刑事×2物語-カツ丼定食事件-

刑事×2物語-カツ丼定食事件-

◇声物語劇団より最新情報


シナリオ詳細
掲載元 声物語劇団 公式サイト
声物語劇団 オリジナルボイドラ劇場
作者 月宮東雲
登場キャラ数 :2:2不問:1
総セリフ数 91
製作日 2008/11/12〜2008/11/14
概要説明  捜査一課のベテラン刑事の相棒が新米刑事。
仕事と言えども、どうも瀬渡に振り回される馬場。落ち着いた日常は剥奪される。
そんなある日に飛び込んできたのは殺人事件の報告。三丁目のマンションで男性が突き落とされたらしい。
二人が駆けつけると……
利用にあたって 利用規約
目安時間 6分程度   【〜10分】
登場キャラ セリフ数 性別 備考
馬場 長介
(ばば ちょうすけ)
37 ベテラン年輩刑事。数々の難事件を解決してきた。
瀬渡 極
(せと きわみ)
36 新米刑事。おっちょこちょいで、落ち着きがない。馬場の相棒となる
佐江子
(さえこ)
10 殺された鈴木さんの愛人らしい。ヒステリックなところがある
チエ子
(ちえこ)
7 殺された鈴木さんの恋人らしい。冷静で淡々としている
店員 1 食事処の店員。性別問わず。どちらでも可能な役柄



【捜査課昼休み】(少し緩んだ空気の中、机で弁当を食べている馬場)

001 馬場 俺はこの仕事に就いて早数十年。若かりし時を懐かしく思いつつも残った日々をゆっくりと過ごしている。昼にはのんびりと家内の作った弁当を味わい…
002 瀬渡 「先輩、先輩、先輩!!」(遠くから廊下を走ってくる)
003 馬場 ゆっくりと…弁当を味わい…(「ゆっくり」を強調)
004 瀬渡 「突撃ッ!となりのごはん食べにきましたー」
005 馬場 「ゆっくり…とI(呟く)
006 瀬渡 「っじゃなくって…先輩ッ!事件ッスよ」
007 馬場 「だぁーっ!ゆっくりと飯が食えんだろうがっ!」
008 瀬渡 「先輩、三丁目の夕日で殺人事件ッス」
009 馬場 「どこの映画だ」
010 瀬渡 「死因は鈍器による撲殺。浮気の相手に殺されたそうです」
011 馬場 「そんな昼ドラでもあるまいにドロドロしすぎだろ」
012 瀬渡 「とにかく現場に急ぎましょう!」
013 馬場 「待て、ウインナーくらい食わせろ」
014 瀬渡 「お、愛妻弁当ッスか玉子焼きGET!」(馬場の弁当からつまみ盗る)
015 馬場 「あ、おいコラッ!てめ、なに人の弁当食ってんだ」
016 瀬渡 「スンマセン…つい嬉しくなっちゃって…愛妻弁当って素敵ですね」
017 馬場 「ならさっさと結婚して奥さんに作ってもらえ」
018 瀬渡 「さ、先輩、早く行きますよ」



【昼の現場】(マンション前にやじ馬、警官がロープ張っている)

019 馬場 「部屋から突き落とされたってんかい…おい、瀬渡!聞き込みだ」
020 瀬渡 「はーい下がって下がって!関係者以外は下がって下さい」
021 馬場 「お前は何やってんだ!」
022 瀬渡 「いや、スミマセン…つい嬉しくなっちゃって…」
023 馬場 「嬉しくなんな。お前の仕事はそれじゃないだろ」
024 瀬渡 「えーと、あ、いたいた!じゃじゃーん!!被害者の恋人の…三島佐江子さんですー」
025 馬場 「じゃじゃーん!っじゃねぇ!」(叱咤)
026 瀬渡 「失礼ですが…鈴木さんの恋人の三島佐江子さんですね?」(真面目に)
027 佐江子 「何よあなた!それに私は恋人じゃなくてあの人の愛人!」
028 馬場 「警察だ。第一発見者だとか。話を聞かせてもらおうか」
029 佐江子 「第一発見者も何もマンションの前で死んでいるんだもの。通勤途中のリーマンたちと見つけたの!」
030 馬場 「まぁ、報告された人がこちらとしては第一発見者となるんだ」(タバコくわえながら)
031 佐江子 「そんなんで犯人にされちゃあたまったもんじゃないわ!」
032 瀬渡 「まぁまぁ、落ち着いて」
033 チエ子 「この泥棒猫…」(恨みがましくぼそりと)
034 馬場 「何だあれ…」(電柱の陰を指さす)
035 瀬渡 「怖ッ!」
036 馬場 「あんた、そこから出てこい」
037 佐江子 「貴女…」
038 チエ子 「あの人を殺したのはこの女です」
039 佐江子 「ちょっと何を!」
040 チエ子 「あの人のお金目当てで近付き、私からあの人を奪ったの」
041 佐江子 「あの人は私を愛してたわ!大体あんたの妄想癖なんとかしたら?」
042 チエ子 「図星だからムキになる」
043 佐江子 「何ですって!」
044 馬場 「おいおいおい…」(呆れながら)
045 チエ子 「あの人はあなたを愛していなかった。あの人にプレゼントも貰ったこともないでしょ」
046 瀬渡 「お、修羅場ですね」(わくわく)
047 佐江子 「キーー、あんたなんか死ねばいいのよ!」
048 チエ子 「あの人みたいに殺す?」
049 馬場 「おいおい、そろそろまずいんじゃないか?」
050 佐江子 「あんたなんか殺してやるっ!!」(チエ子につかみかかる)
051 瀬渡 「修羅場、修羅場!」
052 馬場 「瀬渡!喜んでないでとめろ!」
053 瀬渡 「スミマセン…つい、嬉しくなっちゃって…」
054 馬場 「見りゃわかるっ!」
055 瀬渡 「二人とも落ち着いて!暴力No!暴力ダメ!…OK?」
056 馬場 「お、とめた…」
057 瀬渡 「ファイッ!!」
058 佐江子 「こぉんのネクラ女ッ!」
059 チエ子 「泥棒猫」
060 馬場 「とめたままにしておけよっ!?」
061 瀬渡 「先輩…お腹空いたんで飯、食べに行きません?」
062 馬場 「おい…」(呆れ)
063 瀬渡 「あとは他の人に任せて…お、あそこに定食屋がありますよ」
064 馬場 「おいおい……あ?ちょっと待て瀬渡!ここ俺らの管轄じゃないだろっ!」
065 瀬渡 「あれ?そうでしたっけ?」
066 馬場 「この道路を挟んで所轄が変わるって地図に描いてあるだろうが!」
067 瀬渡 「ま、いいや。先輩、食べに行きましょう」



【食事処】(椅子に座って注文したカツ丼を待つ二人)

068 馬場 「お前よぉ、もう少し落ち着け。所轄違うのに手を出すと厄介なんだぞ」
069 瀬渡 「いや、何か面倒そうでしたからね」
070 馬場 「事件内容じゃなくて…」
071 瀬渡 「女の子を男二人が争うのはいいッスけど…あんな修羅場はなー」
072 店員 「おまたせしましたー。カツ丼定食二つをお持ちしましたー」
073 瀬渡 「美味しそうですね」
074 馬場 「お、うまそうだな。よしっ頂くか…」(箸割る)
075 瀬渡 「先輩…、それ先輩の方が大きいッスよね」(深刻そうに)
076 馬場 「そう見えるか?遠近法の関係だと…」
077 瀬渡 「いや、やっぱり大きいですよ」(カツを睨みつけながら)
078 馬場 「なら、交換するか?別にいいぞ?ほら」
079 瀬渡 「どもです」
080 馬場 「よし、食うぞ。あむ…」
081 瀬渡 「あー!やっぱりそっちの方が大きかった!」
082 馬場 「あーごちゃごちゃ、うるせー。黙って食え」
083 瀬渡 「先輩の鬼ー」
084 馬場 「お前が選んだんだろうが…」
085 瀬渡 「イジワル」
086 馬場 「だーっ!分かった分かった。ここは俺が支払う」
087 瀬渡 「贈賄罪」
088 馬場 「お前も収賄罪で現行犯で逮捕だ」
089 瀬渡 「ごちになります」(深々)
090 馬場 「ったくよ…」
091 瀬渡 「いっただきまーす!!」





作者のツブヤキ
今回初めてのジャンルに手を伸ばしてみました。
ベテランの刑事が新米刑事に仕事を教えるようにと言われてコンビを組んだ二人。
しかし、新米刑事のテンションは謎に高い。ジェネレーションギャップをかなり感じる馬場さん。
血生臭い世の中、こんな刑事さんがいても楽しいのかもしれない。

これは一つの作品に過ぎず、たぶんシリーズものになると考えています。
二人のコンビと会えることを楽しみにお待ち下さい♪

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