The stone of the hope 第2話

The stone of the hope 第2話

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :4:6
総セリフ数 123
製作日 2008/12/02〜2008/12/11
概要説明  村長の家に呼び出しをくらったルシバたち。
ルシバはメソカと一緒に行くため、スリニー家に立ち寄る。
その後、村長の家へと向かうが…そこに集まっていたのは……
利用にあたって 利用規約
目安時間
登場キャラ セリフ数 性別 備考
ルシバ=ホーリー 22 発明家の息子。人間。温和な性格の持ち主。
メソカ=スリニー 13 農家の娘。人間。天然のドジっ娘。まだ幼さが抜け切らない。
レイス=スリニー 11 メソカの弟。いたずら好きで、いつも慕っているルシバをトラブルに巻き込む。
メイカ=スリニー 5 明るく朗らかな性格。メソカの母親であり、メソカの天然は彼女から遺伝した。
アズナ・センカ 11 センカダバーズの看板娘。竜人。大雑把で朗らかな性格。活発系の元気娘。ナイスバディー
ゼク・ケヌマ 13 村の鍛冶屋の息子。竜人。我儘で自己中心的なところが多い。アズナと幼馴染だが、喧嘩ばかりしている。
ミイカ 15 石占い師。淡々と喋る緑髪のエルフ。感情を押し殺していることが多い。
レミンナ 8 エルフらしからぬ、活発、活動的、社交的なオレンジ髪のエルフ。
オルド=ケイン 9 金髪の少女。細かいことまで気が利く。
村長 16 カルス村の村長。少々天然部分を持っている






【スリニー家】(村長の家に集まるように言われたことを伝えるためルシバが訪ねる)

001 ルシバ 「お邪魔します」
002 メイカ 「あら、ルシバ君。いらっしゃい」
003 レイス 「姉ちゃんはまだ寝てるよ、ルシ兄」(階段を下りて来る)
004 ルシバ 「あ、そっかじゃあ…」
005 メイカ 「お茶を入れるから飲んでいきなさいね」(準備始める)
006 ルシバ 「ん、どうしたの?レイス」(レイスに袖引っ張られる)
007 レイス 「ルシ兄、ちょっときて。見せたいもんあっからさ」(ルシバを引っ張って行く)
階段上って部屋へと向かう
008 レイス 「ルシ兄、目つぶって」(ドアの前で立ち止まる)
009 ルシバ 「う、うん」(目とじる)
010 レイス 「じゃ、いくよ」
キィッ…(ドアの開く音と共にルシバの背中が押される)
011 レイス 「目開けていいよ、ルシ兄」(ルシバを突き飛ばす)
012 ルシバ 「わわわっ」(つんのめりながら部屋に入る)
013 レイス 「姉ちゃんの寝顔ー…ってアレ?」(ニヤニヤしていたが目の前の状況に呆然とする)
014 メソカ 「ルシ…バ?」(着替え中で信じられないものを見たように)
015 レイス 「あ、やっ、姉ちゃんごめんっ。ル、ルシ兄は悪くないんだっ」(ルシバの前に立ち、弁明する)
016 メソカ 「へぇぇ〜、やっぱりレイスの仕業かぁ。悪いの全部なんだよね」(優しく猫なで声)
017 レイス 「イ、イエスメソカ…」(ぎこちない口調で敬礼)
018 メソカ 「主犯はレイスでルシバは、ただハメられただけなの?」(にっこり→目は笑っていない)
019 レイス 「イエスメソカ!」(ガクブル)
020 メソカ 「ルシバ、ちょっと出てってもらえるかな?」
021 ルシバ 「あ、う、うん」(ほっとしたように)
ガッチャン…カチリ(ドア閉まり、鍵かけられる)
022 レイス 「――…よね…じょ……ないよ」(恐怖に怯えた声)
カリカリカリ…ガガガガ(ドアを引掻く音とドアノブがガタガタ動く)
023 レイス 「ぎゃあああああああああああああああああっ」(ドア越しに絶叫)
024 メイカ 「あの子たちったらもぅ……ルシバ君、お茶入ったわよー」(一階から聞こえる)
025 ルシバ 「あ、はい」



【リビング】(メソカとルシバが席につきお茶を飲む)

026 メソカ 「へ?ルシバも村長さんに呼ばれたの?」
027 ルシバ 「うん。夕方、家にいかなきゃって。何の用件かは伝えられてないんだ。何だか、ただ事じゃない気がしてさ」
028 メソカ 「そだね…急に招集だなんて…他にも呼ばれるのかな」
029 メイカ 「いずれ誰もが通る道よ」
030 ルシバ 「え?おばさん、何か知ってるんですか?」
031 メイカ 「あら?私何か言ったかしら?」(ごまかし笑いしながら去る)
032 ルシバ 『おばさんは、絶対何か知ってる』
033 メソカ 「お母さんったらドジなんだから…」
034 ルシバ 『人のこと言えないと思うんだけどなぁ…』



【村長家前】(メソカとルシバがドアに手をかける)

035 アズナ 「よぉ、ルシバ。メソカも一緒か」(遠くから)
036 メソカ 「あれ?アズナも呼ばれたの?」
037 アズナ 「あん?呼ばれたってメソカたちもか?」
038 ルシバ 「そうなんだ。何の話なんだろう」
039 アズナ 「じじいの道楽話かもな…そんなとこいないで、入った入った」
ガチャッ(三人中へ)
040 ケイン 「いらっしゃいー」
041 村長 「よぉく来た」
042 ルシバ 「村長、話というのは…」
043 村長 「まぁ慌てるんじゃない。時間はそのように急ぐためにあるんじゃないぞ?」
044 レミンナ 「急ぐためじゃあないけど、村長の無駄話を長々聞くためでもないですわね」
045 村長 「むぅ…まぁ良いからまずは座るのじゃ」(ルシバたちが着席する)
046 ミイカ 「人間のルシバ=ホーリーとメソカ=スリニー、竜人のセンカ・アズナ」
047 レミンナ 「…じゃぁ、ちょっと名前だけでも紹介しておきましょうか。あたしはレミンナ」(お互いに見つめ合い…間を開けて)
048 ミイカ 「ミイカ…」
049 アズナ 「さて…と。村長。さっさと始めてくれる?」
050 村長 「まだこん者がおるんじゃが…」
051 アズナ 「誰?そんな常識はずれ」(嘲笑するように)
052 ゼク 「オメェより常識はあるぜ?」
053 村長 「もう皆も知っての通り、我々は希望の石がなくては生きていけない存在になった……そして、それが賞味期限が有ることもご存じのはずじゃ」
054 ルシバ 「ナ、ナンダッテー!?」
055 ゼク 「賞味期限だと?」
056 ミイカ 「それは初耳ね」
057 ルシバ 賞味期限。おいしさを味わえる期間。牛乳なども賞味期限だが、あれは5日くらい過ぎるとおいしさとか言っていられなくなる。腹痛を起こすか起こさないかの問題にまで繋がって来る。
058 ゼク 「希望の石って食べられたのか…」
059 レミンナ 「それを言うなら消費期限でしょ、村長」
060 村長 「おぉ、そうじゃった。消費期限じゃ」
061 ルシバ 消費期限。その日を目安に使い切らねばならないこと。賞味期限と違い、その日より過ぎた場合は色々とやばいから捨てて下さいってやつだ。賞味期限と間違え易いので余裕をかまして食し、痙攣なんてもざらではない。周囲から見ればただのアフォにしか見えないので気をつけること。
062 アズナ 「で?賞味期限でも消費期限でもなんでもいんだけど。何?希望の石が腐るの?」
063 村長 「う、うむ。腐りはせんのじゃが…。魔力が消えそうなのじゃ」
064 ミイカ 「……」
065 村長 「んとじゃな…今まで見てきたように…あー…んー…」
066 ミイカ 「村の存亡の危機」
067 メソカ 「村の存亡?」
068 ミイカ 「占いで石の寿命はあと1年と出た。つまりそれは我々の命が一年ということ」
069 ゼク 「はぁ?占いで俺達の寿命が決まるって言うのかよ。バカバカ……」(席を立とうとする)
070 ケイン 「お茶をどうぞ♪竜人さん」
071 ゼク 「チッ」(かるく舌打ちし、座りなおす)
072 ミイカ 「今回話したいことは希望の石の寿命を延ばすために尽くして欲しいということ」
073 ルシバ 「延ばすため?どうやって?」
074 メソカ 「儀式に必要な道具を揃えるんだよね?ミイカさん」
075 ミイカ 「しなければいけないのはそれを手にいれて、村の儀式に間に合わせること。大丈夫、儀式の道具は隣村から買いつければいい」
076 ケイン 「はい、どうぞ♪」
077 ミイカ 「…あなた。話したら?」
078 ケイン 「え?」
079 ミイカ 「あなた、お茶の説明したいのでしょう?」
080 レミンナ 「美味しそうな香り。何を使ってるの?」
081 ケイン 「えと…今おいれしたお茶なんですが、ハーブのサノハを使用したハーブティーです。皆さん初対面でしょうから緊張しているんじゃないかなって…サノハの香りは緊張を緩めリラックスさせる効用があるということで出させてもらいました」
082 アズナ 「へぇー…詳しいな」
083 メソカ 「美味しいよ」
084 ルシバ 「色々気遣ってくれたみたいで、ありがとう」
085 アズナ 「で、その道具を取ってこいという話なんだろ?なら商人から買い取るなり、大人が行くなり…何でウチらに言うんだよ」
086 レミンナ 「村の掟。じゃないかな?子供たちが大人になる通過儀礼とかね」
087 ルシバ 「それで僕たちが選ばれた…と。そういうことなんですか?村長」
088 村長 「そうじゃ」
089 ゼク 「あっそ。勝手にやっとけ。俺はそんなかったるいもん…」
090 ルシバ 「村長、メソカは家の仕事があるからー…」
091 村長 「ここに集まった皆じゃ。皆そろって行かねばならぬ」
092 ゼク 「じゃぁ聞くぜ?何で儀式の道具持ってくるだけなのに6人も7人も必要か?」
093 ミイカ 「占いによる神託は絶対」(椅子から立ち上がる)
094 ゼク 「占い占いって。当たりもしないカルトにすがって可哀相だな」(嘲笑)
095 アズナ 「ゼク、そんな言い方ないだろ?」
096 ゼク 「お前だって退屈な話、窮屈そうに聞いてんじゃんかよ。ほんとはそんな面倒なことしたくねーだろ?店あるしなぁ?」
097 アズナ 「そ、そんなことっ……そんなことないさ」(慌てたように、徐々に小さくなっていく)
098 ゼク 「神様に心も身体も捧げますってか?エルフとは考えあわねぇな」(馬鹿にしたように)
099 レミンナ 「言い過ぎなのわかる?あなた」(腰に手を当て立ち上がる)
100 ゼク 「んん?言い過ぎかもな。けど俺はそんなめんどいことやんねぇよ。俺がやんなくても誰かやってくれんだろうが」
101 ミイカ 「占いは当たらない。その考えは危険」
102 ゼク 「ざけんなって。当たらないもんは当たらねーんだ。そんなんで人生左右されちゃたまんねーんだって」
103 ミイカ 「…じゃあ特別。あなたはすぐそこで小指をぶつけ、帰宅後お父様に怒られ殴られる。夕食の魚の毒に当たり、腹痛に悩まされる」(早口で)
104 ルシバ
メソカ
「え…」
105 レミンナ 「はぁ……」(呆れたように頭抱える)
106 ゼク 「ククク、面白いこと言うなぁ。ま、なんと言おうがやんねーよ」(そのまま出て行く)
107 レミンナ 「ほんっと信じられない」(ゼク出て行った後、憤慨)
108 アズナ 「ごめん。あんなんが同族ってのが恥ずかしいぐらいだけど…あいつの代わりにあんたたちを馬鹿にしたことを詫びるよ」(頭下げる)
109 ミイカ 「あなたが謝らなくていい…彼はああいう性格」
110 メソカ 「びっくりしたねー」
111 ルシバ 「だね。でも、彼が欠けるとなると…。この件、どうなるのかな…」
112 ミイカ 「大丈夫。必ずゼクは旅立つことになるから」
113 村長 「うむ。では…改めて言うぞ。この旅に参加する者は、エルフのミイカ、レミンナ。人間のルシバ=ホーリー、メソカ=スリニー。竜人のセンカ・アズナ、ケヌマ・ゼクの6人じゃな」
114 ケイン 「お爺様、ボクは…」
115 村長 「ケインはここに残りなさい。旅に出るには早過ぎる」
116 ケイン 「そんな…ボクだって行きたいよ。いいでしょ?」
117 村長 「いいや、駄目じゃ」
118 ケイン 「ボクが行けないのは…あの特異体質のせい?そうなんだよね…きっと、そうだよね」(涙声)
119 村長 「見苦しいぞ、ケイン!」(怒鳴る)
120 ルシバ 「村長、どうしたんですか?変ですよ?」(村長の肩つかむ)
121 村長 「あ、いや…すまん」
122 ケイン 「…ボクが無茶言ったのでいいですよ…。皆様、お騒がせしてすみませんでした」(頭を下げ走り出て行く)
123 村長 「…遅くなったの。今後の予定はまた明日話す。旅の支度をして待つのじゃ」






作者のツブヤキ
The stone of the hopeの小説第2話、第3話を合わせたものとなります。
まだ話は序盤であり、面白味というのもなかなか感じられないとは思います。
今回は登場人物も多く、なかなか誰が誰かわけの分からないことになったりしなくもないかなとは思いました。
しかし、今後は主に村長の言っていた6人が主軸となり物語が進んでいきます。興味を持たれましたら応援お願いします♪

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