シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:1♀:1 |
総セリフ数 | 113 |
製作日 | 2008/12/2〜2008/12/3 |
概要説明 | いつもと変わらない日常、麦畑で働く少女のもとに日常と違うことが起きた。 何もない辺境の村に現れた旅人。本人は行商とは言っていたが… 彼は一体何者なのか、ティアは旅に憧れを持ち、旅人ヴァルヌに話を聞きに部屋を訪問する。 その夜の出来事…彼に異変がおき、ティアは何かを悟る…… |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 | 11分程度 【〜20分】 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
パクス=ヴァルヌ | 55 | ♂ | どこからか現れた旅人。記憶を失っている。獣に変化する |
モンロー=ティア | 58 | ♀ | 麦藁、ダボダボ服の少女。明るく思いやりがあり、旅に憧れ抱く。 |
001 | ティア | 「コンニチワー旅人さん♪」 |
002 | ヴァルヌ | 「やぁ、こんにちは」 |
003 | ティア | 「村はこっから2キロ行ったところですよ♪」 |
004 | ヴァルヌ | 「2キロか…結構遠いな…。牧場のお仕事かい?」 |
005 | ティア | 「んーん、牧場じゃなくて麦畑ですよ」 |
006 | ヴァルヌ | 「お、こりゃ失敬。君しか見えなくて周りがよく見えてなかったよ」 |
007 | ティア | 「あはは♪旅人さんは行商ですかな?」 |
008 | ヴァルヌ | 「え?」 |
009 | ティア | 「こんな辺境の地、何のご用かなって。な〜んにもないですよ♪行商もあんまし通らないですから」 |
010 | ヴァルヌ | 「あぁ、まぁね各地を転々としていて、たまたま通りがかったのさ」 |
011 | ティア | 「で、で、何売っているのですか?んしょっと。旅人さん品物見せて下さいな♪」(御者台によじ登る) |
012 | ヴァルヌ | 「そんな見せられるもんじゃないよ」 |
013 | ティア | 「私村の検問担当なんです。見せて頂かないと案内しないですよ?」 |
014 | ヴァルヌ | 「自分で探せばいいさ」 |
015 | ティア | 「いじわる言って……ぴぃーーーーユック!ラット!シヤッシュ!この旅人さん囲んで!」(指笛を吹き、猟犬を召喚) |
016 | ヴァルヌ | 「犬ッ!?」 |
017 | ティア | 「荷物見せないと噛ませますよ」 |
018 | ヴァルヌ | 「分かった分かった…凄まないでくれ」 |
019 | ティア | 「…あれ?何を売られているのですか?」 |
020 | ヴァルヌ | 「形ある物はほとんど前の町で売ってしまってね…ほとんど自分の荷物だよ」 |
021 | ティア | 「…すみません、疑ってしまって。最近、傭兵や軍隊が暴れたり、盗賊や山賊などが横行していると風の噂で聞いていたので…」 |
022 | ヴァルヌ | 「仕方ないさ。旅人は疑われて当然だね」 |
023 | ティア | 「ユック、ラット、シヤッシュ。おいで、この人は悪い人じゃないの」 |
024 | ヴァルヌ | 「随分なついているようだね」 |
025 | ティア | 「俺は最初っから知ってた?ラット、嘘言わないの」 |
026 | ヴァルヌ | 「賢いんだな、というか犬の言葉が分かるのか?」 |
027 | ティア | 「えぇ、生まれたころから付き合っているとなんだかこの子たちの言いたいこと分かってきて…」 |
028 | ヴァルヌ | 「それはすごい。才能があるわけだ」 |
029 | ティア | 「…いやいや。本当に申し訳ありませんでした」(頭下げる) |
030 | ヴァルヌ | 「もういいって。そんなに人に頭下げられると困ってしまう」 |
031 | ティア | 「…村はここから真っすぐ行き、細道を右に曲がって下さい。そうしたら見つかりますよ」 |
032 | ヴァルヌ | 「君も乗っていかないかい?どうせ村に戻るのだろう」 |
033 | ティア | 「いいんですか?」 |
034 | ヴァルヌ | 「荷馬車が空いているからどうぞ」 |
035 | ティア | 「本当ですか?ありがとうございます」 |
036 | ヴァルヌ | 「案内してもらわないと自信がないからね」 |
037 | ティア | 「はい、よろしくお願いします」 |
038 | ティア | 「何もない村ですが、村の人たちはみんないい人ですよ」 |
039 | ヴァルヌ | 「村の特産とか何かはあるのかな」 |
040 | ティア | 「主に農作物で、他にも麦とかですね」 |
041 | ヴァルヌ | 「なるほど…麦を買いつけるのもありだな。あ、別に野宿でもいいけど宿屋とかあるかい?」 |
042 | ティア | 「あ、宿ですか?大したおもてなしができませんが私のところで泊まれますよ」 |
043 | ヴァルヌ | 「お世話になってもいいのかい?」 |
044 | ティア | 「はい。じゃぁ、お馬さんはここに繋いでおきますね」 |
045 | ヴァルヌ | 「あぁ」 |
046 | ティア | 「困ったことがあれば何でも言って下さいね」 |
047 | ヴァルヌ | 「ありがとう。麦はどこで買いつけられるんだい?」 |
048 | ティア | 「あ、それも私のところで…」 |
049 | ヴァルヌ | 「君はいくつ兼任しているのだか…」 |
050 | ティア | 「す、すみません」 |
051 | ヴァルヌ | 「別に責めているわけではないよ。ただ驚いただけだ」 |
052 | ティア | 「…あの、そのご迷惑だったら言って下さいね。もしよろしければ泊まられる今夜、遅くまでとは言いません。旅のお話を聞かせて頂けませんか?」 |
053 | ヴァルヌ | 「旅の話…?」 |
054 | ティア | 「外の世界には何があるのかを教えて欲しいのです」 |
055 | ヴァルヌ | 「…わかった。寝ないうちに来るといいよ」 |
056 | ティア | 「こんばんわ、ティアです」 |
057 | ヴァルヌ | 「ティア?」 |
058 | ティア | 「お話を聞きにきました、旅人さん」 |
059 | ヴァルヌ | 「あぁ、娘さんか。どうぞ」 |
060 | ティア | 「失礼しますー」 |
061 | ヴァルヌ | 「えと…ほんとにあの娘さん?」 |
062 | ティア | 「はい?」 |
063 | ヴァルヌ | 「いや、あの麦藁帽子にダボダボの服着てた娘さんかなって」 |
064 | ティア | 「そうですよ?…あぁ、髪解いてるからですかね」 |
065 | ヴァルヌ | 「というか、何で枕持っているの?」 |
066 | ティア | 「あ、べ、別に寝るわけじゃないですよ?持っていないと落ち着かなくて…」 |
067 | ヴァルヌ | 「かわいいと思ってしまったのは不覚…」(小声で) |
068 | ティア | 「えっと、ベッドに座らせて頂きますね。えーと、実はお互い名前知らなかったですね」 |
069 | ヴァルヌ | 「あぁ。誰だか全く分からなかったよ」 |
070 | ティア | 「ティアです。村では動物使いと呼ばれてます」 |
071 | ヴァルヌ | 「パクス=ヴァルヌ。ヴァルヌでいいよ。各地を旅している。たまに行商をしたりだな」 |
072 | ティア | 「どんなところ回られたのですか?どんなところがあるか全く分からないわけですが」(苦笑) |
073 | ヴァルヌ | 「西から東を横断している。自分は北の出身らしいのだが」 |
074 | ティア | 「らしいのだが…って違うのですか?」 |
075 | ヴァルヌ | 「北から西の地に向かう途中、雷に打たれ記憶を失ったんだ」 |
076 | ティア | 「記憶を…」 |
077 | ヴァルヌ | 「騙すつもりはなかった。が、自分が行商かどうかすら分からない。行商だなんて言って悪かった」 |
078 | ティア | 「じゃぁ、自分の記憶を求めて旅をされているんですね」 |
079 | ヴァルヌ | 「恥ずかしながらそうなるね」 |
080 | ティア | 「わわっかっこいいですよ!ずっと独り旅ですか?」 |
081 | ヴァルヌ | 「だね。教会で治療を受け、それからはずっと一人で旅をしている。教会の者が言うには同伴者がいた形跡があるというのだが思い出せないんだ…」 |
082 | ティア | 「では、もしかするとその雷で打たれた時に別々に…」 |
083 | ヴァルヌ | 「そうなんだ。だから記憶と相方について探す旅をしている」 |
084 | ティア | 「…これ、食べませんか?」(枕の中から小袋を取り出す) |
085 | ヴァルヌ | 「それは?」 |
086 | ティア | 「麦をチョコレートに浸し、コーティングしたチョコ麦です」 |
087 | ヴァルヌ | 「ほぅ、変わったお菓子だね。頂こう」 |
088 | ティア | 「独り旅で辛いことって何ですか?」 |
089 | ヴァルヌ | 「やっぱり話し相手がいないことだね…馬に話しかけたって返事は返ってこないし、『いい加減にしてくだせぇ、旦那。こっちはただでさえ歩き疲れているというのに話なんかかまってられるか』という目で見てくるからなー」 |
090 | ティア | 「なるほど」 |
091 | ヴァルヌ | 「俺は北の地で何をしていたのだろう…」 |
092 | ティア | 「旅の軌跡を記してみませんか?お手伝いしますよ」 |
093 | ヴァルヌ | 「…西の地に行く途中で俺は」 |
094 | ティア | 「随分思い出してきたようですね♪」 |
095 | ヴァルヌ | 「ヴァルダマ神殿……」(頭を抱える) |
096 | ティア | 「ヴァルヌさん、今日はもう休まれた方が…」(心配するように) |
097 | ヴァルヌ | 「神殿で俺は…」 |
098 | ティア | 「ヴァルヌさん?」 |
099 | ヴァルヌ | 「ああああああああああああああっ!!」(ティアにつかみかかり押し倒す) |
100 | ティア | 「きゃっ…ヴァルヌさん!?」 |
101 | ヴァルヌ | 「グルルルルルッ」(顔が獣に変貌していく) |
102 | ティア | 「…ぇ…ヴァルヌさん…?顔が獣に…」 |
103 | ヴァルヌ | 「…ハッ、俺は…俺は何を…」(正気に戻る) |
104 | ティア | 「ヴァルヌさ…ん…?」 |
105 | ヴァルヌ | 「今、俺は何をしてたんだ…」(散乱した紙を見て呟く) |
106 | ティア | 「眠気に襲われて倒れてきたんですよ…」(慌ててごまかす) |
107 | ヴァルヌ | 「…君が下に」 |
108 | ティア | 『わかっちゃった気がする…旅の途中で何かがあり、ヴァルヌさんの相方さんはきっと…』 |
109 | ヴァルヌ | 「すまない、寝ぼけてしまったのかもしれない。だけど、君を不快にさせて…」 |
110 | ティア | 「き、気にしてませんよ。ぜっんぜん不快になってません!ほら、あれですよ。私が夜遅くまでいるのが悪かったです!もうお休みになられて下さいね」枕抱えて立ち上がる |
111 | ヴァルヌ | 「あ、君…」 |
112 | ティア | 「ティアです。明日の朝食用意しますから顔出して下さいね…では、おやすみなさい」(そそくさと出て行く) |
113 | ティア | 「あの人がもし本当のことを知ってしまったら……ううん、大丈夫。きっと大丈夫。明日の朝食は麦パンにしよっと」(一人納得するように呟く) |
作者のツブヤキ |
この話だけではタイトルは愚かストーリー自体がわけがわからなかったかもしれませんね^^; 物語というよりティアのイラストを書きたかったというのが本音です(笑) FFのビ●君のような格好が頭の中にありまして… で、ここのお話の位置付けはと言いますとプロローグのようなものかと思います。 気が向いたら…と言いますか続きが気になるという声が聞こえたら書きたいと思います。 |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |