謝謝。と…」






作者のツブヤキ
 読んで頂き、謝謝。演じて下さった方にはもっと感謝に、ありがとう!!
クーというカタカナ明記(笑)この響きが好きです。敢えて感じでキャラ紹介しているのにセリフ名称はカタカナw
渉君最低です。このような不味くて店員に八つ当たりする客は見たことがないですが、一口食べて出て行く客もいますよね。
残さず食べんしゃい!と思うのは私だけでしょうか?
ね、マスターも口悪いけど実はいい人っぽいしw
クーはこれからどうなっていくかが楽しみです。ね、これはシリーズ化の予感ですよ♪
ではでは再見〜!!

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