冥界府入国審査管理局

冥界府入国審査管理局

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :1:1不問:2
総セリフ数 98
製作日 2008/11/26〜2008/11/27
概要説明  死者たちを振り分ける組織、冥界府入国審査管理局。
そこでは天界の役人や地獄の役人が忙しそうに死者を審査し、天国や地獄へと送り込む。
職権を振りかざして横暴をはたらく閻魔次官。役人たちはその横暴さに呆れ果てた。
そこで視察に来た閻魔大王。気付かずに横暴を働き続ける次官に閻魔大王は……
利用にあたって 利用規約
目安時間 7分半程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
閻魔リグドゥ 35 閻魔大王。部下想いで、邪魔になるものは徹底的に排除するタイプ。
閻魔次官ドグマ 42 閻魔次官。自分勝手で横暴。ずる賢く地獄の鬼。
天界役人 10 天界より派遣された審査管理局の役人。思いやりがあり、優しい。
地獄役人 11 地獄より派遣された審査管理局の役人。言葉遣い・性格が悪い。






【冥界府入国審査管理局】(死者の天国地獄の振り分ける場所)

001 天界役人 「えーと…前科一犯、その後の反省、改心。酌量の余地あり。天国行きですね。あちらになります。足元にお気をつけくださいね」
002 地獄役人 「あ?19の時、窃盗して、その後金銭は返還したがその後の帰宅途中に事故死?ばっかじゃねーの?……ちっ、残念ながら天国行きだな。さっさとあっち行けよ」
003 天界役人 「反省色なし…あの、大変残念なのですが地獄行きとなります…すみません」
004 地獄役人 「のろのろ歩くな!さっさと来い。おーしお前は地獄行だ。ざまーねーな」
005 ドグマ 「もっとキリキリ働け役人共!遅い遅い!」
006 地獄役人 「また来たぞ、あいつ…」
007 ドグマ 「ちんたらし過ぎだろぉ?オマエやる気あんのか?オマエが役人やってるせいであーんなに死者たちが煉獄で待ってるんだぞ?」
008 天界役人 「すみません。あなたは人に尽くしましたので天国行きです。お疲れさまでした」
009 ドグマ 「一言コメントはいらないんだ!天国地獄だけ言ってろ」
010 天界役人 「いえ…」
011 ドグマ 「オマエたちよりずっと上の立場である閻魔次官のドグマ様に刃向かうのか?」
012 天界役人 「善処します」
013 ドグマ 「最初からそうしてればいいんだよ!…どけどけぇー閻魔次官のドグマ様のお通りだ!」
014 地獄役人 「頭(ず)が高ぇよ、チビのくせに」
015 ドグマ 「邪魔だ邪魔だ。ちんたら歩いてないで走れ。道を開けろ!」
016 閻魔 「痛…」
017 ドグマ 「何ぶつかってんだ、地獄に送るぞ女!」
018 地獄役人 「あーぁ…」
019 天界役人 「あ…」
020 ドグマ 「何ボサッとしてんだ、謝るなり何なりしろ。親からそう習わなかったのかよ」
021 閻魔 「……ほぅ」
022 ドグマ 「ほら、ごめんなさいはこう…」(閻魔の頭に手をかける)
023 地獄役人 「あいつバカだろ」
024 天界役人 「お疲れさまです…」
025 閻魔 「どっちが謝るものか…」
026 ドグマ 「ん?」
027 閻魔 「分かっていないねー」(ドロドロと低く言う)
028 ドグマ 「生意気言いやがって…あごぉッ!!??」(閻魔に頭をつかまれ、顔面から地面に叩きつけられる)
029 閻魔 「礼儀がなってない」
030 ドグマ 「ふぉ、ふぉのやろう!!ふぉんなことしてふぁふぁですむと思ってるのか?地獄も地獄、灼熱の業火や股裂きの刑など拷問にかけてやる!!」
031 閻魔 「そいつぁー楽しみね。誰がやってくれるのかしら」(ニコニコしながら)
032 ドグマ 「こいつを捕らえろ!!無限地獄送りだ!!」
033 地獄役人 「まだ気付かないのかよ…」
034 天界役人 「こちらの職務で忙しいので駆けつける暇が無いです」
035 ドグマ 「ほら、こいつを…何で来ないんだ。早く…」
036 閻魔 「そろそろ教えて上げようか…」
037 ドグマ 「あ?」
038 閻魔 「閻魔大王の一人のリグドゥ。あなたの上司よ」
039 ドグマ 「あぃ?」
040 閻魔 「様子見に来るとあなたが随分えばり散らしていたみたいだし?」
041 ドグマ 「あ…いや…」
042 閻魔 「お茶」
043 ドグマ 「へ?」
044 閻魔 「歓迎もしない?上司にもえばるのかしら」
045 ドグマ 「はいはいはい」(慌てて去る)
046 閻魔 「ふぅ…劣悪環境ね」
047 天界役人 「閻魔様ようこそお越し下さいました」
048 地獄役人 「いやぁ、すっきりした。あの野郎がえばり散らしていて迷惑千万っしたから」
049 閻魔 「みんなお疲れさま。そして、死者の皆さん、ようこそ冥界府、入国審査管理局へ」
050 天界役人 「閻魔様の方がいい方だという」
051 閻魔 「見ていてあれはひどかったね。私すらしたことないのに」
052 地獄役人 「仕事の邪魔ッス、あいつを追放してやって下さいな」
053 閻魔 「天界も地獄も支持していることならば何かしら対策とらないとね」



【給湯室】(ドグマお茶準備中)

054 ドグマ 「ちっ、何だってんだ。偉そうに上司面しやがって。大体死者の裁きは閻魔の仕事だろうが。さぼんなっつーの。次官である俺様が良心的にやってやってるというのに。あームシャクシャしてきた。あのアマァ…よし、血の池地獄の湯を使おう」
055 地獄役人 「閻魔様見なかった?」
056 ドグマ 「見せもんじゃねぇ!!」
057 地獄役人 「そう。無駄な時間過ごした」
058 ドグマ 「んだとぅ!…くっそ、ため口まで使われて俺の権威は地に落ちたじゃねーか。それもこれもぜーんぶあの女のせいだ」
059 閻魔 「ほほぅ、自分はな〜んにも悪くないっと…」
060 ドグマ 「あぁーいやいやいや、わたしがわるぅございます」
061 閻魔 「お茶遅いんだけど」
062 ドグマ 「い、今はいりましたよ」(慌てて)
063 閻魔 「ん。こんな異臭漂うもん飲めるか!!」(お茶かける)
064 ドグマ 「あぢゃー…お茶の匂いですよ」
065 閻魔 「何この腐った牛乳拭いた雑巾の汁を入れたみたいな異臭。おっさん臭い」
066 ドグマ 「いや、リアルでいれてない…」
067 閻魔 「あなたの汗が入ったんじゃない?ほんと嫌がらせ」
068 ドグマ 「えぇ…」(呆れ)
069 閻魔 「まぁいいわ。あなた評判悪いからクビ」
070 ドグマ 「ちょ…唐突すぎwwwコーヒー吹いた」
071 閻魔 「んじゃ、そゆことで」
072 ドグマ 「な、なんの権限でそんなこと言ってんだ」
073 閻魔 「閻魔大王の名において」
074 ドグマ 「くそ…」
075 閻魔 「ここでえばり散らしているかもしれないけど人事部の前では無力。紙1枚でポジションが変わるんだもの」
076 ドグマ 「ちっ…外道、鬼が」(呟くように)
077 閻魔 「何?外道じゃないよ、理にかなってるよ。それに鬼じゃなくて閻魔」
078 ドグマ 「げ、聞こえてる…地獄耳」
079 閻魔 「閻魔耳」
080 ドグマ 「畜生!」
081 閻魔 「大体上司に向かっての口のきき方じゃないんだよね」
082 ドグマ 「……あー」
083 閻魔 「どうせ、うるさいとかしか思ってないんでしょ」
084 ドグマ 「べ、別に」
085 閻魔 「歯ぎしりして悔しがるだろう。ということで、上司に生意気言ったという罪で地獄行」
086 ドグマ 「さっきクビって…」
087 閻魔 「人事異動ではなく、罪人としていってらっしゃい」
088 ドグマ 「ちょ…それは…」
089 閻魔 「閻魔帳にあなたの横暴っぷりがぜーんぶ記載されてるから」
090 ドグマ 「お、俺はしっかり働いている!」
091 閻魔 「ま、人格的問題がありなので研修兼ねていってらっしゃい」
092 ドグマ 「お、俺は認めねー」(焦る)
093 閻魔 「役人たちは喜んで手続きしたよ。はい、これ」
094 ドグマ 「これは…」
095 閻魔 「地獄への片道切符」
096 ドグマ 「ちょ…閻魔様勘弁して下さい」
097 閻魔 「もうおそーい」
098 ドグマ 「お待ち下さい閻魔様ぁぁ…」






作者のツブヤキ
 冥界府入国審査管理局。さてこれはよく題材に取り上げられるものですよね。
最後の審判というもので裁きを受け、天国や地獄に分けられる。または転生をするというあれです。
しかし、一日でかなりの人が死んでいる現状でその振り分け待ちの人達というのはかなり多いと思います。
死後の世界どうなるかはわかりませんが、もしこのように天使や悪魔などの役人が振り分け手続きをしていたら面白そうですよね。
閻魔大王も部下達のことを考えるいい人で…こんな上司に恵まれたいです。

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