シナリオ詳細 | |
掲載元 | 声物語劇団 公式サイト 声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場 |
作者 | 月宮東雲 |
登場キャラ数 | ♂:2♀:1不問:1 |
総セリフ数 | 180 |
製作日 | 2008/11/28〜2008/11/28 |
概要説明 | 捜査一課のベテラン刑事の相棒が新米刑事。 仕事と言えども、どうも瀬渡に振り回される馬場。落ち着いた日常は剥奪される。 さて昼飯を食しに外へ出かけると何やらビル前に人だかりが… 屋上のフェンスには15歳の少女がいて…… |
利用にあたって | 利用規約 |
目安時間 | 10分程度 【〜10分】 |
登場キャラ | セリフ数 | 性別 | 備考 |
馬場 長介 (ばば ちょうすけ) |
55 | ♂ | ベテラン年輩刑事。数々の難事件を解決してきた。 |
瀬渡 極 (せと きわみ) |
83 | ♂ | 新米刑事。おっちょこちょいで、落ち着きがない。馬場の相棒 |
西宮 小鳥 (にしみや ことり) |
31 | ♀ | 自殺しようとする少女。根は明るくて可愛い娘なのだが… |
レポーター | 11 | ? | 自殺少女の噂を聞きつけ取材に来たテレビ局員。 |
001 | 馬場 | 「あむ…」 |
002 | 瀬渡 | 「じー…」 |
003 | 馬場 | 「うん、やっぱ家内が作る愛妻弁当は美味いな」 |
004 | 瀬渡 | 「じぃーー」 |
005 | 馬場 | 「あむ。これなら弁当屋も開けるな」 |
006 | 瀬渡 | 「じじぃぃぃー」 |
007 | 馬場 | 「はっはっは、そいつは言い過ぎか」 |
008 | 瀬渡 | 「ずももももももも」 |
009 | 馬場 | 「……あのなぁ、瀬渡」 |
010 | 瀬渡 | 「はいっ!何でしょうか?」(目を爛々とさせ元気に答える) |
011 | 馬場 | 「見られると飯が腐る」 |
012 | 瀬渡 | 「えぇっ!?そうなんですか!じゃぁ、僕が食べますよ?」 |
013 | 馬場 | 「いや、自分の食えよ」 |
014 | 瀬渡 | 「自分の?」 |
015 | 馬場 | 「自分のあんだろうが」 |
016 | 瀬渡 | 「空っぽ…」 |
017 | 馬場 | 「さっき食べたでしょ」(ボケ老人を諭すママのように) |
018 | 瀬渡 | 「ショボン(′・Å・)」 |
019 | 馬場 | 「そんな捨てられた子犬のような顔をするのはやめろ」 |
020 | 瀬渡 | 「迷える子羊にご慈悲を」 |
021 | 馬場 | 「誰がやるか」 |
022 | 瀬渡 | 「迷える子羊に聖なるご慈悲を」 |
023 | 馬場 | 「妻の愛情をお前に分ける気はない!」 |
024 | 瀬渡 | 「地獄に堕ちろッ!!」(アニメっぽく力を込めて) |
025 | 馬場 | 「うるへー。もぐもぐ」(ウインナー食べる) |
026 | 瀬渡 | 「馬場さんなんて嫌いだぁーっ」(号泣しながら走り去る) |
027 | 馬場 | 「はぁ、やっとまともに飯が食える…」 |
028 | 瀬渡 | 「突撃ッ!となりのご飯食べに来ました〜」 |
029 | 馬場 | 「帰ってくんの早ぇよ!」 |
030 | 瀬渡 | 「突撃ッ!となりのご飯食べに来ました〜」 |
031 | 馬場 | 「うるせー」 |
032 | 瀬渡 | 「となりのご飯食べに…」 |
033 | 馬場 | 「うるせーって」 |
034 | 瀬渡 | 「と な り の!ご は ん を!!」 |
035 | 馬場 | 「あぁ!もういい分かった一つだけ食え!」 |
036 | 瀬渡 | 「ごちになります」(深々) |
037 | 馬場 | 「ぬぉっ!?ちょ、おま、日の丸ご飯から梅干し盗るってどういう了見だ!!」 |
038 | 瀬渡 | 「んん?あぁ僕、おばあちゃんっ子なんで梅干し好きなんです」 |
039 | 馬場 | 「こいつ…」 |
040 | 瀬渡 | 「あ、馬場さん。ソバ食いに行きましょう」 |
041 | 馬場 | 「最初っから行け!」 |
042 | 瀬渡 | 「いやぁ、いい店知ってるんですよ」 |
043 | 馬場 | 「ソバが美味いのか?」 |
044 | 瀬渡 | 「読みかけのマンガがあります」 |
045 | 馬場 | 「マンガ目当てかよっ」 |
046 | 瀬渡 | 「読む間もなく注文品が届きます」 |
047 | 馬場 | 「読む暇もないのかよっ」 |
048 | 瀬渡 | 「ソバの味は微妙です」 |
049 | 馬場 | 「微妙なのかよっ!!なら行かねーよ!」 |
050 | 瀬渡 | 「えー、心狭いですね、馬場さん」 |
051 | 馬場 | 「誰が行くか!そんなところ」 |
052 | 瀬渡 | 「またまたぁん、ツンデレしちゃってー。ほんとは行きたいんでしょー」 |
053 | 馬場 | 「いつ誰がどこでツンデレな態度をとった」 |
054 | 瀬渡 | 「や、ヤンデレ…?」(ガクガク) |
055 | 馬場 | 「俺は帰る!」 |
056 | 瀬渡 | 「ま、待ってくださいよ!…馬場さん?」(人垣を見つける) |
057 | 馬場 | 「あ?署に戻る」 |
058 | 瀬渡 | 「いや、じゃなくて…」 |
059 | 馬場 | 「あ?」 |
060 | 瀬渡 | 「あの人垣。人多くないですか?」 |
061 | 馬場 | 「テレビ局も来てるな…有名人でも来てるんじゃないか?」 |
062 | 瀬渡 | 「行きません?」(わくわく) |
063 | 馬場 | 「皆、上見てるな…上に誰か……って、おい!フェンスのとこに人がいんぞ!」 |
064 | 瀬渡 | 「お?自殺ですかね?」 |
065 | 馬場 | 「行くぞ、瀬渡!」 |
066 | 瀬渡 | 「へ?は、はいっ」 |
067 | 馬場 | 「ちょっと通せ、警察だ!」 |
068 | 瀬渡 | 「はい、下がって下がってー。ここからは入らないでくださいねー」 |
069 | 馬場 | 「またお前は…早く中に入るぞ!」 |
070 | 瀬渡 | 「スミマセン…つい嬉しくなっちゃって…こう人が多いと……」 |
071 | レポーター | 「あ、警察の方ですね。今15歳の少女の命が風前の灯火になっています。警察はこれを黙って見過ごすんですか?」 |
072 | 瀬渡 | 「15歳の少女?」 |
073 | レポーター | 「御存じないのですか?警察は情報が遅いのですか」 |
074 | 瀬渡 | 「あー、僕たちは今通りがかっただけで…」 |
075 | レポーター | 「ほぉ…正義漢で駆けつけたんですね?感心しました」 |
076 | 馬場 | 「何やってんだ!早く行くぞ瀬渡!」 |
077 | 瀬渡 | 「スミマセン…つい嬉しくなっちゃって…テレビに映ってるかと思うと…」 |
078 | レポーター | 「少女の救出劇。説得できなければ責任とって辞職ですか?」 |
079 | 瀬渡 | 「責任どうこうじゃないでしょっ!人の命かかってんだから。俺の辞表を命に代えられる訳ないでしょ」 |
080 | レポーター | 「では、出陣前の一言をお願いします」 |
081 | 瀬渡 | 「少女は俺が救って見せるZE☆」 |
082 | レポーター | 「警察の方がタンカをきられました。我々は見守りましょう!」 |
083 | 馬場 | 「余計なこと言いやがって!この阿呆」 |
084 | 瀬渡 | 「だって15歳ですよ?」 |
085 | 馬場 | 「最近の若者は命を粗末にし過ぎるからな。少々説教しないとな」 |
086 | 瀬渡 | 「馬場さん…」(立ち止まり馬場を見る) |
087 | 馬場 | 「んぁ?何だ?」 |
088 | 瀬渡 | 「階段じゃなくて、エレベーターでいきません?」 |
089 | 馬場 | 「ったく…」(呆れ) |
090 | 瀬渡 | 「おぉ!今にも落ちそうですね!」 |
091 | 馬場 | 「はしゃぐな馬鹿が…」 |
092 | 瀬渡 | 「すいません…つい嬉しくなっちゃって…飛び降り自殺なんて」 |
093 | 馬場 | 「さーて、どう近づくかな…」 |
094 | 瀬渡 | 「やぁ、君あぶないよー」(スタスタ少女に近付く) |
095 | 馬場 | 「おい、馬鹿!」 |
096 | 小鳥 | 「来ないで!!」 |
097 | 瀬渡 | 「馬場さんは来ちゃだめらしいですよ」 |
098 | 馬場 | 「お前だよ、お前」 |
099 | 小鳥 | 「あなたよあなた!」(瀬渡を指さす) |
100 | 瀬渡 | 「へ?」(キョロキョロ見回す) |
101 | 小鳥 | 「背広着たお兄さん!」 |
102 | 瀬渡 | 「いやぁ、お世辞を言われると照れるな…」 |
103 | 小鳥 | 「褒めてない!」 |
104 | 瀬渡 | 「え…お兄さんって褒め言葉じゃないの?」 |
105 | 小鳥 | 「じゃあ、おじさん!」 |
106 | 瀬渡 | 「馬場さん、おじさんだって」(笑いながら) |
107 | 馬場 | 「お前だよ、お前」 |
108 | 小鳥 | 「人を馬鹿にしてるの?」 |
109 | 瀬渡 | 「僕?僕は君より馬鹿だと思うよ?」 |
110 | 小鳥 | 「何なの!あなた」 |
111 | 瀬渡 | 「警察だ!」(警察手帳を見せつける) |
112 | 馬場 | 「そこは見せるところじゃない…」 |
113 | 瀬渡 | 「スミマセン…つい嬉しくなっちゃって…一度言ってみたかったんですよ」 |
114 | 小鳥 | 「何しに来たの?」 |
115 | 瀬渡 | 「馬場さん、『観光』って答えたらまずいんでしたっけ?」 |
116 | 馬場 | 「当然だ、阿呆」 |
117 | 瀬渡 | 「あー、観光で来たわけじゃないよ」 |
118 | 小鳥 | 「見りゃ分かる!…私を助けに来たの?」 |
119 | 瀬渡 | 「あー成程?景色見ようとして降りたものの戻れなくなったんだね」 |
120 | 小鳥 | 「違うよ。…自殺。飛び降り自殺」 |
121 | 瀬渡 | 「何でまた…確かに飛ぶのは気持ちいいけどね」 |
122 | 小鳥 | 「疲れちゃったの。みんなと合わせるの肩にのしかかってさ」 |
123 | 瀬渡 | 「あー、わかるわかる。僕も馬場さんと付き合ってると疲れるもの」 |
124 | 馬場 | 「俺も疲れるわ」 |
125 | 小鳥 | 「だから、軽くなりたいの」 |
126 | 瀬渡 | 「飛んでも重力あるから重さ感じるよ?それに自分の体重の重さに絶望するかも」 |
127 | 小鳥 | 「鳥みたいにさ、飛んでみようって」 |
128 | 瀬渡 | 「あーそれ無理無理。マンガでよくさ、パラソルで飛ぶってあるじゃん。傘でジャングルジムから飛んだら全部ホネ折れて、僕も尾てい骨骨折したから」 |
129 | 小鳥 | 「ぷ…」 |
130 | 瀬渡 | 「一回ここから飛んでみたい?」 |
131 | 小鳥 | 「一回って、一回きりでしょ」 |
132 | 瀬渡 | 「そうだね、何度もされると迷惑だからね」 |
133 | 小鳥 | 「飛んでいいの?死んじゃうよ?」 |
134 | 瀬渡 | 「馬場さん、死ねます?」 |
135 | 馬場 | 「いいから飛ばすな…」 |
136 | 瀬渡 | 「準備いいかな…?下はOKサインだしてるや」 |
137 | 小鳥 | 「…刑事さんはどっちなの?死んで欲しいの?欲しくないの?」 |
138 | 瀬渡 | 「え、いや地球温暖化に貢献するから人類は三分の一に減ればいいと思う。けど、三分の一にならないなら死ななくていいんじゃないかな」 |
139 | 小鳥 | 「……ここまで迷惑かけてノコノコ戻れない」 |
140 | 瀬渡 | 「あー、その気持ち分かる。馬場さんの弁当全部食べた時、どうしようかと思ったからなー」 |
141 | 小鳥 | 「だから、刑事さんには悪いけど。けじめつけるね」 |
142 | 瀬渡 | 「頼むから霊としては現われないでくれよ?生身の人間に憑かれるのは好きだけど霊は勘弁」 |
143 | 馬場 | 「おぃおぃおぃ、何見殺しする寸法になってんだよ!」 |
144 | 瀬渡 | 「謝れば許してもらえることもあるんだ。僕は許してもらえたから、馬場さんに」 |
145 | 馬場 | 「許したつもりはない」 |
146 | 瀬渡 | 「人間謝ること大事。あ、名前と年齢聞いていいかな?あとで調べるの面倒だから」 |
147 | 小鳥 | 「西宮小鳥。15歳だよ。刑事さんは?」 |
148 | 瀬渡 | 「にーしーみや…ことり…っと。お、いちご同盟じゃん」 |
149 | 小鳥 | 「いちご同盟?」 |
150 | 瀬渡 | 「十五歳の時に入れる同盟組織。あー、僕の名前?」 |
151 | 小鳥 | 「うん。お兄さんの名前」 |
152 | 瀬渡 | 「瀬渡 極(きわみ)。何を極めているかは内緒」 |
153 | 小鳥 | 「…瀬渡さんか。色々とありがとねっ」 |
154 | 瀬渡 | 「ハイクリアーは高く、遠く、真っすぐ」 |
155 | 小鳥 | 「え?」 |
156 | 瀬渡 | 「バドミントンおばさんに言われた」 |
157 | 小鳥 | 「…面白い人」 |
158 | 瀬渡 | 「でしょ?俺も笑ったなー」 |
159 | 小鳥 | 「瀬渡さんが」 |
160 | 瀬渡 | 「へ?」 |
161 | 小鳥 | 「さてと…瀬渡さん。私鳥になってくる」 |
162 | 瀬渡 | 「ほいよ。止めはしないわ。助けるの仕事じゃないしね」 |
163 | 馬場 | 「止めろよ、バカッ!!」 |
164 | 小鳥 | 「またね」(飛び降りる) |
165 | レポーター | 「少女は結局飛び降りてしまいましたが、説得できなかったんですか?」 |
166 | 瀬渡 | 「説得しましたよ」 |
167 | レポーター | 「では何故飛び降りたんですか?」 |
168 | 瀬渡 | 「説得した上で下へ降りたんですよ」 |
169 | レポーター | 「降りた? あなたの指示ですか?」 |
170 | 瀬渡 | 「僕は人助けが仕事ではないので…あとは彼らがやってくれると思いました」 |
171 | レポーター | 「随分無責任ですね。これが市民の味方の警察でしょうか?あ、今少女が運ばれて来ます」 |
172 | 馬場 | 「瀬渡、不味いこと言わないうちに行くぞ」 |
173 | 瀬渡 | 「はい」 |
174 | 小鳥 | 「瀬渡さ…ん」 |
175 | レポーター | 「意識があります」 |
176 | 小鳥 | 「お見舞い来てね」 |
177 | 瀬渡 | 「へ?」 |
178 | 小鳥 | 「待ってる…よ」 |
179 | 馬場 | 「瀬渡、返事は?」 |
180 | 瀬渡 | 「は、はいっ!」(笑いながら) |
作者のツブヤキ |
随分長いの書いたなぁwいつもの倍近くあるじゃないか。 刑事シリーズ第二弾となります。笑いを狙ったこのシリーズは楽しく演じられるのではないでしょうか? 今回自殺少女のお話でした。近年増え続ける若年の自殺。 人間関係がうまくいかないことで命を絶たれる方があとを絶たないようでして;; 今回はハッピーエンドにまとめてみました!! 今後とも刑事シリーズをよろしくお願いします。 |
(※どの作品からのコメントなのか、URLのfree/○○○.htmlの『数字3桁のみ』の後、続けてコメントを記載して頂けると助かります) |